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【国税庁】「延滞税は1日約125円ずつ増加しています|所得税ご納付のお願い」は詐欺?フィッシングメールに注意

「【国税庁】延滞税は1日約125円ずつ増加しています|所得税ご納付のお願い」というメールが届いていませんか?

今回確認したメールは、国税庁を装い、所得税の未納や延滞税を知らせる内容で不安をあおり、国税庁と無関係のサイトへ誘導するフィッシングメールと判断できます。

特に注意したいのが、メール本文に記載された「Android版 e-Taxアプリをダウンロード」という案内です。

国税庁は、Android向け「e-Taxアプリ」のサービスを2021年1月4日に終了しています。現在のe-Tax公式サイトにも、サービス終了について明記されています。

一方、今回のメールでは、終了した「e-Taxアプリ」のダウンロードを促し、国税庁とは無関係のドメインへ誘導しています。

この記事では、今回確認したメールの内容と、実際の国税庁の税制・e-Taxの公式情報を照らし合わせながら、不審なポイントや安全な対処法を解説します。

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結論:「延滞税は1日約125円ずつ増加しています」というメールは要注意

今回確認したメールは、フィッシングメールと判断して差し支えない内容です。

主な理由は次のとおりです。

  • 国税庁を名乗っているにもかかわらず、リンク先が国税庁と無関係
  • belanjaapaaja.com という国税庁とは無関係のドメインへ誘導している
  • 現在はサービス終了しているAndroid版「e-Taxアプリ」のダウンロードを促している
  • 「未納」「延滞税」「1日約125円」といった表現で不安をあおっている
  • 「早めに連絡」「お早めに」と対応を急がせる構成になっている

ただし、ここで注意したいのは、メールに書かれている税率や「延滞税」という制度まで架空というわけではないことです。

令和8年(2026年)の延滞税について、国税庁は納期限の翌日から2か月を経過する日まで年2.8%、それ以降は年9.1%と案内しています。

つまり今回のメールは、実在する税制や具体的な数字を利用して、本物らしく見せている可能性があります。

今回確認されたメールの内容

今回確認したメールは、次のような内容でした。

送信者

国税庁

国税庁を名乗り、所得税の未納と延滞税について知らせる形式になっています。

しかし、メールの表示名だけで本物かどうかを判断することはできません。

フィッシングメールでは、実在する企業や官公庁などの名称を送信者名として表示することがあります。

件名

【国税庁】延滞税は1日約125円ずつ増加しています|所得税ご納付のお願い

「延滞税」「未納」「納付」といった税金に関する言葉を組み合わせ、受信者に「すぐに支払わなければいけない」と思わせる構成です。

メールに記載されている金額

今回のメールでは、次のような金額が記載されています。

項目メールの記載
支払額524,100円
未納の本税500,000円
延滞税24,100円
納付期限10月30日(金)
延滞税の増加額1日あたり約124円

さらに、

期限を過ぎると、延滞税が1日あたり約124円ずつ増えます。

と記載されています。

このように具体的な金額を示すことで、受信者の不安を高め、リンクをクリックさせようとしていると考えられます。

「延滞税」という制度自体は本物

ここは非常に重要です。

今回のメールがフィッシングだからといって、「延滞税」という制度まで架空というわけではありません。

国税庁によると、税金が定められた期限までに納付されない場合、原則として法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じて延滞税がかかります。

令和8年中については、

  • 納期限の翌日から2か月を経過する日まで:年2.8%
  • 納期限の翌日から2か月を経過した日以降:年9.1%

とされています。

そのため、メールに「年2.8%」「年9.1%」と書かれているからといって、それだけで偽物とは判断できません。

むしろ今回のメールは、実際の税制度と一致する数字を使っているため、注意が必要なタイプといえます。

「1日約124円」という数字も計算上は不自然ではない

メールでは、本税50万円に対して延滞税が1日あたり約124円増えると説明されています。

仮に年9.1%で単純計算すると、

500,000円 × 9.1% ÷ 365日 ≒ 124.7円

となります。

そのため、「1日約124円」という数字だけを見て、

計算がおかしいから詐欺

と判断することはできません。

このように、今回のメールは税率や金額の計算まで本物らしく見えるように作られている可能性がある点に注意が必要です。

令和7年分の所得税には実際の納期限がある

メールでは「令和7年分の所得税」について未納額があるとしています。

令和7年分の所得税及び復興特別所得税について、国税庁は法定納期限を令和8年3月16日(月)と案内しています。

したがって、

令和7年分の所得税
令和8年3月16日が法定納期限

という部分自体は、実際の税制度と整合します。

これも今回のメールが巧妙に作られている可能性を示すポイントです。

「10月30日(金)」が書かれているから詐欺とは限らない

今回のメールには、

納付期限:10月30日(金)

