「先ほどの件について」という件名で、以前のやり取りを思わせる内容のメールが届いていませんか?
今回確認されたメールでは、「前回ご確認いただいた内容に関連して、追加で確認が必要となりました」として、受信者に「確認する」というリンクをクリックさせようとします。
一見すると仕事上の連絡にも見えますが、実際のリンク先には注意が必要です。
さらに、このようなリンクをクリックした場合、「お使いのデバイスがブロックされました」「Microsoft Windowsサポートに連絡してください」など、偽の警告画面が表示されるケースもあるようです。
こうした表示は、偽のサポート窓口への電話や遠隔操作などにつなげる「サポート詐欺」の手口と共通する部分があります。
この記事では、確認されたメールの内容や不審な点、リンク先で表示される可能性がある偽警告、クリックしてしまった場合の対処法について解説します。
- 「先ほどの件について」というメールの内容
- このメールは詐欺・フィッシングの可能性がある
- 不審に感じるポイント
- リンク先URLにも注意
- URLには「050-3095-4311」という番号も含まれている
- リンクをクリックすると偽のWindows警告が表示される可能性も
- 「お使いのデバイスがブロックされました」は本物とは限らない
- 「メール→偽警告→電話」という流れに注意
- 電話をかけると遠隔操作を要求される場合がある
- 「Microsoftのサポートです」と言われても信用しない
- このメールを受信した場合の安全な対処法
- もしリンクをクリックしてしまったら?
- 偽警告画面が閉じられない場合
- 電話してしまった場合は?
- 「先ほどの件について」というメールを見分けるポイント
- よくある質問
- まとめ
- あわせて読みたい関連記事
- 参考・出典
「先ほどの件について」というメールの内容
今回確認されたメールは、以下のような内容です。
件名
先ほどの件について
本文
お疲れ様です。
先ほどの件について、1点だけ確認があります。
前回ご確認いただいた内容に関連して、追加で確認が必要となりました。
お手数ですが、以下より内容をご確認ください。
【確認する】
よろしくお願いいたします。
メール内の「確認する」には、以下のようなURLが設定されていました。
【migatezu.z36.web.core.windows. net/?phone=050-3095-4311】
※不審なサイトへのアクセスを防ぐため、この記事ではリンクをクリックできる形では掲載していません。
このメールは詐欺・フィッシングの可能性がある
このメールは、フィッシングメールなどの不審なメールである可能性を考えて慎重に扱うべきです。
ただし、メール本文だけから送信者や攻撃者を特定したり、リンク先の運営者を断定したりすることはできません。
一方で、受信者が警戒すべき特徴はいくつも確認できます。
不審に感じるポイント
1.「先ほどの件」と具体的な内容が書かれていない
件名は「先ほどの件について」となっています。
しかし、本文を確認しても、
- 何の件なのか
- 誰からの依頼なのか
- どの会社・組織からの連絡なのか
- 何を確認する必要があるのか
といった具体的な情報がありません。
「以前のやり取りの続き」のように見せることで、受信者に「自分が以前対応した案件かもしれない」と思わせ、リンクをクリックさせる狙いが考えられます。
2.「追加で確認が必要」と不安をあおる
本文では、
前回ご確認いただいた内容に関連して、追加で確認が必要となりました。
と記載されています。
しかし、何の追加確認なのかは説明されていません。
このように詳細をあえて曖昧にしたまま、リンク先で確認するよう促すメールには注意が必要です。
3.「確認する」というリンクだけが用意されている
メール本文には、具体的な説明がほとんどありません。
その代わりに「確認する」というリンクが設置されています。
メールの内容を詳しく確認するためにリンクをクリックさせる形式は、フィッシングメールでもよく使われる方法です。
特に、送信元が明確でない場合や、自分が依頼した覚えのない内容の場合は、リンクをクリックしないことが重要です。
リンク先URLにも注意
今回確認されたリンク先は、
