スマートフォンに「+51」から始まる見慣れない電話番号から着信があり、「+51はどこの国?」「海外からの電話なの?」「自動音声が流れたけど詐欺では?」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。
「+51」はペルーの国番号です。
ただし、+51から電話がかかってきたからといって、必ずしもペルーにいる人物や企業からの電話とは限りません。
近年では、電話番号の偽装(スプーフィング)の可能性も指摘されています。
心当たりのない国際電話では、折り返しを促したり、自動音声でボタン操作を求めたり、未納料金などを口実に個人情報や金銭を要求したりするケースがあります。
国民生活センターも、知らない国際電話について「電話に出ない」「折り返さない」などの対策を呼びかけています。
この記事では、+51の意味やペルーとの関係、自動音声の電話で注意したい手口、電話がかかってきたときの対処法について詳しく解説します。
+51から始まる電話番号はどこの国?
「+51」は、ペルーの国番号(国コード)です。
電話番号の先頭に「+」が付いている場合、その後ろの数字は国番号を表しています。
例えば、
- +81 → 日本
- +44 → イギリス
- +54 → アルゼンチン
- +55 → ブラジル
- +51 → ペルー
というように、国によって異なる番号が割り当てられています。
そのため、「+51」から始まる番号が表示された場合、番号上はペルーの国番号を利用した国際電話と考えられます。
ただし、着信画面に+51と表示されたことだけで、実際の発信者がペルーにいると断定することはできません。
知らない国際電話については、発信者番号の偽装などの可能性も考慮し、番号だけで相手を信用しないことが重要です。
「+51」と「51」から始まる電話番号は同じ?
基本的には、検索する際には「+51から始まる電話番号」と「51から始まる電話番号」の両方が使われる可能性があります。
特にスマートフォンの着信画面では、
「+519XXXXXXXX」
のように「+」を含む国際電話形式で表示されることがあります。
しかし、固定電話では、+(プラス)が表示されない場合もあります。
このようなことから、検索エンジンでは「51から始まる電話番号」「51 電話番号 どこ」など、「+」を付けない検索も考えられます。
そのため、この記事では「+51」を中心に解説しながら、「51から始まる電話番号」という検索にも対応しています。
+51から電話がかかってくるのはなぜ?
+51からの電話には、正当な国際電話である可能性もあります。
例えば、ペルーに知人や取引先などがいる場合には、海外から電話がかかってくることがあります。
しかし、ペルーから電話がかかってくる心当たりがない場合は注意が必要です。
国民生活センターは、2025年にも「+」から始まる知らない国際電話について、無視やブロックを呼びかけています。知らない国際電話をきっかけに、未納料金などを請求される相談事例も紹介されています。
そのため、
- ペルーに知人がいない
- 海外の企業と取引していない
- 海外から電話が来る予定がない
- +51から突然電話がかかってきた
- 自動音声が流れた
- 日本の警察を名乗った
といった場合は、安易に対応しないほうが安全です。
+51からの電話が自動音声だったら詐欺?
+51から自動音声の電話がかかってきたというだけで、すべてを詐欺と断定することはできません。
ただし、知らない国際電話から自動音声が流れ、さらにボタン操作や個人情報の入力・回答などを求められた場合は注意が必要です。
国民生活センターには、自動音声で「未納料金がある」などと伝え、ボタン操作を促した後、オペレーターにつないで個人情報を聞き出す事例が寄せられています。
また、総務省やNTT東日本・NTT西日本をかたり、「電話が使えなくなる」などと伝え、番号を押すよう誘導する事例についても注意喚起されています。
よくある自動音声のパターン
例えば、次のような内容には注意しましょう。
「こちらは○○です」
「未納料金が発生しています」
「このままでは電話が利用できなくなります」
「確認する場合は1番を押してください」
「オペレーターにつなぐ場合は1番を押してください」
このように不安をあおったうえで、ボタン操作を促すパターンがあります。
+51からの電話で注意したい手口
「未納料金がある」と請求する
代表的なのが、電話料金やサービス料金などの未払いを口実にした架空料金請求です。
国民生活センターでは、実在する事業者を名乗り、自動音声で未納料金を請求するケースについて注意喚起しています。
「今日中に支払わなければ法的措置を取る」など、急いで対応するよう求められても、その電話だけで支払いを決めないようにしましょう。
「電話が停止する」と伝える
「回線に異常がある」「あなたの電話番号が犯罪に使われている」「数時間後に電話が停止する」などと伝え、不安をあおるケースもあります。
埼玉県警察も、自動音声で電話の停止を伝え、「1番を押してください」と誘導した後、総務省やNTT、警察などを名乗って個人情報や金銭を要求する手口について注意喚起しています。
ボタン操作を促す
自動音声で、
「詳しい説明を聞く場合は1番」
「オペレーターにつなぐ場合は1番」
などと案内されることがあります。