と記載されています。

令和7年分の所得税の法定納期限は令和8年3月16日ですが、個別の税務事情によって実際の納付期限や通知内容が異なる可能性があります。

そのため、

10月30日が納付期限だから絶対に偽物

と単純に判断するのは避けたほうがよいでしょう。

重要なのは、メールに記載された期限を信じてリンクをクリックするのではなく、自分自身のe-Taxや税務署からの正式な通知などで納付状況を確認することです。

最大の不審点は「e-Taxアプリ」の案内

今回のメールには、次のような案内があります。

Android版 e-Taxアプリをダウンロード

しかし、これは現在の国税庁の公式情報と一致しません。

国税庁は、Android向け「e-Taxアプリ」について、令和3年(2021年)1月4日をもってサービスを終了したと案内しています。

e-Tax公式サイトにも、

令和3年1月4日をもちまして、Android向けアプリ「e-Taxアプリ」のサービスを終了しました。

と明記されています。

そのため、2026年現在、

「Android版 e-Taxアプリをダウンロードしてください」

というメールの案内には十分な注意が必要です。

国税庁が案内している現在のe-Taxアプリとは異なる

国税庁の公式情報では、2021年1月4日以降、Android端末でマイナンバーカードを読み取る場合は、「マイナポータルアプリ」を利用する案内になっています。

また、e-Taxの沿革にも、令和3年1月にAndroid端末向け「e-Taxアプリ」の提供を終了したことが記載されています。

したがって、今回のメールにある「Android版 e-Taxアプリをダウンロード」という案内は、現在の公式サービス状況と明らかに食い違っています。

リンク先は「belanjaapaaja.com」

今回のメールに設置されているリンク先は、

【hxxps://belanjaapaaja.com/mail/gmkmh/open】

です。

ドメインは、

belanjaapaaja.com

となっています。

これは国税庁やe-Taxの公式ドメインではありません。

国税庁を名乗るメールであっても、実際のリンク先が国税庁と無関係であれば、そこからログインしたり、アプリをダウンロードしたりするのは危険です。

メールに書かれた「国税庁」という文字より、実際にアクセスする先のドメインを確認することが重要です。

国税庁の名前だけでは本物と判断できない

フィッシングメールでは、

  • 国税庁
  • e-Tax
  • 税務署
  • 所得税
  • 延滞税
  • 納付
  • 確定申告

など、実在する制度や組織の名称が使われることがあります。

そのため、

国税庁から届いたから本物

とは限りません。

今回のように、本文の一部に正しい税制情報が含まれていたとしても、リンク先が無関係なサイトであれば、メール全体を信用するのは危険です。

今回のメールで確認できる不審なポイント

今回確認したメールの主な不審点をまとめると、次のとおりです。

チェック項目今回のメール
送信者表示「国税庁」
内容所得税の未納・延滞税を通知
支払額524,100円
未納本税500,000円
延滞税24,100円
納付期限10月30日(金)
延滞税率年2.8%・9.1%
アプリ案内Android版e-Taxアプリ
アプリの状況2021年1月4日にサービス終了
リンク先belanjaapaaja.com
国税庁との関係無関係のドメイン
判断フィッシングメールと考えられる

特に、

「終了済みアプリ」+「無関係なドメイン」

という2つのポイントは、今回のメールを判断するうえで非常に重要です。

本当に所得税が未納なのか確認するには?

メール内のリンクから確認する必要はありません。

所得税の納付状況などについて確認したい場合は、国税庁やe-Taxの公式サイトを自分で開き、正規の方法で確認してください。

メールから直接リンクを開くのではなく、ブラウザのブックマークや公式サイトを検索してアクセスする方法が安全です。

実際に税金の納付が必要なのか分からない場合は、所轄の税務署などに確認してください。

このメールを受信したらどうする?

1.メール内のリンクをクリックしない

まず、メールに記載されたリンクをクリックしないでください。

「未納」「延滞税」「1日約125円」などと書かれていても、メールから確認する必要はありません。

2.アプリをインストールしない

今回のメールではAndroid版e-Taxアプリのダウンロードを促しています。

しかし、Android向け「e-Taxアプリ」はすでにサービス終了しています。

メールに記載されたリンクからアプリをインストールすることは避けてください。

3.税金の状況は公式サイトから確認する

本当に未納の税金があるのか心配な場合は、メールではなく、国税庁・e-Taxの公式サイトから自分で確認してください。

「メールに書かれた金額が本物か」をメールそのものから判断しないことが大切です。

4.不審なメールは削除する

必要な情報を確認した後は、メールを削除してください。

同様のメールが繰り返し届く場合は、利用しているメールサービスの迷惑メール機能を利用する方法もあります。

リンクをクリックしてしまった場合

リンクをクリックしただけで、直ちに被害が確定するとは限りません。

何も入力していない場合は、

  • ページを閉じる
  • アプリをインストールしない
  • ファイルをダウンロードしていないか確認する
  • メールを削除する
  • 同じサイトに再度アクセスしない

