「+1800」から始まる見知らぬ電話番号から、何度も電話がかかってくる――。
このような着信があると、「+1800はどこの国?」「海外からの電話?」「詐欺ではないか?」と不安になる方もいるでしょう。
+1800から始まる番号は、北米番号計画(NANP)で使われている「800」のトールフリー番号に該当します。そのため、+1800からの電話がすべて詐欺というわけではありません。
一方で、日本国内にいる人に対して、心当たりのない+1800から繰り返し電話をかけ、自動音声で「1番を押してください」「オペレーターにつなぎます」などと操作を促す不審電話には注意が必要です。
特に、NTTファイナンス、日本郵便、JCBなど実在する企業やサービスを名乗り、未払い料金や荷物、クレジットカードの不正利用などを理由に不安をあおるケースには警戒してください。
この記事では、+1800から始まる電話番号とは何なのか、どこからの電話なのか、繰り返しかかってくる不審電話の特徴、自動音声による詐欺の手口、電話を受けた場合の対処法、折り返しても大丈夫なのかについて詳しく解説します。
- +1800から始まる電話番号とは?
- +1800からの電話は詐欺なの?
- +1800から何度も電話がかかってくるのはなぜ?
- +1800からの不審電話でよくある自動音声
- NTTファイナンスを名乗る+1800などの国際電話に注意
- 日本郵便を名乗る+1800からの電話にも注意
- JCBなどのカード会社を名乗る+1800の電話にも注意
- +1800からの不審電話で使われる主な手口
- +1800から電話が来たらどうすればいい?
- +1800からの電話で「1を押してください」と言われたら?
- +1800からの電話に折り返しても大丈夫?
- +1800からの電話に出てしまったら?
- +1800の電話で個人情報を伝えてしまった場合
- +1800からの着信を減らす方法
- +1800から始まる電話番号を見分けるポイント
- +1800と+1 800は同じ?
- +1800・+1833・+1866・+1877などは何が違う?
- +1から始まる電話番号についてはこちら
- +1800から始まる電話番号の関連番号
- まとめ|+1800から何度も電話が来たら注意
- 免責事項
+1800から始まる電話番号とは?
「+1800」は、国際電話番号の「+1」と、北米番号計画で使われる「800」を組み合わせた表示です。
北米番号計画(NANP)では、「800」はトールフリー番号として利用されています。
また、800のほかにも、
- 833
- 844
- 855
- 866
- 877
- 888
などがトールフリー番号として使われています。
つまり、
+1 800 〜
という形の電話番号は、一般的な地域番号というより、北米番号計画で使われるトールフリー系の番号です。
ただし、ここで注意したいのは、「+1800だから特定の国・企業からの電話」と単純には判断できないことです。
+1は北米番号計画で使用される国番号ですが、NANPにはアメリカやカナダだけでなく、複数の国・地域が参加しています。
そのため、電話番号の「+1800」だけを見て、発信者の企業や所在地を特定することはできません。
+1800からの電話は詐欺なの?
結論からいうと、+1800からの電話がすべて詐欺というわけではありません。
800は正規のトールフリー番号として利用されているため、海外企業やサービスなどから正当な電話がかかってくる可能性もあります。
例えば、
- 海外の企業からの連絡
- 海外サービスに関する連絡
- 海外旅行や予約に関する連絡
- 海外通販などに関連する連絡
- 自分が利用している海外サービスからの連絡
などであれば、正当な電話の可能性があります。
一方で、
海外との電話にまったく心当たりがない
にもかかわらず、
+1800から何度も電話がかかってくる
という場合は注意が必要です。
特に、
- 自動音声が流れる
- 「1を押してください」と言われる
- 「オペレーターにつなぎます」と案内される
- 未払い料金を請求される
- 荷物の問題を指摘される
- クレジットカードの不正利用を告げられる
- 個人情報を聞かれる
- 支払いを要求される
などの特徴がある場合は、電話をそのまま信用しないようにしましょう。
+1800から何度も電話がかかってくるのはなぜ?