知らない国際電話からの自動音声であれば、指示された番号を安易に押さず、そのまま電話を切ることをおすすめします。
個人情報を聞き出す
自動音声の後に担当者へつながり、
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 銀行口座
- 暗証情報
などを聞かれる場合があります。
国民生活センターも、不審な自動音声電話で個人情報を聞き出されるケースについて注意を呼びかけています。
+51の電話でも注意したい「実在する企業・官公庁を装う自動音声」
国際電話による不審電話では、日本国内に実際にある企業や公的機関の名前をかたるケースにも注意が必要です。
例えば、「荷物」「電話料金」「カードの不正利用」「銀行口座」「警察の捜査」など、電話に出た人が不安になりやすい内容を伝え、自動音声で番号を押すよう誘導する手口があります。
見慣れない+51からの電話であっても、発信者が「○○会社です」「警察です」「厚生労働省です」などと名乗ったからといって、そのまま信用しないようにしましょう。
日本郵便・郵便局を名乗る電話
日本郵便は、日本郵便や郵便局を装った自動音声などによる不審な電話について注意喚起しています。
公式に紹介されている事例では、「荷物に問題がある」「不審な荷物が送られている」「オペレーターにつなぐには○番を押してください」などと案内し、住所や氏名などの個人情報を聞き出そうとするケースが確認されています。
また、日本郵便は、発信番号が「+」から始まる国際電話番号になっているケースも注意すべき特徴として挙げています。
「+51から電話があり、日本郵便を名乗っていた」という場合でも、電話だけで本物だと判断せず、必要であれば日本郵便の公式窓口から確認しましょう。
関連記事:
→「日本郵便を名乗る国際電話の自動音声は詐欺?」
NTT・NTTドコモ・NTTファイナンスを名乗る電話
NTT関連会社を装った自動音声にも注意が必要です。
NTTドコモは、NTTドコモを装い、「電話が使えなくなる」「未納料金がある」などと自動音声で伝え、番号を押すよう誘導する事例について注意喚起しています。
また、NTTファイナンスも、同社を名乗る自動音声で「料金が未納」「回線を利用停止する」などと伝える不審電話について注意を呼びかけています。NTTファイナンスは、自動音声ガイダンスを使って契約状況や回線の利用停止を通知することはないと案内しています。
そのため、
「NTTです」
「NTTドコモです」
「NTTファイナンスです」
と名乗られても、知らない国際電話からの着信であれば、案内された番号を押したり、折り返したりしないようにしましょう。
関連記事:
→「国際電話で「NTTドコモ」を名乗る自動音声ガイダンスに注意!」
→「「NTTファイナンス」を名乗る国際電話(+1など)の自動音声に注意!」
JCB・Visaなどカード会社を名乗る電話
クレジットカード会社を名乗り、
「カードが不正利用されています」
「本人確認が必要です」
「カード情報を確認してください」
などと伝えて、カード番号や有効期限、暗証情報などを聞き出そうとするケースにも注意が必要です。
JCBは、2026年8月現在、海外の電話番号からJCBを名乗る不審電話が増加しているとして注意喚起しており、個人情報を伝えず、留守番電話が残っていても折り返さないよう案内しています。
Visaも、Visaを名乗ってカード番号・有効期限・暗証番号などを聞き出そうとする電話について注意喚起しています。
+51からの電話でカード会社を名乗られた場合も、電話口でカード情報を伝えず、カード会社の公式サイトやカード裏面などに記載された正規の窓口から確認するようにしましょう。
関連記事:
→「JCBを名乗る国際電話に注意!」
三井住友・みずほ・三菱UFJなど金融機関を名乗る電話
銀行などの金融機関を装う電話にも注意が必要です。
例えば、みずほ銀行は、海外からの電話による自動音声などで、身に覚えのない支払いや取引について請求したり、個人情報を聞き出したりする不審電話について注意喚起しています。
三菱UFJ銀行も、同行を名乗る有人・自動音声の不審な電話について注意喚起しており、パスワードなどを聞き出したり、アプリのインストールを促したりする手口が確認されています。
「銀行口座が犯罪に利用されている」
「不正送金の疑いがある」
「セキュリティ対策が必要」
などと言われても、電話の相手に暗証番号やログイン情報を伝えないことが重要です。
関連記事:
→「三井住友フィナンシャルグループを名乗る「未払い確認」の自動音声詐欺電話に注意」
→「みずほファイナンシャルグループを名乗る自動音声案内に注意」
→「三菱UFJフィナンシャルグループを名乗る自動音声の不審電話に注意」
警察を名乗る電話にも注意
「あなたの口座が犯罪に使われている」
「あなたが捜査対象になっている」
「逮捕状が出ている」
などと伝え、金銭や個人情報を要求するニセ警察詐欺にも注意が必要です。
警察庁は、自動音声を使って「電話が使えなくなる」などと伝えた後、番号を押させる手口や、警察官を名乗って口座情報などを要求する手口について注意喚起しています。
警察を名乗る電話で不安になった場合は、相手から教えられた電話番号に折り返すのではなく、警察相談専用電話「#9110」など、公式の窓口から確認することが大切です。
厚生労働省を名乗る電話
