「こちらは三井住友銀行AML金融犯罪対策部門からのお知らせです」
このような名乗りから始まり、
「お客様の取引について、通常とは異なる取引が確認されたため、現在、ご利用の銀行口座を利用停止いたします」
「詳細の確認をご希望の方は1を押してください」
などと案内する自動音声の電話には注意が必要です。
特に、国際電話として着信した場合は、安易に「1」を押したり、相手の指示に従ったりしないことが重要です。
一方で、ここで注意したいのは、「AML」という言葉自体が架空というわけではないことです。
三井住友銀行には実際にAML(Anti-Money Laundering)・CFT(Countering the Financing of Terrorism)に関する業務があり、マネー・ローンダリングやテロ資金供与などへの対策を行っています。
そのため、
「AMLという言葉が出てきた=詐欺」
と単純に判断するのではなく、電話の内容や着信番号、相手の要求などを総合的に確認する必要があります。
この記事では、「三井住友銀行AML金融犯罪対策部門」を名乗る国際電話について、AMLの意味や正規の三井住友銀行からの連絡との違い、不審な自動音声電話を受けた場合の安全な対処法を解説します。
「三井住友銀行AML金融犯罪対策部門」を名乗る電話とは?
今回注意したいのは、次のような内容の自動音声です。
電話の内容
「こちらは三井住友銀行AML金融犯罪対策部門からのお知らせです。お客様の取引について、通常とは異なる取引が確認されたため、現在、ご利用の銀行口座を利用停止いたします。詳細の確認をご希望の方は1を押してください。」
このような電話では、
- 三井住友銀行を名乗る
- AML金融犯罪対策部門を名乗る
- 「通常とは異なる取引が確認された」と伝える
- 「口座を利用停止する」と不安をあおる
- 「詳細を確認するには1を押してください」と番号入力を促す
といった特徴があります。
突然このような電話がかかってくれば、
「口座が本当に止められるのではないか」
「不正利用されているのではないか」
と焦ってしまうかもしれません。
しかし、電話の案内だけを信用して番号を押したり、個人情報を伝えたりするのは避けてください。
AMLとは?本当に三井住友銀行に存在するの?
まず重要なのが「AML」という言葉です。
AMLは、
Anti-Money Laundering
の略で、日本語では一般的に「マネー・ローンダリング対策」を意味します。
また、金融機関ではAMLとあわせて、
CFT(テロ資金供与対策)
なども含めた金融犯罪対策が行われています。
三井住友銀行も公式サイトで、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与の防止に向けた取り組みを公表しています。
取引の内容や状況に応じて、取引目的や取引内容、資金の原資・使途などについて追加の確認を行う場合があると説明しています。
つまり、
「AML」という言葉そのものは実在します。
さらに、三井住友銀行には実際に「AML金融犯罪対策部」という部署の求人情報も掲載されています。
そのため、今回のような電話について、
「AMLという部署名が出てきたから本物」
とも、
「AMLという言葉が出てきたから偽物」
とも判断することはできません。
重要なのは、電話の発信元や要求内容を確認することです。
「口座を利用停止」「1を押してください」は要注意
今回の電話で特に警戒したいのが、
「現在、ご利用の銀行口座を利用停止いたします」
という部分です。
口座が利用停止になると言われれば、受け取った側は強い不安を感じます。
さらに、
「詳細の確認をご希望の方は1を押してください」
と続くことで、受け手をその場で操作させようとしています。
このように、
不安をあおる → 番号入力を促す
という流れの電話には注意が必要です。
三井住友銀行も、銀行員などを装って口座番号や暗証番号などを聞き出す不審電話について注意喚起しています。
また、三井住友銀行は、電話で暗証番号を聞いたり、音声ガイダンスに誘導して暗証番号を入力させたりすることはないと説明しています。
したがって、今回のような電話を受けても、
「確認しなければ口座が止まる」と焦って操作しないこと
が重要です。
国際電話として着信した場合は特に注意
今回のケースで特に注意したいのが、国際電話として着信するケースです。
三井住友銀行は、2026年4月の公式FAQで、「+」から始まる海外発信の電話番号から、同行の電話番号をかたる詐欺電話が発生していると注意喚起しています。
また、着信時の電話番号を国際電話表示に設定している場合などを除き、「+」から始まる番号で三井住友銀行から連絡することはないと案内しています。
そのため、
「三井住友銀行を名乗っているから大丈夫」
ではなく、
「どの番号から電話がかかってきたのか」
を確認することが重要です。
特に、
- 「+」から始まる番号
- 見覚えのない海外の国番号
- 知らない番号からの自動音声
- 口座停止などを突然告げる電話
- 「1を押してください」などの操作を求める電話
が重なった場合は、十分に警戒してください。
三井住友銀行から本当に電話がかかってくることはある?