+1800から繰り返し着信がある場合、迷惑電話や特殊詐欺などの可能性も考えられます。
特に注意したいのが、自動音声を利用して相手を次の段階へ誘導する手口です。
最初は、
「こちらは○○です」
「重要なお知らせがあります」
などと自動音声が流れます。
その後、
「確認する場合は1番を押してください」
「オペレーターにつなぐ場合は0番を押してください」
などと案内されることがあります。
ここでボタンを押すと、オペレーターを名乗る人物につながり、本人確認を理由に個人情報を聞き出したり、料金の支払いを求めたりする可能性があります。
そのため、心当たりのない+1800からの電話で番号操作を求められた場合は、ボタンを押さずに電話を切ることが基本です。
+1800からの不審電話でよくある自動音声
不審電話では、実在する企業や公的機関などを名乗り、もっともらしい内容を伝えてくる場合があります。
例えば、
「重要なお知らせがあります」
「料金が未払いになっています」
「このままではサービスが停止されます」
「お荷物に問題があります」
「カードの不正利用を確認しました」
「確認する場合は1番を押してください」
「オペレーターにつなぐ場合は0番を押してください」
といった内容です。
このような電話では、最初から金銭を要求するのではなく、まず「1を押す」「0を押す」などの操作をさせ、その後に担当者を名乗る人物につなぐケースがあります。
したがって、
知らない+1800番号
+
自動音声
+
ボタン操作
という組み合わせには特に注意してください。
NTTファイナンスを名乗る+1800などの国際電話に注意
+1800などの国際電話番号を使い、NTTファイナンスを名乗る不審電話にも注意が必要です。
NTTファイナンスは、国際電話から同社を名乗る電話について公式に注意喚起しています。
同社は、国際電話からは連絡を行っていないとしており、「+18等」から始まる着信について注意を呼びかけています。
例えば、
「NTTファイナンスです」
「現在ご利用中の電話回線で未納料金があります」
「このままでは法的措置を取ります」
などと伝え、自動音声から番号操作を促す手口には注意してください。
NTTファイナンスを名乗っているからといって、本当にNTTファイナンスからの電話とは限りません。
不審な電話を受けた場合は、その場で対応せずに電話を切り、必要であればNTTファイナンスの公式サイトから正規の問い合わせ先を確認してください。
日本郵便を名乗る+1800からの電話にも注意
+1800などの国際電話番号から、日本郵便や郵便局を名乗る自動音声が流れるケースにも注意が必要です。
日本郵便は、日本郵便や郵便局を装った不審な電話について注意喚起しています。
公表されている不審電話では、
- 自動音声が流れる
- 「荷物」に関する問題を伝える
- 保管期限を理由にする
- 不在による未配達を装う
- オペレーターにつなぐと案内する
- プッシュボタン操作を促す
- 「+」から始まる国際電話番号を利用する
といった特徴があります。
例えば、
「日本郵便です。お客さまの荷物に問題が見つかりました」
「荷物の保管期間が切れるため、手続きが必要です」
「オペレーターにつなぐには○番を押してください」
などと案内される場合があります。
荷物について心当たりがある場合でも、電話で案内された番号へそのまま連絡するのではなく、日本郵便の公式サイトや公式アプリなどから配送状況を確認するようにしましょう。
JCBなどのカード会社を名乗る+1800の電話にも注意
クレジットカード会社を名乗る不審電話にも注意が必要です。
例えば、
「カードが不正利用されています」
「不正利用を検知しました」
「確認するには1番を押してください」
などと伝え、本人確認を理由に情報を聞き出そうとするケースがあります。
JCBも、海外の電話番号からJCBを名乗る不審電話が増加しているとして注意喚起しています。
カード会社を名乗る電話を受けた場合でも、着信した電話番号だけで本物だと判断しないようにしてください。
特に、
- カード番号
- 暗証番号
- セキュリティコード
- 生年月日
- SMS認証コード
などを電話で聞かれた場合は注意が必要です。
心当たりのない電話でカード情報を伝えてはいけません。
確認が必要な場合は、カード会社の公式サイトや公式アプリから正規の連絡先を確認しましょう。
+1800からの不審電話で使われる主な手口
1.未払い料金を理由にする
「料金が未払いです」
「このままでは回線が停止されます」
「法的措置を取ります」
などと伝え、不安をあおる手口です。
特に、
「今日中に支払ってください」
「すぐに手続きしてください」
などと急がせる場合は注意しましょう。
2.荷物のトラブルを理由にする
「荷物を届けられませんでした」
「荷物に不備があります」
「保管期限が切れます」
などと伝える手口です。
日本郵便を名乗るケースでは、こうした荷物関連の内容を自動音声で伝え、オペレーターへの接続を促す事例が公表されています。
荷物の確認が必要な場合は、公式サイトから追跡番号を確認するのが安全です。
3.カードの不正利用を理由にする
「カードが不正利用されています」
「不正利用を確認する必要があります」
などと伝える手口です。
本人確認を理由に、
- 氏名
- 生年月日
- カード番号
- 暗証番号
- セキュリティコード
- SMS認証コード
などを聞き出そうとする可能性があります。
不審な電話では、これらの情報を伝えないでください。
4.公的機関や有名企業を名乗る
電話の内容を信用させるために、実在する企業や公的機関などの名前を利用するケースもあります。
例えば、
- NTTファイナンス
- 日本郵便
- JCB
- 警察
- 行政機関
などです。
しかし、相手が企業名や機関名を名乗っただけで本物とは限りません。
一度電話を切り、公式サイトから正規の連絡先を確認することが重要です。
+1800から電話が来たらどうすればいい?
