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「【重要】税制改正に伴い追加の還付金が発生しました」は詐欺?国税庁・e-Taxを装うフィッシングメールに注意

国税庁・e-Taxを名乗り、「税制改正に伴い追加の還付金が発生しました」という件名の不審なメールが確認されています。

メールには、過去の申告内容を再計算した結果、追加の還付金が発生したと記載されています。さらに、還付金を受け取るための期限があると説明し、「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」というリンクからアプリのインストールを促しています。

しかし、メールの送信元は国税庁の公式ドメインとは異なり、リンク先も公式サイトではありません。また、Android向けの「e-Taxアプリ」は2021年1月4日にサービスを終了しています。

このメールは、国税庁・e-Taxを装い、不正なアプリのインストールなどに誘導するフィッシングメールの可能性が極めて高いため、注意が必要です。

メールに記載されたリンクはクリックせず、アプリのダウンロードや個人情報の入力を行わないでください。

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国税庁・e-Taxを装う不審なメールの内容

今回確認されたメールの内容は、以下のとおりです。

送信元: 国税庁e-Tax

メールアドレス: mode[アット]mode.gzshsjz[.]com

件名: 【重要】税制改正に伴い追加の還付金が発生しました

リンク先URL: hxxps://gzshsjz[.]com/e/cmjre

メール本文

以下は、確認されたメールの内容です。

e-Tax

【重要】追加の還付金が発生しました

税制改正に基づく再計算の結果、追加の還付金が発生しました。お受け取りには期限内のお手続きが必要です。

平素より国税行政にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。国税庁でございます。

お客様の過年度の申告内容について、税制改正に基づく再計算を行った結果、追加の還付金が発生いたしました。還付金額はお客様ごとに個別に算出されております。詳細はメッセージボックスのお知らせをご確認ください。

還付金額はセキュリティ保護のため本メールには記載しておりません。金額はメッセージボックスにてご確認いただけます。

期限内にお手続きが完了しない場合、受取権が失効いたします。再度お受け取りになるには更正の請求が必要となり、振込完了まで2〜3か月を要します。お早めにご対応ください。

お心当たりがない場合でも、税制改正により新たに還付対象となっている場合がございます。

今後とも国税行政へのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

e-Taxアプリのご利用について

アプリをお持ちの方はアプリを起動し、メッセージボックスよりお手続きください。お持ちでない方は下記よりインストールをお願いいたします。

Android版 e-Tax アプリをダウンロード

国税庁 e-Tax(国税電子申告・納税システム)
※本メールは送信専用です。ご返信いただいてもお答えいたしかねます。
※配信停止はe-Taxの「利用者情報の登録・確認・変更」から行えます。

メールでは、税制改正によって追加の還付金が発生したと説明し、還付金を受け取るために手続きが必要であると案内しています。

また、還付金額はメールに記載せず、e-Taxのメッセージボックスで確認するよう促しています。さらに、Android版アプリを持っていない人に対して、リンクからのダウンロードを求めています。

一見すると正式な行政機関からの案内のように見えますが、送信元やリンク先、案内内容には複数の不審な点があります。

「追加の還付金が発生しました」というメールが詐欺と考えられる理由

送信元のメールアドレスが公式ドメインではない

今回のメールの送信元は、次のアドレスです。

mode@mode.gzshsjz[.]com

一方、e-Tax公式サイトでは、「税務署からのお知らせ」などのメールについて、送信元表記を次のように案内しています。

info@e-tax.nta.go.jp

今回のメールアドレスに含まれる gzshsjz.com は、国税庁の公式ドメインである nta.go.jp や、e-Taxの公式ドメインである e-tax.nta.go.jp とは異なります。

送信者名に「国税庁e-Tax」と表示されていても、それだけで本物とは判断できません。送信者名は偽装される場合があるため、メールアドレスやリンク先も確認する必要があります。

なお、送信元の表示名やメールアドレスだけで真偽を完全に判断できるわけではありませんが、今回のメールにはほかにも重大な不審点があります。

リンク先が国税庁・e-Taxの公式サイトではない

メールには、次のリンクが設置されています。

【hxxps://gzshsjz[.]com/e/cmjre】

リンクの表示名は「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」となっていますが、実際のリンク先は国税庁やe-Taxの公式ドメインではありません。