migatezu.z36.web.core.windows.net
というドメインでした。
ここで注意したいのが、URLに「windows」という文字が含まれていることです。
この文字だけを見て、
「Windowsの公式サイトだから安全」
と判断するのは危険です。
web.core.windows.netのようなドメインは、Microsoftのクラウドサービスに関連するドメインですが、ドメイン名に「windows」が含まれていることだけで、リンク先のページがMicrosoft公式のサポートページであるとは判断できません。
クラウドサービス上に第三者がWebページを公開することもあるため、URLの文字列だけで安全性を判断しないようにしましょう。
URLには「050-3095-4311」という番号も含まれている
今回のURLには、
?phone=050-3095-4311
というパラメータが付いていました。
これはURLの一部として「phone=」の後に050番号が記載されている状態です。
ただし、このURLパラメータだけを根拠に、
- 050番号の所有者
- メール送信者
- サイト運営者
- 詐欺グループ
などを特定することはできません。
そのため、この記事では番号の所有者について断定しません。
なお、別の「お忘れ物について」という不審なメールでも、同じ「050-3095-4311」がURLのパラメータとして確認されるケースがあります。
同じ番号が使われていること自体は注意材料になりますが、それだけで2つのメールが同一人物・同一グループによるものと断定することはできません。
リンクをクリックすると偽のWindows警告が表示される可能性も
今回のような不審なリンクについては、クリック後に、
- 「お使いのデバイスがブロックされました」
- 「Microsoft Windowsサポートに連絡してください」
などの警告が表示されるケースにも注意が必要です。
このような表示が出ても、画面に表示された電話番号へ電話してはいけません。
Microsoftは、正規のMicrosoftエラー・警告メッセージに電話番号が記載されることはないと明記しています。
また、IPA(情報処理推進機構)も、Webサイト閲覧中に偽のセキュリティ警告を表示し、電話をかけさせたうえで遠隔操作や金銭の支払いなどへ誘導する「サポート詐欺」について注意喚起しています。
「お使いのデバイスがブロックされました」は本物とは限らない
突然、
お使いのデバイスがブロックされました
などと表示されると、パソコンやスマートフォンが本当に使えなくなったと思ってしまうかもしれません。
しかし、Webページ上に表示された警告であれば、Microsoftからの正式な警告とは限りません。
IPAによると、サポート詐欺では、偽のセキュリティ警告を表示して利用者を慌てさせ、偽のサポート窓口へ電話させる手口が確認されています。
Microsoftも、偽のエラーメッセージやサポート番号をWebページに表示し、電話を促す手口について注意喚起しています。
注意したい表示の例
例えば、次のような表示には警戒してください。
お使いのデバイスがブロックされました
Microsoft Windowsサポートに連絡してください
今すぐサポートに電話してください
ウイルスに感染しています
パソコンを修復するには電話してください
こうした表示に電話番号が添えられている場合、その番号に電話しないことが最も重要です。
「メール→偽警告→電話」という流れに注意
今回のようなメールから、リンク先で偽警告が表示された場合、次のような流れにつながる可能性があります。
不審なメール
↓
「確認する」をクリック
↓
偽の警告画面が表示される
↓
「Microsoftサポート」などを装った電話番号が表示される
↓
電話をかけるよう誘導される
↓
遠隔操作ソフトのインストールを求められる
↓
金銭や個人情報を要求される
この流れは、IPAが注意喚起しているサポート詐欺の手口と共通しています。
ただし、今回確認されたメールについて、リンク先で必ずこの一連の流れが発生するとまでは断定できません。
「そのようなサポート詐欺につながる可能性があるため、警戒する」
という捉え方が適切です。
電話をかけると遠隔操作を要求される場合がある