といった対応をしてください。

ID・パスワードなどを入力した場合

偽サイトにIDやパスワードなどを入力してしまった場合は、正規サイトから速やかに状況を確認してください。

他のサービスでも同じパスワードを使い回している場合は、そちらのパスワード変更も検討してください。

クレジットカード情報や銀行口座情報を入力した場合

フィッシングサイトに、

  • クレジットカード番号
  • セキュリティコード
  • 銀行口座情報
  • 暗証番号
  • 各種ログイン情報

などを入力してしまった場合は、情報の種類に応じて速やかに対応してください。

クレジットカード情報を入力した場合はカード会社、銀行口座に関する情報を入力した場合は金融機関へ連絡することをおすすめします。

「延滞税が増える」と書いてあっても慌てない

今回のメールで特に注意したいのが、

延滞税は1日約125円ずつ増加しています

という表現です。

「1日ごとに金額が増える」と書かれると、受信者は「今すぐ支払わなければ」と焦ってしまう可能性があります。

しかし、メールに書かれたリンクから手続きをする必要はありません。

実際の税務上の状況が気になる場合は、メールとは別の経路から公式情報を確認することが重要です。

なお、延滞税そのものは実在する制度で、令和8年中の割合についても国税庁が公表しています。

「分割納付も可能」と書いてある点にも注意

今回のメールには、

一括でのお支払いが難しい場合は、分割納付のご相談も可能です。

という案内もあります。

このように、受信者が困ったときの救済策まで書くことで、国税庁からの正式な案内らしく見せている可能性があります。

ただし、メール本文の内容がもっともらしいからといって、リンク先まで安全とは限りません。

納税が難しい場合の相談や猶予制度については、国税庁の公式サイトや税務署など、正規の窓口から確認してください。

国税庁は、納税が困難な場合の猶予制度についても公式に案内しています。

よくある質問

Q
「延滞税は1日約125円ずつ増加しています」というメールは詐欺ですか?
A

今回確認したメールについては、フィッシングメールと判断しています。

特に、国税庁と無関係の belanjaapaaja.com へ誘導していることと、2021年にサービス終了したAndroid版「e-Taxアプリ」のダウンロードを促していることが大きな理由です。

Q
「年2.8%・年9.1%」は本当ですか?
A

令和8年(2026年)の延滞税について、国税庁は、

  • 納期限の翌日から2か月を経過する日まで:年2.8%
  • それ以降:年9.1%

と案内しています。

したがって、この数字がメールに書かれていることだけで偽物とは判断できません。

Q
1日約124円という延滞税の計算は本当ですか?
A

本税50万円を年9.1%で単純計算すると、1日あたり約124.7円になります。

そのため、「約124円」という数字自体は不自然とはいえません。

ただし、実際の延滞税は個々の納付状況や期間などに応じて計算されるため、メールに書かれた金額だけで実際の税額を判断しないでください。

Q
Android版e-Taxアプリをインストールしても大丈夫ですか?
A

今回のメールに記載されたリンクからはインストールしないでください。

国税庁はAndroid向け「e-Taxアプリ」のサービスを2021年1月4日に終了しています。

Q
「belanjaapaaja.com」は国税庁の公式サイトですか?
A

いいえ。

今回のメールで案内されている belanjaapaaja.com は、国税庁・e-Taxの公式ドメインではありません。

国税庁を名乗るメールであっても、リンク先が無関係なドメインの場合はアクセスしないでください。

Q
本当に所得税が未納になっているか確認したい場合は?
A

メール内のリンクを使用せず、国税庁・e-Taxの公式サイトから直接確認してください。

それでも判断できない場合は、所轄の税務署などに相談することをおすすめします。

まとめ

「【国税庁】延滞税は1日約125円ずつ増加しています|所得税ご納付のお願い」という今回のメールは、国税庁を装ったフィッシングメールと判断できます。

特に重要なのは、

  • 国税庁と無関係な belanjaapaaja.com へ誘導している
  • 終了済みのAndroid版「e-Taxアプリ」をダウンロードさせようとしている
  • 「未納」「延滞税」「1日約125円」などの表現で不安をあおっている
  • 国税庁が実際に使用している税率や制度を利用して、本物らしく見せている

という点です。

一方で、延滞税という制度や、令和8年の年2.8%・9.1%という税率そのものは実在します。

そのため、

「税率が本物だから、このメールも本物」

とは限りません。

国税庁を名乗るメールが届き、「本当に税金が未納なのではないか」と不安になった場合でも、メール内のリンクから手続きをするのではなく、公式サイトから自分で確認することが大切です。

今回のように、実在する税制度や具体的な金額を使ったフィッシングメールもあるため、送信者名や本文の内容だけで判断せず、リンク先のドメインや案内内容が現在の公式情報と一致しているかを確認しましょう。

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