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「寄附金控除に関するご案内」は詐欺?国税庁・e-Taxを装う還付金メールに注意

「寄附金控除に関するご案内」という件名で、国税庁やe-Taxを名乗るメールが届いていませんか?

今回確認されているメールでは、

「寄附金控除還付額 73,200円」

「令和8年10月22日までに受取手続きを完了してください」

などと記載し、還付金を受け取るためとして「アプリをダウンロード」というリンクへ誘導しています。

一見すると国税庁からの正式なお知らせのように見えますが、今回のメールはe-Taxの正規メールとは異なる点があり、フィッシング詐欺を目的とした不審なメールと考えられます。

国税庁は、e-Taxから送信するメールについて、定型の文面を使用しており、原則としてメール本文にURLを記載していないと案内しています。また、掲載されているパターンと異なるメールはe-Taxから送信したものではないと注意喚起しています。

この記事では、実際に届いた「寄附金控除に関するご案内」メールの特徴、本物のe-Taxメールとの違い、リンクをクリックしてしまった場合の対処法について解説します。

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「寄附金控除に関するご案内」メールは詐欺?

結論からいうと、今回紹介するメールは、国税庁・e-Taxを装ったフィッシングメールと判断して、リンクをクリックしないことをおすすめします。

メールには、次のような内容が記載されています。

  • 国税庁・e-Taxを名乗っている
  • 「寄附金控除還付額73,200円」と具体的な金額を表示
  • 「令和8年10月22日」という受取期限を設定
  • 還付金を受け取るための手続きを要求
  • 「アプリをダウンロード」というボタンを設置
  • 外部サイトへのリンクを掲載
  • マイナンバーカードなどによる認証を求めている

しかし、国税庁が案内しているe-Taxのメール形式とは大きく異なります。

国税庁は、e-Taxを利用している人に対して、メッセージボックスに情報が格納されたことなどをメールで知らせていますが、メールから直接リンク先へ誘導して手続きをさせる形式ではありません。

e-Taxの公式案内では、利用者自身がe-Taxホームページからログインし、「お知らせ・受信通知」などから内容を確認するよう案内されています。

実際に届いたメールの内容

今回確認されたメールは、以下のような内容です。

From:【国税庁からのお知らせ】
件名・タイトル:寄附金控除に関するご案内

国 税 庁 National Tax Agency JAPAN   e-Tax

e-Tax メッセージボックス 重要なお知らせ
重要 寄附金控除の還付金について

寄附金控除還付額:73,200円

受取手続の完了期日:令和8年10月22日

e-Taxをご利用いただきありがとうございます。

令和7年度分の所得税について、寄附金控除の適用に伴う還付金が確定いたしました。

還付金の受取には、e-Tax アプリ内のメッセージボックスからのお手続きが必要です。

受付日時:2026年09月‌25日

Android版 e-Tax アプリがインストールされていない場合は‌、下記のボタンよりインストールし、お手続きください。

アプリをダウンロード

○ 注意事項
・受取手続には、マイナンバーカード等の電子証明書による認証が必要です。
・受取手続の完了期日までにお手続きがない場合、還付金の受取が遅れることがあります。
・e-Taxの利用可能時間は、e-Taxホームページでご確認ください。・このメールは送信専用です。返信されてもお答えできません。

このように、還付金が受け取れるように見せかけて、メールから手続きを進めるよう促しているのが特徴です。

このメールが怪しい5つのポイント

1.メール本文に外部サイトへのリンクがある

今回のメールには、

「アプリをダウンロード」

というボタンがあり、外部サイトへ誘導するリンクが設定されています。

国税庁の公式情報では、e-Taxから送信するメールは定型文となっており、原則としてメール本文内にURLを記載していません。

そのため、メール本文に手続き用リンクが設置されている時点で、十分な警戒が必要です。

特に今回のように、「還付金を受け取るためにリンクをクリックしてください」という流れになっているメールは注意してください。

2.リンク先が国税庁・e-Taxの公式ドメインではない

今回のメールに記載されているリンクは、

【hxxps://gbsyy【.】com/page/mKAFjdsRSn】

です。

ドメインは「gbsyy.com」となっており、国税庁やe-Taxの公式ドメインではありません。

国税庁の公式サイトは「nta.go.jp」、e-Taxは「e-tax.nta.go.jp」です。

そのため、今回のリンクからe-Taxの手続きを行うべきではありません。

メール内のリンクではなく、公式サイトを自分で開いて確認することが重要です。

3.「73,200円」という具体的な還付金額を提示している

メールでは、

「寄附金控除還付額 73,200円」

と具体的な金額が表示されています。

このように金額を示して「自分にも還付金がある」と思わせることで、メールに記載された手続きを進めさせようとする手口には注意が必要です。

e-Taxは、メール本文内にこのような不審な手続きへの誘導を行うわけはありません。

また、e-Taxでは還付金の処理状況を確認する仕組みが用意されています。メールの内容を確認するのではなく、公式サイトから自分でe-Taxへアクセスして確認することが安全です。