リンクの表示文字列は、実際に接続するURLと異なるものに設定できます。そのため、表示されている文字だけで安全性を判断するのは危険です。

今回のメールでは、還付金の手続きを案内するように見せかけ、外部のドメインへ誘導しています。

メール内のリンクはクリックせず、e-Taxを利用する場合は公式サイトを自分で開いて確認してください。

サービス終了済みのAndroid版e-Taxアプリを案内している

今回のメールで特に注意したいのが、Android版e-Taxアプリのダウンロードを案内している点です。

e-Tax公式サイトによると、Android向けの「e-Taxアプリ」は、2021年1月4日をもってサービスを終了しています。

サービス終了後は、アプリを起動しても終了を知らせる画面が表示され、アプリの機能は利用できないと案内されています。

つまり、今回のメールが案内している「Android版 e-Tax アプリ」を、現在利用できる公式アプリであるかのように紹介している点は、重大な不審点です。

公式情報は、e-Taxの「e-Taxアプリについて」でも確認できます。

なお、これはAndroid向けの旧「e-Taxアプリ」に関する情報です。スマートフォンからのウェブサイト版e-Tax利用そのものが終了したという意味ではありません。

還付金の受取期限を強調して手続きを急がせている

メールには、次のような記載があります。

期限内にお手続きが完了しない場合、受取権が失効いたします。

さらに、再度受け取るには更正の請求が必要で、振込完了まで2〜3か月かかると説明しています。

このような文面は、還付金を受け取れなくなるのではないかという不安をあおり、受信者に早急な対応を促すものです。

還付金を受け取れるという案内であっても、メールに記載された期限や手続きをそのまま信用してはいけません。

本当に還付金に関するお知らせがあるか確認したい場合は、メール内のリンクを使わず、普段利用している公式の方法でe-Taxにログインし、メッセージボックスを確認してください。

「お心当たりがない場合でも還付対象」と記載している

メールには、次のような文面もあります。

お心当たりがない場合でも、税制改正により新たに還付対象となっている場合がございます。

この説明によって、還付金に心当たりがない人にも、自分が対象なのかもしれないと思わせる構成になっています。

還付金や税金に関する案内は関心を引きやすいため、心当たりのない通知でも安易にリンクを開かないことが大切です。

不可視文字が含まれている点にも注意

今回のメール本文には、通常の画面表示では見えにくい不可視文字が含まれています。

例えば、件名の「重要」という文字の周辺や、本文の「発生しました」「期限内のお手続き」「ご確認いただけます」といった箇所です。

不可視文字とは、文字列の中に含まれていても、通常の表示では目に見えなかったり、空白のように見えたりする文字のことです。ゼロ幅スペースなどがその一例です。

こうした文字は、文章の見た目からは存在に気づきにくく、コピーした文章をテキストエディターなどで調べて初めて確認できる場合があります。

ただし、不可視文字が含まれているという理由だけで、メールが詐欺だと断定できるわけではありません。通常の文書やシステム処理でも使用されることがあります。

今回のメールでは、不可視文字の有無だけでなく、公式ではないドメインへの誘導や、サービス終了済みのアプリのダウンロード案内など、複数の不審点が確認できます。

そのため、メールの真偽を判断する際には、不可視文字だけに注目するのではなく、送信元、リンク先、案内内容を総合的に確認することが重要です。

メールのリンクをクリックしてしまった場合の対処法

リンクを開いただけの場合

リンクを開いただけで、個人情報やクレジットカード情報を入力しておらず、アプリなどもインストールしていない場合は、ページを閉じてください。

その後、ダウンロードされたファイルがないか確認し、不審なファイルがあれば開かないようにしてください。

リンクを開いただけなら必ず被害が発生するというわけではありませんが、念のため端末やブラウザーのセキュリティ状態を確認しましょう。

アプリをダウンロード・インストールしてしまった場合

メールのリンクからアプリをインストールしてしまった場合は、注意が必要です。

  • アプリを起動せず、追加の操作をしない。
  • アプリに与えた権限や、端末に不審な設定が追加されていないか確認する。
  • 不審なアプリの削除や端末の安全確認を行う。
  • 必要に応じて、警察やセキュリティの専門窓口に相談する。

アプリをインストールした後に、認証情報や金融情報などを入力した場合は、別の安全な端末からパスワードの変更や金融機関への連絡などを行ってください。

不審なアプリは、削除するだけで問題がすべて解決するとは限りません。端末の状態に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

