「+254」や「254」から始まる電話番号から着信があり、「どこの国からの電話?」「詐欺電話ではない?」「折り返しても大丈夫?」と不安になっていませんか?
+254は、東アフリカの国・ケニアの国番号です。
国際電話では、電話番号の先頭に「+254」が表示されることがあります。これは実在する国番号ですが、+254から電話がかかってきたからといって、必ずしもケニアからの正規の電話とは限りません。
近年は、国際電話番号を利用した特殊詐欺や、警察・通信会社・配送会社などを装った不審な電話が問題になっています。警察庁も、国際電話番号を利用した特殊詐欺について注意を呼びかけています。
この記事では、「+254」「254」の正体から、国際電話詐欺でよくある手口、電話に出てしまった場合や折り返してしまった場合の対処法まで詳しく解説します。
「+254」「254」から始まる電話番号はどこの国?
+254はケニアの国番号
「+254」は、ケニア共和国(Republic of Kenya)の国番号です。
国際電気通信連合(ITU)の「National Numbering Plans」でも、Kenyaの国番号は「+254」とされています。
そのため、例えば、
- +254~
- 254~
- 010-254~
などの表示を見かけた場合、基本的にはケニアの国番号を使用した国際電話番号と考えられます。
ただし、電話番号の表示だけで、実際にケニア国内から発信された電話なのか、発信者が誰なのかまでは判断できません。
近年では、電話番号の偽装(スプーフィング)の可能性が指摘されており、電話番号の表示が正規の発信元を示しているとは限らないため、番号だけを見て相手を信用しないことが大切です。
「+254」と「254」は何が違う?
「+254」と「254」は、基本的に同じケニアの国番号を指しています。
「+」は国際電話番号であることを示す表示です。
スマートフォンでは、
+254XXXXXXXXX
+254 XXX XXX XXX
のように表示されることがあります。
一方、電話番号検索サイトなどでは、
254から始まる電話番号
のように「+」を省略して検索されることがあります。
固定電話では、+(プラス)が表示されない機種もあります。
そのため、「+254」と「254」の両方を検索している場合でも、基本的には同じケニアの国番号について調べているケースが考えられます。
+254から電話がかかってきたら詐欺?
結論として、「+254だから詐欺」と断定することはできません。
ケニアに家族や知人、取引先などがいる場合や、ケニアからの連絡を待っていた場合は、正規の国際電話である可能性もあります。
一方で、まったくケニアに心当たりがないにもかかわらず、突然「+254」から電話がかかってきた場合は注意が必要です。
特に、
- 自動音声が流れる
- 日本の警察や行政機関・企業を名乗る
- 「1を押してください」などと案内される
- 未納料金があると言われる
- 電話やサービスを停止すると言われる
- 荷物や配送について説明される
- 個人情報を聞かれる
- SNSやビデオ通話へ誘導される
- 金銭の支払いを要求される
- 「逮捕される」などと脅される
といった内容であれば、詐欺を疑ってください。
警察庁は、+1や+44などを含む国際電話番号を利用した特殊詐欺被害が多発しているとして、国際電話の着信を受けないための対策を呼びかけています。
国際電話番号だから安全・危険とは判断できない
注意したいのは、「+254だから危険」「日本の番号だから安全」という単純な判断はできないことです。
国際電話番号には当然、海外の家族や知人、企業などからの正規の連絡も含まれます。
一方、詐欺では実在する企業や行政機関、警察などを装い、電話番号を表示させて相手を信用させようとするケースもあります。
そのため、表示された電話番号だけで相手を信用するのではなく、電話の内容や相手から求められた行動を確認することが重要です。
+254など国際電話詐欺でよくある手口
「+254からの電話=特定の詐欺」と決めつけることはできませんが、国際電話を利用した詐欺では、次のような手口に注意が必要です。
自動音声で「1を押してください」と案内する
よくあるのが、自動音声を使った電話です。
例えば、
「こちらは通信会社です」
「未納料金があります」
「このままでは電話が利用できなくなります」
「確認する場合は1番を押してください」
などと案内し、受信者に番号を押させようとします。
身に覚えのない自動音声電話では、案内に従って番号を押さないことが大切です。
