「お客様のクレジットカードに不審な取引の可能性が確認されました……」 突然、スマートフォンや固定電話にかかってきた「+1」から始まる国際電話(+1855、+1(877)など)。
出てみると無機質な自動音声が流れ、カードの不正利用を警告してくる――。
2026年7月現在、「+1から始まる国際電話」で「クレジットカードに不審な取引がある」という自動音声の着信があったという報告が引き続き相次いでいます。
このような電話は、個人情報やカード情報を盗み取ることを目的とした詐欺の可能性が指摘されている電話です。 本記事では、その手口の詳細と、もし電話に出てしまった時の対処法を詳しく解説します。
犯行の手口:巧妙な自動音声ガイダンス
この電話の特徴は、カード会社を装った「自動音声ガイダンス」を使用している点です。 実際に報告されている音声の例は次のようなものです。
音声ガイダンスの例
「クレジットカードに不審な取引の可能性が確認されました。お客様の安全を確保するため、カードのご利用は一時停止されます。詳細をご確認されたい方は、1を押してオペレーターにお繋ぎください。」
「クレジットカードに不審な取引の可能性が確認されました。お客様の安全を確保するため、カードのご利用は一時停止されます。詳細をご確認される場合は1を押してください。オペレーターにお繋ぎください。」
不審なグループは、あえて機械的な音声を使うことで「公式な窓口からの連絡」だと思い込ませ、利用者の不安を煽ります。
「1」や「0」を押すとどうなる?
指示通りにボタンを押すと、自称「カスタマーセンターの担当者」に繋がるケースがあると報告されています。 その後、次のような個人情報を聞き出そうとする場合があります。
- クレジットカード番号
- 有効期限
- セキュリティコード
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- ネットバンクのID・パスワード
もしこれらの情報を伝えてしまうと、身に覚えのない買い物や送金などの不正利用に繋がる可能性があります。
📞 電話番号の表示例と具体的な不審番号
国際電話でかかってくる際の表示形式や、実際に報告されている不審な番号の例は以下の通りです。
電話番号の表示例
- +1XXXXXXXXXX
- +1 XXX XXX XXXX
- +1 (XXX) XXX-XXXX
【主要な番号別】「+1855」などからかかってくる不審な自動音声の例
「+1」から始まる国際電話のうち、特に「+1855」などのトールフリー(フリーダイヤル)番号帯を悪用した不審な着信報告が目立っています。
- インターネット上で報告されている「+1855」の番号例
+18558374575/+1 (855) 837-4575
これらは北米のフリーダイヤル番号ですが、実際には詐欺グループが番号偽装(スプーフィング)やインターネット電話経由で悪用しているケースがほとんどです。「+1855」から「クレジットカードに不審な取引が…」という自動音声が流れた場合も、番号に関わらず一切対応せずにすぐ電話を切りましょう。
+1はどこの国?国際電話番号の意味
電話番号の先頭に表示される「+」は国際電話を意味します。 「+1」は主に次の地域で使用されている国番号です。
- アメリカ
- カナダ
- カリブ海地域の一部
そのため、「+1」から始まる電話は北米地域からの国際電話という意味になります。 ただし近年は、インターネット電話や番号偽装(スプーフィング)などを利用して、発信元の番号を偽装する手口も確認されています。表示されている国番号が必ずしも実際の発信場所とは限りません。
なぜ「+1」などの国際電話からかかってくるのか?