4.「令和8年10月22日」と期限を設定している

今回のメールでは、

「受取手続の完了期日:令和8年10月22日」

と期限が設定されています。

このような期限を提示して、「期限までに手続きをしなければ還付金を受け取れない」と思わせるのは、フィッシングメールでよく見られる手法です。

メールを受け取って焦ってしまっても、メール内のリンクをクリックする必要はありません。

実際に還付金について確認したい場合は、e-Taxの公式サイトからログインして確認してください。

5.「アプリをダウンロード」としている

今回のメールでは、還付金を受け取るために「アプリをダウンロード」するよう促しています。

しかし、メールに記載されたリンクからアプリを入手するのは避けてください。

フィッシングサイトへ誘導されたり、不正なアプリのインストールを促されたりする可能性があります。

アプリが必要な場合でも、メールのリンクではなく、公式サイトや正規のアプリストアから確認するようにしましょう。

本物のe-Taxメールとの違い

国税庁・e-Taxでは、実際に「税務署からのお知らせ」や「国税庁からのお知らせ」というメールを送信しています。

そのため、「国税庁からメールが届いた=すべて詐欺」というわけではありません。

重要なのは、メールの内容が公式に案内されているパターンと一致しているかを確認することです。

e-Taxの公式ページによると、e-Taxから送信されるメールの送信元表記は、

e-Tax(国税電子申告・納税システム)<info@e-tax.nta.go.jp>

となっています。

また、メール本文は定型文で、原則としてURLを記載していません。

さらに、e-Taxの公式案内では、メールに記載されたリンクからではなく、e-Taxホームページからログインして「お知らせ・受信通知」を確認するよう案内しています。

本物か確認するときのチェックポイント

確認項目今回のメール
国税庁・e-Taxを名乗っている○
還付金額が具体的に書かれている73,200円
受取期限が設定されている令和8年10月22日
メール本文にリンクがある○
「アプリをダウンロード」と誘導○
リンク先が公式ドメイン×
e-Tax公式の定型文と一致×

このように、今回のメールは複数の点で公式のe-Taxメールと一致しません。

国税庁も「還付金」を装った不審メールに注意喚起

国税庁は、国税庁やe-Taxを装った不審なメールについて注意喚起しています。

公式ページでは、「還付金の振込先等の入力を求める旨のメール」から、国税庁ホームページになりすました偽サイトへ誘導する事例が紹介されています。

また、e-Taxについても、掲載されているメールパターンと異なるものはe-Taxから送信したものではないと案内しています。メール本文には原則としてURLを記載せず、ファイルを添付することもないとされています。

今回の「寄附金控除の還付金73,200円」というメールも、こうした注意点に該当する内容です。

本当に寄附金控除の還付金があるか確認したい場合

「メールは怪しいけれど、本当に自分に還付金があるのでは?」

と心配になることもあるでしょう。

その場合、メールに記載されたリンクを使わないことが重要です。

自分でe-Taxの公式サイトを開き、ログインしてメッセージボックスや還付金の処理状況を確認してください。

e-Taxでは、還付申告を行った場合、還付金の処理状況を確認できる仕組みがあります。

メールに書かれている「73,200円」という金額が本当に正しいかどうかも、メールではなく公式のe-Tax上で確認するようにしましょう。

「寄附金控除」とは?

寄附金控除とは、一定の寄附をした場合に、所得控除または税額控除を受けられる制度です。

代表的なものとして、ふるさと納税などがあります。

そのため、「寄附金控除の還付金」というテーマ自体が架空というわけではありません。

ここが今回のメールで注意したいポイントです。

実在する税金の制度を題材にしているからといって、そのメールが本物とは限りません。

フィッシングメールでは、実在する制度やサービスの名称を使って、受信者を信用させようとすることがあります。

したがって、

「寄附金控除を利用したことがあるから本物だろう」

と判断するのではなく、メールの送信元やリンク先、本文の内容を確認する必要があります。

メールのリンクをクリックしてしまった場合

すでに「アプリをダウンロード」をクリックしてしまった場合でも、落ち着いて対応してください。

クリックしただけの場合

リンクをクリックしただけで、何も入力していない場合は、まずページを閉じてください。

その後、公式のe-Taxサイトからアクセスし直し、不審なメールに記載されていたページではなく、正規のサービスを利用してください。

IDやパスワードを入力した場合

もし偽サイトでe-Taxなどのログイン情報を入力してしまった場合は、入力した情報に応じて、速やかにパスワード変更などの対応を検討してください。

他のサービスでも同じパスワードを使い回している場合は、そちらも変更することをおすすめします。

マイナンバーカードなどの情報を入力した場合

個人情報や本人確認情報などを入力してしまった場合は、入力した情報の種類を整理し、必要に応じて関係機関へ相談してください。

クレジットカード情報を入力した場合

クレジットカード番号やセキュリティコードなどを入力してしまった場合は、カード会社へ速やかに連絡し、不正利用の有無を確認してください。

不審なアプリをインストールした場合

メールのリンクから不審なアプリをインストールしてしまった場合は、安易にそのまま使用しないようにしてください。

端末のセキュリティ機能で確認し、必要に応じて携帯電話会社や端末メーカーなどへ相談しましょう。

このメールを受信しただけならどうすればいい?

