「楽天ペイ カスタマーサポート」や「楽天ペイ セキュリティ管理部」を名乗り、「楽天アカウント保護」というアプリの導入を求めるメールが届いた場合は注意してください。
今回確認したメールでは、Android端末を利用している人を対象に「本人確認アプリ『楽天アカウント保護』の導入が必要」と案内し、2026年10月9日(金)までに対応しない場合はログインが制限されるとしています。
一見すると楽天ペイからのセキュリティ通知のように見えますが、楽天ペイ公式は、楽天グループを装って不正なアプリのインストールを促すメールが確認されていると注意喚起しています。
さらに、2026年10月7日には、電気通信大学の情報基盤センターが「楽天アカウント保護アプリ」の導入を促す楽天ペイを装ったメールを確認しており、リンク先がマルウェアのダウンロード画面だったと報告しています。
今回のメールも、こうした事例と非常によく似ています。
「楽天アカウント保護」アプリの導入を求めるメールに注意
今回確認されたメールの概要は以下のとおりです。
From: 楽天ペイ カスタマーサポート
件名・タイトル:
[通知 No.20261001-SEC] 楽天ペイ アカウント保護アプリ導入期限のご案内
本文では、
- 楽天ペイのセキュリティ通知を装う
- 「アカウント保護アプリ」の導入を要求する
- Android端末利用者を対象とする
- 2026年10月9日(金)を対応期限とする
- 期限を過ぎるとログインが制限されると説明する
という内容になっています。
メールには、次のような記載があります。
楽天ペイ
RAKUTEN PAY — Security Notice2026年10月1日 発行
楽天ペイ セキュリティ管理部アカウント保護アプリの導入が必要です
対応期限:2026年10月9日(金)— 期限を過ぎますとログインが制限されます
さらに、Android利用者に対して「楽天アカウント保護(Android版)」というアプリを導入するよう求めています。
メール本文の内容
今回確認されたメールでは、以下のように案内されています。
楽天ペイ
RAKUTEN PAY — Security Notice🔒 セキュリティ
SECURITY NOTICE2026年10月1日 発行楽天ペイ セキュリティ管理部
アカウント保護アプリの導入が必要です
対応期限:2026年10月9日(金)— 期限を過ぎますとログインが制限されます楽天ペイ ご利用のお客様
平素より楽天ペイをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、お客様のアカウントの安全性を高める目的で、Android端末をご利用のお客様を対象として、本人確認アプリ「楽天アカウント保護」の導入をお願いしております。
恐れ入りますが、2026年10月9日(金)までにお手続きいただきますよう、お願い申し上げます。手続き対象情報
対象サービス:楽天ペイ
導入アプリ:楽天アカウント保護(Android版)
対応期限:2026年10月9日(金)
未対応時の影響:対象アカウントへのログインが制限されます
※上記は確認されたメール本文をもとに、不可視文字・ゼロ幅文字などを除去して掲載しています。
このメールが怪しいと考えられる理由
今回のメールには、いくつもの注意すべき点があります。
1.「アカウント保護」を理由にアプリ導入を要求している
最も注意したいのが、アプリの導入そのものを求めていることです。
楽天ペイ公式は、楽天グループを装い、不正なアプリのインストールへ誘導するメールが確認されていると案内しています。
楽天ペイ公式の注意喚起では、メール内のリンクからアプリのインストール画面へ誘導された場合、アプリをインストールせず、メールを削除するように案内されています。
今回のメールは、
「セキュリティ対策」
↓
「アカウント保護アプリが必要」
↓
「期限までに導入しないとログイン制限」
という流れになっており、不安を感じた利用者にアプリを導入させようとする構成になっています。
2.「期限」を設定して焦らせている
メールでは、
2026年10月9日(金)まで
という明確な期限を設定しています。
さらに、
「期限を過ぎますとログインが制限されます」
と記載されています。
このように「○日までに対応しないとアカウントが使えなくなる」と伝えることで、受信者が冷静に確認する時間を奪い、急いでリンクを開いたりアプリをインストールしたりするよう促す手口には注意が必要です。
本当に楽天ペイのセキュリティに関する重要な変更があるのか確認したい場合でも、メール内のリンクからではなく、楽天ペイ公式サイトや公式アプリから直接確認するのが安全です。
3.「セキュリティ通知」のように見せている
メールには、
RAKUTEN PAY — Security Notice
SECURITY NOTICE
などの英語表記があります。
また、「楽天ペイ セキュリティ管理部」という名称も記載されています。
こうした表現によって、通常のキャンペーンメールなどではなく、楽天ペイの正式なセキュリティ通知であるかのように見せています。
しかし、メールの見た目やロゴ、部署名だけで本物かどうかを判断することはできません。
4.Android利用者を狙っている
今回のメールは、