サポート詐欺では、電話をかけた後、
「パソコンの状態を確認します」
「ウイルスに感染しています」
「修復する必要があります」
などと説明され、遠隔操作ソフトをインストールするよう指示される場合があります。
IPAは、偽の警告に表示された電話番号へ電話した後、指示に従って遠隔操作ソフトをインストールさせられ、パソコンを遠隔操作される手口について注意喚起しています。
その後、
- サポート契約
- 修理費用
- セキュリティ対策費
- ウイルス除去費用
などの名目で金銭を要求されるケースもあります。
そのため、知らない相手から電話で遠隔操作を求められても、指示に従わないようにしてください。
「Microsoftのサポートです」と言われても信用しない
Microsoftは、利用者から依頼されていない状態で、PCの問題を解決するために突然電話をかけることはないと説明しています。
また、Microsoftの正規のエラー・警告メッセージに電話番号が記載されることもありません。
そのため、
「Microsoft Windowsサポートに電話してください」
と画面に表示されたとしても、その番号へ電話するのではなく、いったん画面を閉じてください。
このメールを受信した場合の安全な対処法
1.「確認する」をクリックしない
まず、メール内のリンクをクリックしないでください。
「以前の件かもしれない」と思っても、メールに記載されたリンクから確認する必要はありません。
2.送信元を確認する
メールの送信元アドレスを確認してください。
ただし、送信元アドレスだけで安全だと判断するのも避けましょう。
差出人名が知っている会社や人物になっていても、メールアドレスが異なっているケースがあります。
3.心当たりがある場合は公式サイトから確認する
本当に仕事やサービスに関する連絡だと思う場合でも、メールのリンクは使わず、公式サイトや公式アプリからアクセスして確認しましょう。
例えば、取引先からの連絡であれば、普段使用している連絡先から直接確認する方法があります。
4.警告画面が表示されても電話しない
もし誤ってリンクをクリックしてしまい、
「デバイスがブロックされた」
「ウイルスに感染した」
「Microsoftサポートへ電話してください」
などと表示されても、画面に表示された電話番号へ電話しないでください。
MicrosoftとIPAはいずれも、偽の警告から電話へ誘導する手口について注意喚起しています。
5.遠隔操作ソフトをインストールしない
電話をしてしまった場合でも、相手から、
- AnyDesk
- TeamViewer
- UltraViewer
などの遠隔操作ソフトをインストールするよう指示された場合は、安易にインストールしないでください。
IPAは、サポート詐欺で遠隔操作ソフトを利用してパソコンを操作し、問題があるように見せかけたうえで金銭を要求する手口を紹介しています。
6.個人情報やカード情報を入力しない
氏名、住所、電話番号、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座情報などを入力するよう求められても、入力しないでください。
もしリンクをクリックしてしまったら?
リンクをクリックしただけで、必ず個人情報が盗まれたり、端末が感染したりするとは限りません。
IPAも、偽のセキュリティ警告画面が表示されただけであれば、必ずしもコンピューターウイルスに感染したことを意味するわけではないと説明しています。
まずは落ち着いて、次の対応をしてください。
- ページ内の電話番号に電話しない
- 個人情報を入力しない
- クレジットカード情報を入力しない
- 遠隔操作ソフトをインストールしない
- 不審なファイルをダウンロードしない
- ブラウザを閉じる
- 不安な場合は専門機関へ相談する
偽警告画面が閉じられない場合
偽の警告画面では、画面を閉じにくくしたり、警告音を鳴らしたりして利用者を焦らせるケースがあります。
IPAも、偽警告画面を全画面表示にして操作しにくくする手口について注意喚起しています。
このような場合も、画面に表示された電話番号へ電話する必要はありません。
操作方法が分からない場合は、無理に操作を続けず、信頼できる人や公的な相談窓口に相談してください。
電話してしまった場合は?