個人情報やクレジットカード情報を入力してしまった場合

氏名、住所、電話番号、ログイン情報、クレジットカード番号などを入力してしまった場合は、入力した情報に応じて速やかに対応してください。

  • パスワードを入力した場合: 公式サイトや正規アプリからパスワードを変更し、同じパスワードを使っているサービスも変更する。
  • クレジットカード情報を入力した場合: カード会社に連絡し、利用停止や不正利用の確認について相談する。
  • 銀行口座などの情報を入力した場合: 金融機関に連絡し、必要な対応を確認する。
  • マイナンバーなどの情報を入力した場合: 関係する公的機関に相談し、状況に応じた対応を確認する。

不正利用が疑われる場合は、早めに各サービスの公式窓口へ連絡することが重要です。

不安がある場合の相談先

被害に遭った可能性がある場合や、どのように対応すればよいかわからない場合は、次の窓口も利用できます。

被害が発生している場合は、相談を先延ばしにせず、関係する金融機関やサービス提供元にも連絡してください。

よくある質問

Q
「追加の還付金が発生しました」というメールは本物ですか?
A

今回確認されたメールは、国税庁・e-Taxの公式ドメインではないURLへ誘導し、サービス終了済みのAndroid版e-Taxアプリを案内していることなどから、フィッシングメールの可能性が極めて高いと考えられます。

リンクをクリックしたり、アプリをインストールしたりしないでください。

Q
税制改正によって追加の還付金が発生することはありますか?
A

税制改正や申告内容などによって、税額や還付に関する状況が変わること自体はあり得ます。

しかし、今回のメールが本物であることを意味するものではありません。還付金に関するお知らせが気になる場合は、メールのリンクを使わず、e-Taxの公式サイトや税務署などで確認してください。

Q
Android版e-Taxアプリは現在も利用できますか?
A

旧「e-Taxアプリ」は、2021年1月4日にサービスを終了しています。

スマートフォンからe-Taxを利用する場合は、現在の公式案内を確認してください。メールに記載されたリンクからアプリを入手することは避けましょう。

Q
メールに記載されたURLをクリックしてしまいました。どうすればよいですか?
A

ページを開いただけで、情報を入力したりアプリをインストールしたりしていない場合は、ページを閉じてください。

アプリをインストールした場合や、パスワード・クレジットカード情報などを入力した場合は、端末の安全確認やパスワード変更、カード会社・金融機関への連絡など、状況に応じた対応が必要です。

Q
メールに不可視文字が含まれていれば詐欺ですか?
A

不可視文字が含まれていることだけで、詐欺と断定することはできません。

今回のメールでは、不可視文字に加えて、不審な送信元ドメイン、公式ではないリンク先、サービス終了済みアプリの案内など、複数の問題点が確認できます。これらを総合的に判断することが大切です。

Q
e-Taxのメッセージボックスはどこから確認すればよいですか?
A

メールに記載されたリンクではなく、e-Taxの公式サイトを自分で開き、正規の手順でログインして確認してください。

不審なメールに記載されたURLからログインしたり、個人情報を入力したりしないよう注意しましょう。

まとめ

国税庁・e-Taxを名乗る「【重要】税制改正に伴い追加の還付金が発生しました」というメールには、複数の不審点があります。

  • 送信元のメールアドレスが国税庁・e-Taxの公式ドメインと異なる。
  • 還付金の手続きとして、公式ではないドメインのURLへ誘導している。
  • サービス終了済みのAndroid版e-Taxアプリのダウンロードを案内している。
  • 還付金の受取権が失効すると説明し、手続きを急がせている。
  • 本文に不可視文字が含まれている。

特に、サービス終了済みのアプリをダウンロードさせようとしている点と、公式ではないURLへ誘導している点には注意が必要です。

メールに記載されたリンクはクリックせず、アプリのダウンロードや個人情報の入力を行わないでください。

還付金に関するお知らせが気になる場合は、メール内のリンクを使わず、e-Taxの公式サイトや税務署などで確認しましょう。

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参照・出典

免責事項

本記事は、確認されたメールの文面、リンク先URLの表記および公表されている公式情報に基づき、注意喚起を目的として作成しています。

メールの送信者やリンク先の運営者、リンク先で提供されるファイルの実態について、すべてを確認できているわけではありません。そのため、個別の運営者や関係者の違法行為を確定的に断定するものではありません。

不審なメールを受信した場合は、リンクをクリックせず、国税庁やe-Taxの公式情報を確認してください。実際に情報を入力したり、アプリをインストールしたりした場合は、関係するサービス提供元や専門窓口に相談し、状況に応じた対応を行ってください。

本記事の情報は掲載時点のものであり、制度や公式案内が変更される場合があります。最新情報は、各公式サイトでご確認ください。

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