そのまま操作すると、オペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求される可能性があります。
通信会社や関連会社を名乗る
「料金が未払いになっている」「電話を停止する」などと説明し、通信会社や関連会社を名乗るケースにも注意してください。
電話で料金の支払いを求められた場合は、その場で対応せず、公式サイトに掲載されている連絡先から正規の窓口へ確認するようにしましょう。
着信した電話番号や、電話の中で案内された番号へ、そのまま折り返すのは避けてください。
日本郵便・配送会社を名乗る
「荷物を届けられない」「住所に不備がある」「再配達の手続きが必要」など、配送を理由にした電話にも注意が必要です。
荷物を注文した覚えがある場合でも、電話の相手を信用するのではなく、公式サイトや公式アプリから配送状況を確認するほうが安全です。
公的機関を名乗る
厚生労働省、税関などの公的機関を装い、
- 未納料金がある
- 手続きが必要
- 海外から荷物が届いている
- 税金や関税の支払いが必要
- 保険や給付に問題がある
などと説明するケースにも注意してください。
「今日中に支払わないといけない」「手続きをしないとサービスが停止する」など、急いで対応するよう求められた場合は特に警戒しましょう。
警察官を名乗る「ニセ警察詐欺」
近年、特に注意したいのがニセ警察詐欺です。
警察官を名乗って、
「あなたの口座が犯罪に使われている」
「あなたが事件の容疑者になっている」
「逮捕状が出ている」
などと伝え、不安をあおって金銭を要求する手口があります。
警察庁によると、2026年上半期のニセ警察詐欺は4,466件、被害額は507.9億円に達しています。また、最初の接触手段として電話が9割以上を占める状況が続いています。
警察庁は2026年から、急増している「ニセ警察詐欺」を特殊詐欺の独立した手口として整理しています。
警察官を名乗る電話の後に、SNSやビデオ通話へ誘導されるケースなどにも注意してください。
+254からの電話に出てしまった場合の対処法
知らない番号に出てしまっただけなら、それだけで詐欺被害が確定するわけではありません。
まずは落ち着いて電話を切りましょう。
名前や住所を伝えていない場合
電話に出ただけで、個人情報や金銭情報を伝えていないのであれば、慌てる必要はありません。
今後同じ番号から着信しても、基本的には出ず、着信拒否などの対策を検討しましょう。
「1」を押してしまった場合
自動音声の指示で「1」などの番号を押してしまった場合でも、その後の要求には応じないことが重要です。
オペレーターにつながった場合は、個人情報を伝えずに電話を終了してください。
その後、
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- 銀行口座情報
- クレジットカード情報
- 暗証番号
- SMS認証コード
などを伝えていないか確認しましょう。
個人情報を伝えてしまった場合
個人情報を伝えてしまった場合は、何を伝えたのかを整理してください。
特に、
- 銀行口座情報
- クレジットカード情報
- 暗証番号
- ID・パスワード
- SMS認証コード
などを伝えた場合は、早めに金融機関やサービス提供会社へ相談しましょう。
金銭被害が発生している場合や、詐欺の可能性が高い場合は警察への相談も検討してください。
+254からの電話に折り返してしまった場合
「+254」に折り返してしまった場合は、それ以上のやり取りを続けないことが大切です。
特に長時間の通話を続けたり、相手の指示に従って個人情報を伝えたりしないようにしてください。
また、SMSなどでURLが送られてきても、安易にアクセスしないようにしましょう。
折り返しただけなら慌てすぎない
一度折り返しただけで、必ず金銭的な被害が発生するわけではありません。
ただし、国際電話では通話料金が発生する可能性があるため、通話履歴や請求内容を確認しておくと安心です。
不審な請求があった場合は、契約している通信会社へ相談してください。
+254からSMSが届いた場合も注意
「電話に出なかったから安全」とは限りません。
電話の後に、
- 「確認してください」
- 「未払い料金があります」
- 「荷物を確認してください」
- 「本人確認が必要です」
- 「こちらから手続きしてください」
などのSMSが届く可能性があります。
SMSに記載されたURLを不用意に開くと、偽サイトへ誘導される可能性があります。
心当たりのないSMSのURLは開かず、公式のサイトやアプリから確認するようにしましょう。
+254などの国際電話を着信拒否する方法