厚生労働省や地方厚生局を名乗り、個人情報を聞き出そうとする不審電話も確認されています。
厚生労働省の地方厚生局は、直接電話をかけてきたり、自動音声からダイヤル操作を誘導して職員を名乗る人物につなげたりする事例について注意喚起しています。
「重要なお知らせ」
「未受領の書類がある」
「最終通告」
などと言われても、電話の指示だけで個人情報を伝えないようにしましょう。
関連記事:
→「厚生労働省保険課を名乗る不審な自動音声電話に注意|マイナ保険証の確認を騙る国際電話詐欺」
総務省を名乗る電話
総務省などの公的機関を名乗り、「電話が停止する」「契約上の問題がある」などと伝え、ボタン操作を促す手口にも注意が必要です。
公的機関の名前を出されると本物だと思ってしまいがちですが、「総務省を名乗っている」という理由だけで信用するのは危険です。
特に、国際電話から自動音声が流れ、「詳しい説明を聞くには○番を押してください」などと案内された場合は、その場で対応せず電話を切ることをおすすめします。
「+51だから詐欺」ではなく、電話の内容に注意
ここまで紹介したように、日本郵便、NTT、カード会社、銀行、警察、厚生労働省、総務省など、実在する企業や公的機関を装う不審電話があります。
ただし、+51という国番号だけで電話を詐欺と断定することはできません。
重要なのは、
- 心当たりのない国際電話ではないか
- 自動音声でボタン操作を求められていないか
- 未納料金や利用停止を理由に急かされていないか
- 個人情報を聞かれていないか
- カード情報や暗証番号を求められていないか
- 送金や電子マネーなどによる支払いを求められていないか
- 警察や公的機関を名乗って不安をあおられていないか
といった点です。
国際電話による特殊詐欺について、警察庁も国際電話の着信ブロックなどの対策を案内しています。
不審な電話であれば、相手の指示に従わず、電話を切ってから公式サイトなどで正規の問い合わせ先を確認しましょう。
+51から電話がかかってきたときの対処法
基本は「出ない・折り返さない」
+51からの電話に心当たりがなければ、まず電話に出ないことが重要です。
もし着信に気付かず不在着信が残っていても、折り返さないようにしましょう。
国民生活センターも、知らない国際電話について「電話をかけ直さず、無視してください」と案内しています。
電話に出てしまった場合
電話に出てしまった場合でも、慌てる必要はありません。
自動音声が流れたら、
- 相手の指示に従わない
- ボタンを押さない
- 個人情報を伝えない
- 金銭を支払わない
- 電話を切る
という対応を取りましょう。
「1番」を押してしまった場合
誤ってボタンを押してしまった場合でも、その後の会話で個人情報などを伝えないことが重要です。
オペレーターにつながったとしても、相手の説明だけで本人確認や支払いを進めないようにしましょう。
個人情報を伝えてしまった場合
氏名や生年月日などを伝えてしまった場合は、今後、不審な電話やSMS、メールが届かないか注意してください。
不安な場合は、消費生活センターや警察などに相談しましょう。
国民生活センターでは、消費者ホットライン「188(いやや!)」を案内しています。詐欺被害などについて警察へ相談する場合は「#9110」が利用できます。
+51からの国際電話をブロックする方法
海外からの電話を利用する必要がない場合は、国際電話の着信を制限する方法もあります。
国民生活センターは、固定電話について「国際電話不取扱受付センター」を利用した国際電話の利用休止を案内しています。また、携帯電話についても、端末の設定や携帯電話会社が提供する迷惑電話対策サービスの利用を案内しています。
警察庁も、特殊詐欺対策として国際電話の着信ブロックを推進しています。警察庁推奨アプリの利用もご検討ください。
海外との電話を普段ほとんど利用しない場合は、こうした機能を利用することも対策の一つです。
まとめ|+51はペルーの国番号。知らない自動音声には注意
「+51」はペルーの国番号です。
ただし、+51から電話がかかってきたからといって、発信者が必ずペルーにいるとは限りません。
特に、
- +51から突然電話がかかってきた
- 自動音声が流れる
- 「未納料金がある」と言われる
- 「電話が停止する」と言われる
- 「1番を押してください」と案内される
- 個人情報を聞かれる
- 支払いを要求される
といった場合は注意が必要です。
心当たりのない国際電話には、出ない・折り返さない・ボタンを押さない・個人情報を伝えない・支払わないことを基本にしましょう。
不安な場合は、消費者ホットライン「188」や警察相談専用電話「#9110」などに相談してください。
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免責事項
本記事は、「+51」から始まる電話番号や国際電話に関する一般的な情報を紹介するものです。+51からの着信があった場合でも、すべての電話が詐欺や迷惑電話であるとは限りません。
電話番号の表示だけで発信者や電話の目的を断定することはできません。不審な電話があった場合は、相手の指示に従って個人情報や金銭を提供せず、必要に応じて公的な相談窓口や契約している通信会社などに確認してください。
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