「三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門からのお知らせです」
「通常とは異なる取引が確認されたため、ご本人様への確認が必要となっております」
このような自動音声で、電話機の「1」を押すよう促す国際電話には注意してください。
三井住友信託銀行は、2026年10月6日付で、同行を名乗る不審電話について注意喚起を公表しています。公式情報によると、通常と異なる取引や口座の不正利用などを告げ、自動音声に従って番号を押すよう促す事例や、金融犯罪対策部門を名乗る事例が確認されています。
銀行の部署名を名乗り、口座に問題が発生したかのように伝えられると、不安になってしまうかもしれません。しかし、電話の案内だけを信用して番号を押したり、個人情報を伝えたりすることは避けましょう。
この記事では、三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗る国際電話の特徴、不審と考えられるポイント、安全な対処法について解説します。
三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗る自動音声電話とは?
今回注意したいのは、三井住友信託銀行の「AML金融犯罪対策部門」を名乗り、取引に異常があったと案内する自動音声電話です。
自動音声の内容
確認された音声ガイダンスは、次のような内容です。
「こちらは三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門からのお知らせです。お客様のお取引について、通常とは異なる取引が確認されたため、ご本人様への確認が必要となっております。確認をご希望の場合は1を押してください。オペレーターにお繋ぎします。」
この音声には、次のような特徴があります。
- 三井住友信託銀行の金融犯罪対策部門を名乗る
- 「通常とは異なる取引が確認された」と伝える
- 本人確認が必要だと説明する
- 「1」を押すように案内する
- 番号を押すとオペレーターにつながると説明する
突然このような電話がかかってくると、「口座が不正利用されているのではないか」「預金が引き出されてしまうのではないか」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、音声の内容だけでは、電話の相手が本当に銀行の職員なのかを確認できません。相手の指示に従わず、いったん電話を切って、公式窓口から確認することが大切です。
三井住友信託銀行も不審電話について注意喚起
三井住友信託銀行は、2026年10月6日付の公式注意喚起で、同行を名乗る不審電話が多数確認されていると公表しています。
公式情報では、不審電話で次のような説明が使われていると案内されています。
- 通常と異なる取引を検知した
- 口座が不正利用されている
- 口座を凍結する
- 本人確認が必要である
- 自動音声の案内に従って電話機の番号を押してほしい
また、同行の金融犯罪対策部門を名乗る事例も確認されています。
今回の自動音声も、金融犯罪対策部門を名乗り、通常とは異なる取引を理由に番号操作を促す内容です。銀行が公表している不審電話の特徴と一致するため、十分な注意が必要です。
公式の注意喚起は、三井住友信託銀行のウェブサイトで確認できます。
参考: 三井住友信託銀行「『三井住友信託銀行』を騙る不審電話にご注意ください(2026年10月)」
「AML金融犯罪対策部門」とは?実在する部署名なら本物?
「AML」という言葉は、マネー・ローンダリング対策を意味する「Anti-Money Laundering」の略称です。金融機関では、マネー・ローンダリングなどの金融犯罪を防ぐための対策が行われています。
そのため、「AML金融犯罪対策部門」という名称を聞いただけで、架空の部署名だと判断することはできません。
一方で、実在する銀行名や専門的な部署名を名乗っているからといって、電話の相手が本物だとは限りません。詐欺を行う人物が、実在する金融機関や部署を装って信用させようとする可能性もあります。
大切なのは、相手がどのような名称を名乗っているかだけでなく、電話で何を要求しているか、そして正規の窓口で事実を確認できるかという点です。
この自動音声電話が不審と考えられる3つのポイント
1.口座に異常があると告げて不安をあおる
「通常とは異なる取引が確認された」と突然告げられると、口座や預金に問題が起きたのではないかと心配になるものです。
詐欺電話では、口座の不正利用や凍結、取引停止などを持ち出し、相手を焦らせて冷静な判断を妨げようとすることがあります。
電話で不安を感じても、すぐに指示に従わないでください。銀行からの連絡かどうか分からない場合は、電話を切り、自分で確認した公式窓口に問い合わせましょう。
2.「1を押してください」と番号操作を促す
今回の自動音声では、確認を希望する場合に「1」を押すよう案内しています。
番号を押すと、オペレーターを名乗る人物につながり、氏名や住所、生年月日、口座番号などを聞き出そうとする可能性があります。
番号を押しただけで必ず被害が発生するとは限りません。しかし、相手の正体が確認できない以上、安易に番号を押さず、案内に従わないことが安全です。
3.銀行の部署名を名乗って信用させようとする
「金融犯罪対策部門」と聞くと、銀行が不正利用を検知して連絡してきたのだと思ってしまうかもしれません。
しかし、電話の相手が名乗る銀行名や部署名は、本人確認の根拠にはなりません。もっともらしい説明であっても、電話だけで本物だと判断しないようにしましょう。
国際電話でかかってきたら、国番号だけで判断しない
今回のような電話が国際電話として着信した場合、画面に表示される電話番号の国番号が気になる方もいるでしょう。
ただし、国番号は電話番号の形式を判断する手がかりであり、表示だけで発信者の身元を確実に特定できるものではありません。電話番号が偽装される可能性もあるため、国番号だけで安全性を判断することは避けてください。
重要なのは、国番号だけでなく、電話の内容と相手の要求を確認することです。
特に、次のような案内があった場合は注意しましょう。
- 口座が不正利用されていると告げる
- 口座を凍結すると説明する
- 本人確認のために番号を押すよう求める
- オペレーターにつなぐとして操作を促す
- 氏名、住所、口座番号などの個人情報を聞き出そうとする
+225から始まる電話番号にも注意
今回の関連事例として、「+225」から始まる電話番号で、三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗る自動音声電話が確認されています。