ここは非常に重要なポイントです。
「三井住友銀行は電話をかけてこない」と考えてしまうと、かえって正規の連絡を見逃す可能性があります。
三井住友銀行は公式FAQで、0120-876-130および0120-759-097について、同行が顧客への連絡に使用している電話番号だと案内しています。
不正送金被害の可能性がある取引を検知した場合、その取引が本人によるものか確認するため、これらの番号から電話する場合があると説明しています。
つまり、
「銀行から電話が来ること自体が詐欺」ではありません。
ここが今回の記事で特に注意したいところです。
問題なのは、
- 国際電話からの着信
- 不審な自動音声
- 「口座を利用停止する」と不安をあおる
- 「1を押してください」と操作を促す
- その後、個人情報や口座情報などを要求する
といった不審な要素がある場合です。
正規の連絡か確認するにはどうすればいい?
不審な電話を受けた場合は、電話口の相手に確認するのではなく、自分で公式情報を確認することが大切です。
例えば、次のように対応します。
1.まず電話を切る
「1を押してください」と案内されても、すぐに操作する必要はありません。
不審に感じたら、そのまま電話を終了してください。
2.着信番号を確認する
着信履歴から電話番号を確認します。
ただし、電話番号が表示されているからといって、それだけで本物とは判断できません。
三井住友銀行も、発信元電話番号が正しい番号とは限らないケースについて注意喚起しています。
3.三井住友銀行の公式サイト・アプリから確認する
電話の中で案内された番号ではなく、自分で三井住友銀行の公式サイトや公式アプリを開いて確認するのがおすすめです。
「この番号に折り返してください」と言われても、相手から案内された番号へそのまま折り返すのではなく、公式サイトなどから正規の問い合わせ先を確認しましょう。
4.口座の入出金明細を確認する
三井住友銀行は、不正送金被害の可能性がある取引を検知した場合に電話することがあると説明しています。
そのため、心配な場合は公式アプリやインターネットバンキングなどから、最近の入出金明細を確認してください。
身に覚えのない取引がないかを確認することが重要です。
「1を押してしまった」場合はどうする?
もし誤って「1」を押してしまったとしても、慌てる必要はありません。
その後、
- オペレーターにつながった
- 氏名を聞かれた
- 生年月日を聞かれた
- 住所を聞かれた
- 口座番号を聞かれた
- 暗証番号を聞かれた
- インターネットバンキングの情報を聞かれた
- SMSなどでURLを送られた
といった場合は、それ以上の情報を伝えず、電話を終了してください。
特に、
暗証番号・ログイン情報・ワンタイムパスワードなどの重要情報を電話で伝えない
ことが大切です。
個人情報や口座情報を伝えてしまった場合
もし不審な電話で個人情報や口座情報などを伝えてしまった場合は、放置しないでください。
できるだけ早く、三井住友銀行の公式サイトに掲載されている正規の問い合わせ窓口へ相談しましょう。
三井住友銀行では、不審なサイトに口座番号・カード番号・暗証番号などを入力してしまった場合の問い合わせ先も案内しています。
状況によって必要な対応が異なるため、
- 何を伝えたのか
- いつ電話を受けたのか
- どの番号から着信したのか
- どのような操作をしたのか
を整理しておくと、相談しやすくなります。
すでに被害が発生している、または犯罪の可能性がある場合には、警察への相談も検討してください。
「三井住友銀行AML金融犯罪対策部門」からの電話は詐欺なの?
結論として、電話の内容だけから「必ず詐欺」と断定することはできません。
三井住友銀行には実際にAML/CFTに関する業務があり、取引内容などについて確認を行う可能性もあります。
また、三井住友銀行は不正送金の可能性がある取引について、正規の電話番号から本人確認の連絡を行う場合があります。
一方で、三井住友銀行を装った不審電話についても公式に注意喚起されています。
特に、
「通常とは異なる取引が確認された」
「口座を利用停止いたします」
「詳細の確認をご希望の方は1を押してください」
などと自動音声で案内され、さらに国際電話から着信している場合は、十分に警戒したほうがよいでしょう。
特に、見覚えのない国際電話から自動音声で「口座を利用停止する」「1を押してください」などと案内された場合は、電話の指示に従わず、いったん切って公式ルートから確認してください。
したがって、
「AMLだから本物」ではなく、電話を切って公式ルートから確認する
という対応が安全です。
「三井住友」と名乗る電話には共通した注意が必要
三井住友銀行は、銀行員などを名乗る不審電話だけでなく、
- 「三井住友」
- 「三井」
- 「住友」
- 「SMFG」
- 「SMBC」
などの名称・商標を無断使用する金融犯罪についても注意喚起しています。
実在する銀行名や部署名を名乗られると、本物だと思い込んでしまいがちです。
しかし、
相手が名乗った名称だけでは、正規の電話かどうかを判断できません。
電話番号や具体的な要求内容を確認し、必要であれば公式サイトから正規の窓口へ問い合わせることが大切です。
不審な国際電話を受けたときの対処法