海外から電話がかかってくる必要がない場合は、国際電話の着信を制限することも有効です。
警察庁は、特殊詐欺対策として「国際電話着信ブロック」を推進しています。
警察庁によると、2025年に特殊詐欺で利用された電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。固定電話については国際電話の利用休止を申し込むこともでき、国際電話不取扱受付センターの案内も掲載されています。
スマートフォンでは、機種や通信会社によって利用できる機能が異なります。
例えば、
- 知らない番号からの着信を拒否する
- 国際電話の着信を制限する
- 電話番号をブロックする
- 留守番電話を利用する
- 通信会社が提供する迷惑電話対策サービスを利用する
- 迷惑電話対策アプリを設定する
などの方法があります。
固定電話を利用している場合は、国際電話の利用休止・着信ブロックについて確認するとよいでしょう。
+254からの電話でやってはいけないこと
不審な国際電話を受けた場合は、次の行動を避けてください。
相手の指示で番号を押す
「確認するには1を押してください」などと案内されても、身に覚えのない電話では操作しないようにしましょう。
個人情報を伝える
氏名や住所だけでなく、口座番号、カード番号、暗証番号、認証コードなども伝えないでください。
相手に言われた番号へ折り返す
「こちらの番号へ電話してください」と案内されても、着信元や電話中に案内された番号へそのまま折り返さないことが大切です。
必要がある場合は、自分で公式サイトを検索し、公式に掲載されている窓口へ連絡してください。
SMSのURLを開く
電話の後にSMSが届いても、記載されたURLを安易に開かないようにしましょう。
お金を振り込む・電子マネーを購入する
「今日中に支払わないと逮捕される」「未払い料金がある」などと言われても、その場で支払わないでください。
+254からの電話が詐欺か判断するポイント
次のような特徴が複数当てはまる場合は、詐欺を強く疑ってください。
| チェック項目 | 注意度 |
|---|---|
| ケニアに知人・取引先などの心当たりがない | 高い |
| 身に覚えのない突然の国際電話 | 高い |
| 自動音声が流れる | 高い |
| 「1を押してください」と案内される | 高い |
| 未納料金を要求される | 高い |
| 今日中などと支払いを急かされる | 高い |
| 日本の警察・行政機関・企業を名乗る | 高い |
| 個人情報を聞かれる | 高い |
| SMSのURLへ誘導される | 高い |
| SNSやビデオ通話へ誘導される | 高い |
| 口座やカード情報を要求される | 非常に高い |
| 「逮捕される」と脅される | 非常に高い |
特に、
「電話を切らないで」
「誰にも相談しないで」
「今すぐ支払って」
など、冷静に考える時間を与えない言葉には注意してください。
不安な場合は公式窓口へ相談する
詐欺かどうか判断できない場合は、相手に確認するのではなく、自分で調べた公式の窓口へ相談するのが安全です。
警察への相談は「#9110」、消費生活に関する相談は「188(消費者ホットライン)」が利用できます。
警察庁も、国際電話を利用した特殊詐欺への対策として、#9110や188などの相談窓口を案内しています。
料金や契約に関する電話なら、契約している通信会社や金融機関などの公式窓口へ直接確認しましょう。
まとめ
「+254」「254」は、ケニアの国番号です。ITUの「National Numbering Plans」でも、Kenyaは「+254」と掲載されています。
ただし、+254から電話が来たからといって、その電話が詐欺だと断定することはできません。
一方で、心当たりのない国際電話で、
- 自動音声が流れる
- 「1を押してください」と言われる
- 通信会社を名乗る
- 配送会社を名乗る
- 公的機関を名乗る
- 警察官を名乗る
- 未納料金や犯罪などを理由に不安をあおる
- SMSやSNSへ誘導する
- 金銭や個人情報を要求する
といった場合は注意が必要です。
警察庁によれば、2025年に特殊詐欺で利用された電話番号の約75.5%が国際電話番号でした。
心当たりのない「+254」からの着信には、出ない・折り返さない・番号を押さない・個人情報を伝えないことを基本にしてください。
すでに電話に出たり、個人情報を伝えたり、金銭を支払ったりしてしまった場合は、できるだけ早く警察や消費生活センター、関係する金融機関・通信会社などへ相談しましょう。
FAQ(よくある質問)
- Q+254はどこの国の国番号ですか?