「+225」は西アフリカのコートジボワールの国番号です。ただし、+225から着信したことだけで、実際の発信元や電話の目的が確定するわけではありません。
音声の内容や注意すべきポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事: 【注意喚起】+225から始まる電話番号はどこ?三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗る不審な自動音声の電話に注意
※上記の関連記事へのリンクは、公開済みの+225記事のURLを設定してください。
三井住友信託銀行からの本物の電話か確認する方法
銀行が顧客へ取引内容などの確認を行うこと自体はあり得ます。そのため、銀行から電話があったという理由だけで、すべてを詐欺と断定するのは適切ではありません。
一方で、三井住友信託銀行は、同行を名乗る不審電話について公式に注意喚起しています。
電話の真偽を確認したい場合は、次の手順を心がけましょう。
- いったん電話を切る
- 相手から案内された番号には、そのまま折り返さない
- 三井住友信託銀行の公式サイトを自分で開く
- 公式サイトに掲載された店舗や問い合わせ先を確認する
- 取引店または近くの本支店に相談する
相手が伝えた電話番号や、音声案内で指定された連絡先をそのまま利用するのではなく、自分で確認した公式窓口を使うことが重要です。
また、三井住友信託銀行は、電話などでインターネットバンキングのパスワードやワンタイムパスワードを尋ねることはないと注意喚起しています。こうした情報を要求された場合は、絶対に伝えないでください。
不審な自動音声電話を受けたときの対処法
1.「1」を押さずに電話を切る
「確認をご希望の場合は1を押してください」と案内されても、操作する必要はありません。
口座の不正利用や凍結を告げられても、相手の説明をうのみにせず、いったん電話を切りましょう。
2.個人情報や認証情報を伝えない
電話の相手に、次のような情報を伝えないでください。
- 氏名、住所、生年月日
- 口座番号やキャッシュカードの情報
- 暗証番号
- インターネットバンキングのログインパスワード
- ワンタイムパスワードや認証コード
銀行や警察を名乗る相手であっても、正体が確認できない電話で認証情報を伝えることは避けましょう。
3.送金や追加の操作をしない
相手から口座の確認や安全確保を理由に、送金やATM操作などを求められても、指示に従わないでください。
「口座を守るため」「不正利用を止めるため」と説明されても、電話相手の指示だけで金融取引を行わないことが大切です。
4.銀行の公式窓口に相談する
口座の取引に不安がある場合は、三井住友信託銀行の公式サイトから取引店や本支店の連絡先を確認し、直接相談してください。
電話で個人情報を伝えてしまった場合も、速やかに銀行へ連絡し、必要な対応を確認しましょう。
5.金銭被害や情報詐取が疑われる場合は警察へ相談する
不審な電話による金銭被害や個人情報の詐取が疑われる場合は、最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」へ相談することも検討してください。
よくある質問
- Q三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗る電話は詐欺ですか?
- A
三井住友信託銀行は、2026年10月6日付で、同行を名乗り、自動音声で番号操作を促す不審電話について注意喚起しています。今回のように、通常とは異なる取引を理由に「1」を押すよう促す電話は、公式に公表されている不審電話の特徴と一致します。指示には従わず、公式窓口で確認してください。
- Q「1」を押してしまったらどうすればよいですか?
- A
番号を押しただけで、必ず被害が発生するとは限りません。相手につながった場合は、個人情報や認証情報を伝えずに電話を切りましょう。すでに情報を伝えた場合は、速やかに銀行へ相談してください。
- Q国際電話で銀行から連絡が来ることはありますか?
- A
電話番号の表示だけで、発信者が本物かどうかを確実に判断することはできません。国際電話として着信した場合も、国番号だけで判断せず、電話を切ってから銀行の公式窓口を通じて確認しましょう。
- Q「AML金融犯罪対策部門」という部署は実在しますか?
- A
AMLはマネー・ローンダリング対策を意味する言葉です。金融機関では金融犯罪対策が行われていますが、相手が部署名を名乗っただけで、正規の銀行職員だと証明されるわけではありません。名称だけで信用せず、公式窓口で確認してください。
- Q+225から始まる電話はすべて詐欺ですか?
- A
いいえ。+225はコートジボワールの国番号ですが、国番号だけで電話の目的や発信者の身元を断定することはできません。ただし、銀行を名乗って不安をあおり、番号操作や個人情報の提供を促す電話には注意が必要です。
まとめ:銀行を名乗る国際電話では番号操作に注意
三井住友信託銀行AML金融犯罪対策部門を名乗り、「通常とは異なる取引が確認された」と伝えて「1」を押すよう促す自動音声電話には注意が必要です。
三井住友信託銀行は、2026年10月6日付で、同行を名乗る不審電話について公式に注意喚起しています。
不審な電話を受けた場合は、次の点を徹底しましょう。
- 自動音声の指示に従って番号を押さない
- 口座番号、暗証番号、パスワードなどを伝えない
- 電話相手の指示で送金やATM操作をしない
- いったん電話を切り、銀行の公式窓口で確認する
- 金銭被害や情報漏えいが疑われる場合は銀行や警察へ相談する
国際電話の国番号や、相手が名乗る銀行名・部署名だけで真偽を判断しないことが大切です。突然の電話で不安を感じても、焦らずに電話を切り、正規の窓口を通じて確認しましょう。
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参考情報
- 三井住友信託銀行「金融犯罪にご注意ください」
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 警察相談専用電話 「#9110」
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
※本記事は、公開されている公式情報と確認された音声ガイダンスの内容をもとに、不審電話への注意点を解説しています。特定の国番号からの着信すべてが詐欺であると断定するものではありません。
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