「Android端末をご利用のお客様を対象」
としています。
そして、「楽天アカウント保護(Android版)」というアプリの導入を求めています。
楽天ペイ公式も、Android向けのGoogle PlayやGoogle Playを模したサイトへ誘導し、不正なアプリをインストールさせようとする不審なメールについて注意喚起しています。
そのため、Androidスマートフォンを利用している人は特に注意が必要です。
2026年10月7日にも「楽天アカウント保護アプリ」を装うメールが確認されている
今回のメールで特に重要なのが、ほぼ同じ名称を使ったメールが実際に確認されていることです。
2026年10月7日、国立大学法人 電気通信大学の情報基盤センターは、楽天ペイメントを装ったメールについて注意喚起しました。
同センターが確認したメールには、
「楽天アカウント保護アプリの未導入を確認しました」
という件名のものがあり、リンク先はマルウェアのダウンロード画面だったと報告されています。
さらに、ダウンロードされるファイルとしてAndroid向けのAPKファイルが確認されています。
今回確認されたメールも、
「楽天アカウント保護(Android版)」
というアプリを導入するよう求めています。
メールの件名や文面が完全に同一とは限りませんが、「楽天アカウント保護アプリ」を名目にAndroid端末へアプリを導入させようとする点で非常によく似ています。
このため、今回のメールについても、通常の楽天ペイからの案内として信用して操作するのは危険です。
楽天ペイ公式も「不正なアプリ」に注意喚起
楽天ペイ公式では、楽天グループを装った不審なメール・SMSについて注意喚起しています。
その中には、
「不正なアプリのインストールを促すメール」
についての説明もあります。
楽天ペイ公式によると、楽天グループを装って不正なアプリのインストールを誘導する不審なメールが確認されています。
また、メール内のリンクからアプリのインストール画面へ誘導された場合は、アプリをインストールしないように案内しています。
今回のメールも「アカウント保護」を理由にアプリの導入を要求しているため、同様の手口を疑う必要があります。
楽天ペイの正規のセキュリティ機能とは?
楽天ペイ公式サイトでは、安心・安全に利用するためのセキュリティ機能として、
- 電話番号認証
- 本人認証
- 端末認証
- ご利用内容確認
- パスキー認証(FIDO2)
などが案内されています。
特にパスキー認証については、楽天ペイ公式が専用ページを用意しており、端末の指紋認証、顔認証、PINコード、パターン認証などを利用してログインする仕組みが説明されています。
一方、今回のメールに記載された「楽天アカウント保護」という名称のアプリについて、メールの内容だけを根拠に正規アプリだと判断することはできません。
アプリの導入を求められた場合は、メールに記載されたリンクではなく、公式アプリストアや楽天ペイ公式サイトから確認するようにしましょう。
「楽天ペイからのメールだから大丈夫」とは限らない
メールの表示名が、
「楽天ペイ カスタマーサポート」
となっていても、それだけで本物とは判断できません。
フィッシングメールでは、実在する企業やサービスの名称を表示名に使うことがあります。
楽天ペイ公式も、不審なメールを確認する際には、差出人のメールアドレスやドメインを確認するよう案内しています。
楽天ペイから送信されるメールアドレスの例として、公式FAQでは、
などが案内されています。
ただし、差出人アドレスだけで完全に安全と判断するのも避けた方がよいでしょう。
フィッシングメールでは、差出人情報が偽装される場合もあります。
そのため、
差出人・本文・リンク先・公式サイトの情報を総合的に確認する
ことが重要です。
本文に不可視文字・特殊文字が含まれている
今回確認したメール本文には、通常の文字として見えない不可視文字・ゼロ幅文字などが混入していました。
例えば、文章中の一部の文字に特殊な文字コードが挿入されている状態です。
こうした文字は、受信者の画面では通常の文章に見える場合があります。
今回の記事では、検索結果や読者の閲覧環境への影響を避けるため、原文を掲載する際に不可視文字を除去しています。
ただし、不可視文字が入っていることだけを理由にフィッシングメールと断定することはできません。
今回の場合は、
- アカウント保護を理由にしている
- アプリ導入を要求している
- 対応期限を設定している
- ログイン制限を示している
- Android端末を対象にしている
- 同時期に同様の「楽天アカウント保護アプリ」誘導メールが確認されている
といった複数の要素を合わせて判断する必要があります。
「ログインが制限される」と書かれていても慌てない
今回のメールで最も不安をあおる部分が、
「期限を過ぎますとログインが制限されます」
という記載です。
このような文章を見ると、「今日中に対応しなければ楽天ペイが使えなくなる」と感じるかもしれません。
しかし、不審なメールに書かれた期限を理由に、メール内のリンクを急いで開く必要はありません。
楽天ペイに関する重要な情報を確認したい場合は、メールを閉じて、楽天ペイ公式サイトや公式アプリを自分で開いて確認してください。
このメールを受け取ったらどうすればいい?