+1800からの電話に心当たりがなく、不審に感じた場合は、次のように対応してください。
① 電話に出ない
海外との電話に心当たりがないのであれば、まず応答しない方法があります。
何度も着信する場合でも、確認のために折り返す必要はありません。
② 出てしまったら電話を切る
誤って電話に出てしまっても、慌てる必要はありません。
自動音声や不審な内容が流れた場合は、そのまま電話を切りましょう。
③ ボタンを押さない
「1を押してください」
「0を押してください」
などと案内されても、心当たりのない電話では操作しないことをおすすめします。
④ 個人情報を伝えない
次のような情報は伝えないようにしてください。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- 口座番号
- キャッシュカード情報
- クレジットカード番号
- 暗証番号
- セキュリティコード
- SMS認証コード
⑤ 折り返さない
「何の電話だったのか確認したい」と思っても、着信した番号へそのまま折り返すのは避けましょう。
必要な連絡か確認したい場合は、相手が名乗った企業やサービスの公式サイトから正規の問い合わせ先を自分で調べるようにしてください。
+1800からの電話で「1を押してください」と言われたら?
心当たりのない電話であれば、1を押さずに電話を切ることをおすすめします。
自動音声からオペレーターへ誘導されるタイプの不審電話では、最初に番号操作をさせることがあります。
例えば、
「カードの利用に問題があります。確認する場合は1を押してください」
「未払い料金があります。オペレーターにつなぐ場合は1を押してください」
「荷物に問題があります。確認する場合は1を押してください」
などです。
このような案内を受けても、電話の相手が本当に企業や公的機関なのか確認できない場合は、操作しないほうが安全です。
+1800からの電話に折り返しても大丈夫?
心当たりのない+1800からの電話には、基本的に折り返さないことをおすすめします。
+1800は正規のトールフリー番号として使われているため、「+1800=折り返し禁止」という意味ではありません。
しかし、迷惑電話や詐欺が疑われる状況では、折り返す必要はありません。
本当に重要な連絡なのか確認したい場合は、
着信履歴の番号へ折り返す
のではなく、
相手が名乗った企業・サービスの公式サイトから正規の電話番号を確認する
という方法を選びましょう。
+1800からの電話に出てしまったら?
電話に出ただけで、必ず被害に遭うわけではありません。
不審な内容だと感じた場合は、
- 電話を切る
- ボタン操作をしない
- 個人情報を伝えない
- 折り返さない
- 必要に応じて着信拒否する
という対応をしてください。
もし電話で個人情報やカード情報などを伝えてしまった場合は、放置しないことが重要です。
+1800の電話で個人情報を伝えてしまった場合
もし不審な電話で、
- 氏名を伝えた
- 住所を伝えた
- 生年月日を伝えた
- クレジットカード番号を伝えた
- 暗証番号を伝えた
- 口座情報を伝えた
- SMS認証コードを伝えた
などの場合は、情報の種類に応じて速やかに対応してください。
クレジットカード情報を伝えた場合はカード会社、口座情報を伝えた場合は金融機関など、情報を伝えてしまったサービスの正規窓口へ相談しましょう。
金銭を振り込んでしまった場合や、詐欺被害が疑われる場合は、警察への相談も検討してください。
また、消費者トラブルについては消費者ホットライン「188」への相談も利用できます。
+1800からの着信を減らす方法
+1800など、海外からの不審電話が繰り返しかかってくる場合は、着信拒否などの対策を検討しましょう。
スマートフォンの場合
端末や通信会社によって、
- 特定番号の着信拒否
- 迷惑電話対策
- 不審電話の識別
- 国際電話の着信対策
などを利用できる場合があります。
具体的な設定方法は、利用しているスマートフォンや携帯電話会社の最新の案内を確認してください。
固定電話の場合
海外との電話を普段利用していない場合は、国際電話の利用休止などの対策を検討する方法もあります。
警察庁も、国際電話番号を利用した特殊詐欺への対策として、国際電話番号からの着信を受けないための対策を呼びかけています。
+1800から始まる電話番号を見分けるポイント
+1800という表示だけで詐欺かどうかを判断することはできません。
そこで、次のような点を確認してください。
不審電話チェックリスト
- +1800から始まる知らない番号だった
- 海外との電話に心当たりがない
- 同じ番号から何度も電話が来る
- 類似した+1800番号からも電話が来る
- 自動音声が流れる
- 「1を押してください」と言われる
- 「0を押してください」と言われる
- オペレーターにつなごうとする
- 未払い料金があると言われる
- 荷物に問題があると言われる
- カードが不正利用されたと言われる
- NTTファイナンスを名乗る
- 日本郵便を名乗る
- JCBなどのカード会社を名乗る
- 警察や行政機関を名乗る
- 個人情報を聞かれる
- カード情報を聞かれる
- 暗証番号を聞かれる
- 認証コードを聞かれる
- 支払いを要求される
- 「至急」「今日中」などと急かされる
複数の項目に当てはまる場合は、十分に注意してください。
+1800と+1 800は同じ?