メールを受信しただけで、リンクをクリックしたり情報を入力したりしていないのであれば、基本的にはメールを削除して問題ありません。

国税庁も、不審なメールについて、メールに記載されたリンクへアクセスしたり、支払いをしたりしないよう注意喚起しています。

今後同様のメールが届いた場合も、メール本文のリンクから手続きを進めないようにしてください。

「寄附金控除に関するご案内」メールのまとめ

今回の「寄附金控除に関するご案内」というメールには、

  • 「寄附金控除還付額73,200円」と具体的な金額がある
  • 「令和8年10月22日」という期限が設定されている
  • 還付金の受取手続きを促している
  • 「アプリをダウンロード」というリンクがある
  • リンク先が国税庁・e-Taxの公式ドメインではない
  • e-Taxの公式メールは原則として本文にURLを記載していない
  • 国税庁は還付金を装って偽サイトへ誘導する事例について注意喚起している

といった特徴があります。

そのため、今回のメールは国税庁・e-Taxを装ったフィッシングメールと考え、メール内のリンクにはアクセスしないようにしてください。

本当に還付金があるか確認したい場合は、メールからではなく、e-Taxの公式サイトを自分で開いてログインし、メッセージボックスや還付金の処理状況を確認しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q
「寄附金控除に関するご案内」というメールは本物ですか?
A

今回紹介したメールについては、e-Taxの公式メールの形式と異なる点があり、記載されたリンクも公式ドメインではありません。

フィッシングメールと考えて、リンクをクリックしないようにしてください。

Q
「73,200円の還付金」は本当に受け取れますか?
A

メールに記載された73,200円という金額だけでは、還付金が実際に発生しているか確認できません。

本当に還付金があるか確認したい場合は、メールのリンクではなく、公式のe-Taxへ自分でアクセスして確認してください。

Q
国税庁から本物のメールが届くことはありますか?
A

はい。

e-Taxでは、登録したメールアドレスに対して、メッセージボックスに情報が格納されたことなどを知らせるメールを送信しています。

ただし、e-Taxから送信されるメールには定型のパターンがあり、原則として本文にURLは記載されていません。

Q
国税庁のメールにリンクがあったらすべて詐欺ですか?
A

「URLがある」という一点だけで、すべての国税庁関連メールが詐欺だと断定するのは適切ではありません。

e-Tax公式ページでも「原則としてURLを記載していない」とされているため、URLがあるメールは慎重に確認する必要があります。

今回のメールについては、URLだけでなく、リンク先のドメインや本文の内容など複数の点が公式案内と一致していません。

Q
メールのリンクをクリックしてしまいました。どうすればいいですか?
A

何も入力していない場合は、ページを閉じてください。

ID・パスワード、カード情報、個人情報などを入力した場合は、入力した情報の種類に応じて、パスワード変更やカード会社への連絡などを速やかに行ってください。

Q
e-Taxのメッセージボックスはメールから確認できますか?
A

メールで通知を受け取ることはありますが、メール内のリンクから確認するのではなく、e-Taxの公式サイトからログインして確認する方法が安全です。

e-Tax公式案内でも、e-Taxホームページからログインして「お知らせ・受信通知」を確認するよう案内されています。

Q
「アプリをダウンロード」というリンクを押しても大丈夫ですか?
A

今回のメールに記載されたリンクは利用しないでください。

アプリが必要な場合でも、メール内のリンクではなく、公式サイトや正規のアプリストアから確認してください。


免責事項

本記事は、国税庁・e-Taxが公開している情報および記事掲載時点で確認できるメール内容をもとに、不審なメールの特徴や対処方法を解説するものです。

メールの内容や詐欺の手口は変更される可能性があります。また、個別のメールについて、メールヘッダーなどすべての情報を確認せずに送信者を特定することはできません。

税務上の個別具体的な判断や被害への対応については、国税庁、税務署、利用しているサービスの運営会社など、適切な窓口へご確認ください。

本記事は特定のサービスの利用や税務上の判断を推奨するものではありません。


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参照・出典

※本記事では、国税庁・e-Taxの公式情報をもとに、今回確認されたメールの内容を照合しています。

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