今回のような電話を受けた場合は、次の対応を基本にしてください。
やってはいけないこと
- 「1を押してください」に従う
- 相手に言われた番号へ折り返す
- 個人情報を伝える
- 口座番号を伝える
- キャッシュカードの情報を伝える
- 暗証番号を伝える
- インターネットバンキングのログイン情報を伝える
- ワンタイムパスワードを伝える
- SMSやメールで送られてきたURLを開く
- 相手に言われるまま送金する
やるべきこと
- その場で電話を切る
- 着信番号を記録する
- 公式サイトや公式アプリから確認する
- 入出金明細を確認する
- 不審な取引があれば銀行へ相談する
- 被害が疑われる場合は警察などへ相談する
まとめ:「口座を利用停止」「1を押してください」は焦って対応しない
「三井住友銀行AML金融犯罪対策部門」を名乗り、
「通常とは異なる取引が確認された」
「現在、ご利用の銀行口座を利用停止いたします」
「詳細の確認をご希望の方は1を押してください」
などと案内する電話には注意が必要です。
特に、見覚えのない国際電話から自動音声でかかってきた場合は、番号を押さずに電話を終了することをおすすめします。
ただし、AMLという言葉自体は架空ではありません。
三井住友銀行は実際にAML/CFTへの取り組みを行っており、取引内容などについて追加確認を行う場合があります。
また、三井住友銀行から正規の電話がかかってくるケースもあります。
そのため、
「三井住友銀行を名乗っているから本物」
でも、
「AMLという言葉が出たから詐欺」
でもありません。
不審な電話を受けた場合は、いったん電話を切り、相手から案内された番号ではなく、三井住友銀行の公式サイトや公式アプリから正規の窓口を確認するようにしましょう。
そして、電話で「1を押してください」と指示されても、焦って操作しないことが大切です。
よくある質問
- Q「三井住友銀行AML金融犯罪対策部門」という電話は本物ですか?
- A
電話の名乗りだけでは、本物かどうか判断できません。
三井住友銀行には実際にAML/CFTに関する業務がありますが、実在する部署名や専門用語を悪用して銀行員になりすますことも考えられます。
不審に感じた場合は電話を切り、公式サイトなどから正規の問い合わせ先を確認してください。
- Q「口座を利用停止する」と言われました。本当に口座が止まりますか?
- A
電話の内容だけで判断しないでください。
実際に口座や取引について確認が必要なケースもありますが、突然の自動音声電話で「利用停止」と告げられた場合は、まず電話を切り、公式ルートから状況を確認することをおすすめします。
- Q「1を押してください」と言われました。押しても大丈夫ですか?
- A
不審な電話であれば、押さないほうが安全です。
番号を押したことでオペレーターにつながり、さらに個人情報や口座情報などを要求される可能性があります。
まず電話を終了してください。
- Q三井住友銀行は本当に電話をかけてくることがありますか?
- A
はい。
三井住友銀行は、不正送金被害の可能性がある取引を検知した場合などに、正規の電話番号から顧客へ確認の電話をする場合があると案内しています。
そのため、「銀行から電話が来た=詐欺」とは限りません。
- Q国際電話だったら詐欺ですか?
- A
国際電話だから必ず詐欺とは限りません。
ただし、三井住友銀行は「+」から始まる海外発信の電話番号を使ったなりすましについて注意喚起しています。
見覚えのない国際電話で、銀行名を名乗り、口座停止や番号入力を求められた場合は、特に慎重に対応してください。
- Qすでに「1」を押してしまいました。どうすればいいですか?
- A
それ以上の操作や情報提供をせず、電話を終了してください。
その後、三井住友銀行の公式サイトや公式アプリから正規の窓口を確認し、必要に応じて相談してください。
口座番号や暗証番号、ログイン情報などを伝えてしまった場合は、できるだけ早く銀行へ連絡することをおすすめします。
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参照・出典
- 三井住友銀行|公務員や銀行員等を名乗り、口座番号や暗証番号を聞き出そうとする電話にご注意ください
- 三井住友銀行|【セキュリティ】0120-876-130や0120-759-097から電話がありました。本当に三井住友銀行からの電話ですか?
- でんわんセンター(迷惑電話対策相談センター)
国民生活センター「海外からの知らない国際電話が増えています!」
注意事項
本記事は、不審な電話に関する情報を整理し、被害防止を目的として作成しています。
電話の内容や発信番号だけで詐欺と断定できないケースもあります。三井住友銀行から実際に顧客へ確認の電話が行われる場合もあるため、不審な電話を受けた場合は、相手の案内ではなく、三井住友銀行の公式サイト・公式アプリなどから正規の問い合わせ窓口を確認してください。
また、電話番号や詐欺の手口は今後変更される可能性があります。
不審な電話を受けた場合は、個人情報・口座情報・暗証番号などを伝えず、慎重に対応してください。
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