結論
「+1」から始まる電話番号は、アメリカ合衆国だけでなく、カナダやグアム、プエルトリコなどで利用されている国番号です。
近年では、日本国内でも「+1」から始まる国際電話の着信が増えており、中には企業からの正当な連絡だけでなく、警察や行政機関を装った詐欺電話も確認されています。
この記事では、「+1」の意味や代表的な番号、詐欺の見分け方、電話に出てしまった場合の対処法まで詳しく解説します。
「+1」の電話番号は表示形式が異なることがあります
スマートフォンや通信会社によって、同じ国際電話でも表示形式が異なります。
例えば、次のような電話番号は、いずれも「+1」の国番号を利用した電話番号です。
- +1XXXXXXXXXX
- +1 XXX XXX XXXX
- +1 (XXX) XXX-XXXX
- 0101XXXXXXXXXX
いずれも「+1」の後ろに続く番号によって、地域や番号の種類が異なります。
+1はどこの国番号?
「+1」は、北米番号計画(North American Numbering Plan:NANP)で使用される国番号です。
主に次の地域で利用されています。
- アメリカ合衆国
- カナダ
- プエルトリコ
- グアム
- アメリカ領バージン諸島
- 北マリアナ諸島
- バハマ
- ジャマイカ
- バルバドス
- ケイマン諸島 など
そのため、「+1=アメリカ」と思われがちですが、実際には複数の国・地域で共通して利用されています。
+1から始まる電話番号の見方
「+1」の後ろに続く数字によって、地域や電話番号の種類を判別できます。スマートフォンによってはスペースや括弧の位置が異なりますが、基本的な意味は同じです。
「+1」の後ろに続く3桁の番号(エリアコード)によって、おおよその地域や番号の種類が分かります。
例
| 電話番号 | 主な意味 |
|---|---|
| +1 201 | アメリカ・ニュージャージー州 |
| +1 212 | アメリカ・ニューヨーク市 |
| +1 310 | アメリカ・カリフォルニア州 |
| +1 416 | カナダ・オンタリオ州(トロント) |
| +1 671 | グアム |
| +1 800 | 北米のトールフリー番号 |
| +1 833 | 北米のトールフリー番号 |
| +1 855 | 北米のトールフリー番号 |
| +1 866 | 北米のトールフリー番号 |
| +1 877 | 北米のトールフリー番号 |
| +1 888 | 北米のトールフリー番号 |
+1800・+1833・+1855とは?
「800」「833」「855」などは、市外局番ではなく北米で利用されているトールフリー(フリーダイヤル)番号です。
日本の「0120」や「0800」に近い仕組みで、多くの企業や団体がカスタマーサポートなどに利用しています。
一方で、この仕組みを悪用した詐欺電話も確認されています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
最近増えている+1からの詐欺電話
近年、日本国内では「+1」から始まる国際電話を利用した詐欺電話の相談が増えています。
代表的な手口には次のようなものがあります。
- 警察を名乗る電話
- 総務省を名乗る自動音声
- 通信会社を名乗る未納料金の案内
- クレジットカード会社を装う電話
- 入国管理局を名乗る電話
- 銀行口座の不正利用を理由に個人情報を聞き出す電話
こうした電話では、
- 「今すぐ対応してください」
- 「逮捕される可能性があります」
- 「1番を押してください」
など、不安をあおる言葉で冷静な判断を妨げようとするケースが少なくありません。
+1から始まる電話はすべて詐欺?
いいえ。
+1から始まる電話番号には、正規の企業や知人からの電話も含まれます。
そのため、電話番号だけで詐欺と断定することはできません。
次のような場合は、正当な電話である可能性もあります。
- 海外に住む家族や知人
- 海外企業との取引
- ホテルや航空会社への問い合わせ後の折り返し
- 海外通販の配送連絡
心当たりがあるかどうかを確認した上で対応しましょう。
電話に出てしまったらどうする?
電話に出ただけで、すぐに被害が発生するケースは一般的ではありません。
ただし、次のような行動は避けましょう。
- 氏名や住所を伝える
- クレジットカード番号を伝える
- 暗証番号や認証コードを教える
- 音声ガイダンスに従って番号を押す
不審に感じたら、すぐに電話を切ることが大切です。
折り返す前に確認したいこと
知らない「+1」からの着信には、安易に折り返さないようにしましょう。
企業名を名乗っていた場合は、電話番号ではなく、その企業の公式サイトに掲載されている問い合わせ先へ自分から連絡することをおすすめします。
また、国際電話として扱われる場合は、通信会社や契約プランによって通話料金が発生する可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q. +1はアメリカだけですか?
いいえ。カナダやグアム、プエルトリコなどでも利用されています。
Q. +1800はアメリカですか?
北米で利用されているトールフリー番号です。
Q. +1833や+1855も同じですか?
はい。いずれも北米で利用されているトールフリー番号です。日本の「0120」や「0800」と同じように、着信側が通話料を負担する仕組みですが、利用される国や電話番号制度は異なります。
Q. 電話に出ただけで料金は発生しますか?
通常は着信に応答しただけで通話料金が発生することはありません。
Q. 知らない+1の電話には折り返すべきですか?
心当たりがない場合は、折り返さないことをおすすめします。
Q. +1XXXXXXXXXXや+1 (XXX) XXX-XXXXは違う番号ですか?
A. いいえ。表示形式が異なるだけで、いずれも「+1」の国番号を利用した電話番号です。スマートフォンや通信会社によって表示方法が異なるため、スペースや括弧の有無だけで電話番号の種類が変わるわけではありません。
関連記事
+1から始まる電話番号にはさまざまな種類があります。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
まとめ
- 「+1」は北米番号計画で利用される国番号
- アメリカだけでなくカナダやグアムなども含まれる
- +1800・+1833・+1855などは北米のトールフリー番号
- 正規企業でも利用される一方、詐欺電話にも悪用されることがある
- 電話番号だけで安全・危険を判断せず、内容や発信元を確認することが重要
- 心当たりのない国際電話には折り返さず、個人情報は伝えないようにしましょう。
免責事項
本記事は2026年時点の公開情報をもとに、国際電話番号制度や近年報告されている詐欺事例について一般的な情報を提供することを目的としています。すべての「+1」から始まる電話番号が詐欺であることを示すものではありません。不審な電話を受けた場合は、電話の内容を確認し、必要に応じて警察や消費生活センターなどの関係機関へご相談ください。