今回のようなメールを受け取った場合は、次のように対応してください。
1.メール内のリンクをクリックしない
「アカウント保護」「セキュリティ」「ログイン制限」などの言葉が書かれていても、メール内のリンクを開かないようにしてください。
2.アプリをインストールしない
特に今回のように、メールから「アカウント保護アプリ」の導入を求められた場合は注意が必要です。
メールのリンクからAPKファイルなどをダウンロードしたり、不明なアプリをインストールしたりしないでください。
3.楽天ペイ公式サイトや公式アプリから確認する
本当にセキュリティ上の対応が必要なのか確認したい場合は、メール内のリンクを使わず、公式サイトや公式アプリを直接開いて確認してください。
4.メールに返信しない
不審なメールには返信しないようにしましょう。
5.不審なメールは削除する
楽天ペイ公式も、不審なメール・SMSを受け取った場合は削除するよう案内しています。
もしリンクをクリックしてしまったら?
リンクをクリックしただけで、必ず被害が発生するとは限りません。
ただし、リンク先で、
- 楽天ID
- パスワード
- 認証コード
- クレジットカード情報
- 電話番号
- その他の個人情報
などを入力してしまった場合は、早めに対処してください。
また、不審なアプリをインストールしてしまった場合は、通常のフィッシングメールとは異なる対応が必要になる可能性があります。
特にAndroid端末では、今回のようなメールから不明なAPKファイルをインストールしてしまった場合、端末やアカウントへの影響がないか確認することが重要です。
必要に応じて、携帯電話会社、セキュリティソフト提供会社、端末メーカーなどの公式サポートにも相談してください。
楽天IDやパスワードを入力してしまった場合
もし偽サイトに楽天IDやパスワードを入力してしまった場合は、放置しないようにしてください。
安全な端末から楽天の公式サイトへアクセスし、パスワード変更など必要な対応を行いましょう。
同じパスワードを他のサービスでも使用している場合は、そちらについても変更を検討してください。
認証コードなどを入力してしまった場合も、早めに楽天側へ相談することをおすすめします。
不審なメールは楽天へ報告できる
楽天には、楽天を装ったホームページ・メール・SMSを報告するための「なりすましサイト・偽メール報告フォーム」が用意されています。
楽天を装ったメールについては、指定された方法で転送して報告できます。
不審なメールを受け取った場合は、楽天公式の報告窓口を利用することもできます。
まとめ
今回確認した「[通知 No.20261001-SEC] 楽天ペイ アカウント保護アプリ導入期限のご案内」というメールは、楽天ペイを装って「楽天アカウント保護」というアプリの導入を促す内容になっています。
特に、
- 「アカウント保護アプリ」の導入を要求する
- Android端末利用者を対象としている
- 2026年10月9日という期限を設定している
- 「ログインが制限される」と不安をあおっている
- セキュリティ通知を装っている
- 本文に不可視・特殊文字が含まれている
といった点には注意が必要です。
さらに、2026年10月7日には、電気通信大学の情報基盤センターが、楽天ペイメントを装い「楽天アカウント保護アプリ」の導入を促すメールを確認し、リンク先がマルウェアのダウンロード画面だったと公表しています。
楽天ペイ公式も、楽天グループを装って不正なアプリのインストールを促すメールが確認されているとして注意喚起しています。
したがって、今回のようなメールを受け取っても、メール内のリンクからアプリをインストールするのは避けてください。
楽天ペイについて確認したいことがある場合は、メールのリンクではなく、楽天ペイ公式サイトや公式アプリを直接開いて確認することが安全です。
「期限が迫っている」「ログインできなくなる」などと書かれていても、焦って操作しないことが重要です。
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