- A
+254は、ケニアの国番号です。国際電話では「+254」に続いてケニアの電話番号が表示されます。ITUの国番号一覧でもKenyaは+254とされています。
- Q+254からの電話は詐欺ですか?
- A
+254だからといって必ず詐欺とは限りません。ただし、心当たりのない国際電話で、自動音声、未納料金、個人情報の要求、金銭の要求などがある場合は注意してください。
- Q「254から始まる電話番号」はどこからですか?
- A
「254」はケニアの国番号です。「+254」と表示される電話番号は、ケニアの国番号を使用した国際電話番号です。
- Q+254の電話に出てしまいました。どうすればいいですか?
- A
個人情報や金銭情報を伝えていないのであれば、電話を切って、必要に応じて着信拒否を設定してください。
今後同じ番号から電話があっても、安易に出たり折り返したりしないようにしましょう。
- Q「1を押してください」と言われました。押しても大丈夫ですか?
- A
身に覚えのない電話であれば、押さないことをおすすめします。
自動音声からオペレーターにつなぎ、個人情報や支払いを要求されるケースがあります。
- Q+254に折り返してしまいました。どうすればいいですか?
- A
それ以上の通話を続けず、通信会社の請求内容などを確認してください。
電話中に個人情報やカード情報などを伝えた場合は、関係する金融機関やサービス提供会社にも相談しましょう。
- Q+254からSMSが届きました。URLを開いても大丈夫ですか?
- A
心当たりのないSMSなら、URLを開かないことをおすすめします。
公式サイトや公式アプリから、必要な情報を直接確認してください。
- Q警察を名乗る人から電話が来た場合はどうすればいいですか?
- A
電話の相手が本当に警察官なのか、その場で判断しようとせず、一度電話を切ってください。
警察庁は、警察官を名乗って金銭を要求したり、SNSやビデオ通話へ誘導したりする「ニセ警察詐欺」に注意を呼びかけています。2026年上半期には、ニセ警察詐欺の被害額が507.9億円となり、最初の接触手段として電話が9割以上を占めています。
- Q国際電話を着信拒否できますか?
- A
スマートフォンや固定電話、通信会社によって方法が異なります。
警察庁は、特殊詐欺対策として国際電話の着信ブロックを推進しており、固定電話については国際電話の利用休止も案内しています。
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参照・出典
- 国際電気通信連合(ITU)|National Numbering Plans
- 警察庁・SOS47|みんなでとめよう!!国際電話詐欺
- 警察庁|令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等について
- 警察庁|特殊詐欺の認知・検挙状況等について
- 警察相談専用電話「#9110」
- でんわんセンター
免責事項
本記事は、+254などの国際電話番号や詐欺電話に関する一般的な情報を提供することを目的としたものです。
掲載している情報は記事作成時点で確認できる公的機関などの情報をもとにしていますが、電話番号の表示や詐欺の手口、通信会社・端末の仕様などは変更される場合があります。
また、「+254からの電話=詐欺」と断定するものではありません。 正規の国際電話である可能性もあるため、電話番号だけで判断せず、発信者や用件を慎重に確認してください。
本記事の情報を利用したことによって生じた損害について、当サイトでは責任を負いかねます。
不審な電話で金銭や個人情報を要求された場合、または被害に遭った可能性がある場合は、警察、消費生活センター、金融機関、通信会社などの適切な窓口へご相談ください。
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