基本的には、電話番号の表示形式が異なるだけで、同じ番号体系を指している場合があります。
例えば、
- +1800XXXXXXXX
- +1 800 XXX XXXX
- +1 (800) XXX-XXXX
などの表示があります。
いずれも「+1」の後に「800」が続いている点が共通しています。
検索するときは、
「+1800」
だけでなく、
「+1 800」
という形でも検索すると、関連する情報を見つけやすくなります。
+1800・+1833・+1866・+1877などは何が違う?
+1の後には、800以外にも複数のトールフリー番号があります。
代表的なものとして、
- +1800
- +1833
- +1844
- +1855
- +1866
- +1877
- +1888
などがあります。
これらは北米番号計画におけるトールフリー用の番号です。
そのため、+1800だけが特別に「詐欺番号」というわけではありません。
一方で、日本国内では+1から始まる海外番号を利用した不審電話が問題になることがあるため、心当たりのない着信には注意が必要です。
+1から始まる電話番号についてはこちら
+1800は「+1」から始まる番号の一つです。
+1全体について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
→ +1800から始まる電話番号はどこ?アメリカからの着信&迷惑電話の見分け方
→ +1から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話に注意!
この記事では、+1から始まる電話番号の基本的な意味や、NTTファイナンス、日本郵便、JCBなどを名乗る不審電話の特徴、国際電話の着信対策などをまとめています。
+1800から始まる電話番号の関連番号
+1から始まる電話番号では、+1800以外にも不審電話に関する検索が多い番号があります。
+1811
→ 【注意喚起】+1811から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話
+1833
→ 【注意喚起】+1833から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話
+1855
→ 【注意喚起】+1855から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話に注意!詐欺の見分け方と対策
+1866
→ 【注意喚起】+1866から繰り返しかかってくる不審電話に注意!詐欺の見分け方と対策
+1877
→ 【注意喚起】+1877から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話
+1888
→ 【注意喚起】+1888から始まる電話番号から繰り返しかかってくる不審電話
まとめ|+1800から何度も電話が来たら注意
+1800から始まる電話番号は、北米番号計画(NANP)で使われている800のトールフリー番号に該当します。
そのため、
「+1800だから詐欺」
とはいえません。
しかし、
- 海外との電話に心当たりがない
- +1800から何度も電話がかかってくる
- 自動音声が流れる
- 「1を押してください」と案内される
- オペレーターにつなごうとする
- 未払い料金を理由にする
- 荷物の問題を理由にする
- カードの不正利用を理由にする
- NTTファイナンス、日本郵便、JCBなどを名乗る
- 個人情報やカード情報を聞かれる
- 支払いを要求される
といった特徴がある場合は、十分に警戒してください。
不審な電話を受けた場合は、
電話を切る
↓
ボタンを押さない
↓
個人情報を伝えない
↓
折り返さない
↓
必要なら公式窓口から確認する
という対応がおすすめです。
また、海外との電話を利用する必要がない場合は、国際電話番号からの着信をブロックする対策も検討しましょう。
+1800からの着信だけで詐欺と断定するのではなく、「番号」だけでなく「電話の内容」と「相手が求めてきた行動」を確認することが重要です。
免責事項
本記事は、+1800から始まる電話番号や国際電話を利用した不審電話について、一般的な情報と注意点を整理したものです。
+1800から始まる電話番号すべてが詐欺という意味ではありません。また、本記事だけで特定の電話番号や発信者を詐欺と断定するものでもありません。
電話番号や詐欺の手口は変更される可能性があります。
実際に不審な電話を受けた場合は、相手の案内に従わず、相手が名乗った企業・サービス・公的機関などの公式サイトに掲載されている正規の窓口へ直接確認してください。
被害に遭った可能性がある場合や対応に迷った場合は、警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」などへの相談も検討してください。
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