日本のカード会社が、日本の利用者に対して海外番号(+1など)から自動音声で電話をかけるケースは一般的とは言えません。 詐欺電話とみられるケースでは、次のような理由で海外番号が使われている可能性があります。
- 捜査の追跡を困難にするため 海外回線やインターネット電話を経由することで、発信元の特定を難しくする狙いがあると考えられています。
- 発信番号の偽装 VoIPなどの技術を利用し、実際とは異なる番号を表示させる手口もあります。
- 不安を煽る心理効果 突然の見慣れない海外番号と「カード停止」という警告により、利用者を焦らせる効果があるとされています。
なお、「+1」以外にも次のような国番号の着信には注意が必要です。
- +44(イギリス)
- +86(中国)
- +800、+969などの国際フリーダイヤル
心当たりのない国際電話には、慎重に対応することが大切です。
もし電話に出てしまった場合の対処法
不審な電話に出てしまっても、慌てる必要はありません。 次の対応を取ることが推奨されています。
- すぐに電話を切る 自動音声の途中でも問題ありません。怪しいと感じたら、そのまま通話を終了しましょう。
- ボタンを絶対に押さない 「1」や「0」を押してくださいなどの指示があっても、ボタン操作はしないようにしましょう。操作すると、「応答する番号」として記録され、別の詐欺電話が増える原因になる可能性があります。
- 着信番号をブロックする スマートフォンの着信拒否機能を利用すると、同じ番号からの電話を防ぐことができます。
- 公式番号に自分から確認する 本当にカード会社からの連絡か不安な場合は、カードの裏面に記載されている公式サポート番号に自分から電話して確認しましょう。電話でカード番号や暗証番号を求められることは通常ありません。
よくある質問(FAQ)
- Q電話に出ただけで料金を取られたり、ウイルスに感染しますか?
- A
基本的に、電話に出ただけで高額請求されたりウイルスに感染することはありません。ただし、会話を続けることで個人情報などを騙し取られる可能性もあるため、怪しいと感じた場合は早めに電話を切ることが推奨されます。
- Qカード会社が自動音声で電話をかけてくることはありますか?
- A
企業によっては、督促や重要な通知で自動音声を利用する場合があります。ただし、一般的には海外の国際電話番号から連絡が来たり、自動音声でカード番号を入力させるといった対応は行われません。不安な場合は、公式サポート窓口へ直接確認することが重要です。
- Q身に覚えのない国際電話が何度も来ます。どうすればいい?
- A
次のような対策が有効です。
- スマートフォンの着信拒否機能を利用する
- 「不明な発信者を消音」設定を使う
- 迷惑電話対策アプリをダウンロードする
- 固定電話は国際電話不取扱受付センターに登録する
特に、海外からの着信が不要な場合は国際電話の着信拒否対応や各通信会社のサービス利用を検討すると安心です。
まとめ
「+1」から始まる国際電話で、「クレジットカードに不審な取引があります」といった自動音声が流れる電話は、個人情報を聞き出すことを目的とした詐欺の可能性が指摘されています。 このような電話がかかってきた場合は、
- 電話はすぐ切る
- ボタン操作はしない
- 個人情報を絶対に伝えない
- 不安な場合はカード会社へ自分から確認する
といった対応を取ることが大切です。 不審な国際電話には冷静に対応し、大切な個人情報や資産を守りましょう。
🔗 国際電話詐欺シリーズ(あわせて読みたい関連記事)
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- 国際電話(+が付く番号)で「こちらは日本郵便です」と名乗る自動音声は詐欺の可能性大!「1を押してください」に注意
📚 参照・出典
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
- 国際電話不取扱受付センター
- 神奈川県鎌倉市|自動音声の不審な電話にご注意を!
- 大阪府豊中市|「クレジットカードが使えなくなる」など不審な電話が市内で多発しています!
- 大阪府堺市|国際電話番号からの電話や自動音声案内による詐欺が増加
🛑 免責事項
本記事の情報は、執筆時点での公開情報や報告事例などを参考に作成しています。詐欺の手口は日々変化しており、すべてのケースを網羅しているわけではありません。万が一、金銭的な被害に遭われた場合や個人情報を伝えてしまった場合は、速やかに最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」、およびご利用中のカード会社へご相談ください。本記事の内容の利用によって生じたいかなる損害についても、当ブログでは責任を負いかねます。

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