もし偽警告に表示された電話番号へ電話してしまった場合でも、そこで指示を受けて操作を続けないことが重要です。
特に、
- 遠隔操作ソフトをインストールした
- 遠隔操作を許可した
- パスワードを伝えた
- クレジットカード情報を伝えた
- 銀行口座情報を伝えた
- 金銭を支払った
という場合は、早めに適切な窓口へ相談してください。
遠隔操作を許可してしまった場合、IPAはネットワークを切断して遠隔操作を切断することなどを案内しています。
「先ほどの件について」というメールを見分けるポイント
今回のメールで特に注意したい点をまとめると、以下の通りです。
| チェックポイント | 今回確認された内容 |
|---|---|
| 件名 | 「先ほどの件について」 |
| 本文 | 過去のやり取りを思わせる曖昧な内容 |
| 具体的な案件 | 明記されていない |
| 誘導 | 「確認する」をクリックさせる |
| リンク先 | migatezu.z36.web.core.windows.net |
| URLパラメータ | phone=050-3095-4311 |
| 注意点 | Microsoft公式サイトとはURLだけでは判断できない |
| 想定されるリスク | フィッシングや偽警告、サポート詐欺への誘導など |
よくある質問
- Q「先ほどの件について」というメールは詐欺ですか?
- A
詐欺メールと断定するには、送信元やリンク先などの追加調査が必要です。
ただし、今回確認されたメールには具体的な案件の説明がなく、「確認する」というリンクへ誘導しているため、不審なメールとして警戒することをおすすめします。
- Q
web.core.windows.netならMicrosoft公式ですか? - A
いいえ。
URLに「windows」という文字が含まれていることだけで、Microsoftが運営する公式ページだとは判断できません。
クラウドサービス上に第三者がWebページを公開することもあるため、ドメイン名だけで安全性を判断しないようにしましょう。
- Q「お使いのデバイスがブロックされました」と表示されたら本当に危険ですか?
- A
Webページ上に表示された警告であれば、偽の警告である可能性があります。
特に、電話番号を表示して「Microsoftサポートへ電話してください」などと促す場合は注意が必要です。
Microsoftは、正規のエラー・警告メッセージに電話番号を記載しないと説明しています。
- Q警告画面に表示された050番号へ電話しても大丈夫ですか?
- A
電話しないでください。
偽のセキュリティ警告から電話をかけさせ、遠隔操作や金銭の支払いへ誘導するサポート詐欺が確認されています。
- Qリンクをクリックしただけなら大丈夫ですか?
- A
クリックしただけで必ず被害が発生するとは限りません。
ただし、その後に個人情報を入力したり、ファイルをダウンロードしたり、電話をかけたり、遠隔操作ソフトをインストールした場合は注意が必要です。
- Q「お忘れ物について」というメールと同じ詐欺ですか?
- A
今回確認された「先ほどの件について」というメールと「お忘れ物について」というメールでは、URLに同じ「050-3095-4311」が含まれているケースがあります。
ただし、同じ番号が使われているという情報だけから、同一の送信者や同一グループによるものと断定することはできません。
まとめ
「先ほどの件について」という件名で、以前のやり取りを装い「確認する」というリンクへ誘導するメールには注意が必要です。
今回確認されたメールでは、
- 件名が「先ほどの件について」
- 本文の内容が曖昧
- 「追加で確認が必要」としている
- 「確認する」というリンクへ誘導している
- リンク先が通常の企業公式サイトとは異なるURLになっている
- URLに050番号が含まれている
といった特徴が確認されています。
さらに、リンク先で「お使いのデバイスがブロックされました」「Microsoft Windowsサポートに連絡してください」などの警告が表示される場合は、サポート詐欺につながる可能性も考えられます。
Microsoftは、正規のエラー・警告メッセージに電話番号が表示されることはないと案内しています。
そのため、メールのリンク先や警告画面に表示された電話番号へ電話しないことが重要です。
不審なメールを受け取った場合は、メール内のリンクではなく、公式サイトや公式アプリなどから直接確認するようにしましょう。
あわせて読みたい関連記事
- 「お忘れ物について」というメールは詐欺?「お預かりしている物品を確認する」に注意
- 「アットユーネットからのお知らせ」はフィッシング?住所・電話番号変更メールに注意
- 【国税庁】「延滞税は1日約125円ずつ増加しています|所得税ご納付のお願い」は詐欺?フィッシングメールに注意
参考・出典
- Microsoft Support「テクニカル サポート詐欺を回避して Microsoft に知らせる」
- Microsoft Support「テクニカル サポート詐欺から身を守る」
- IPA「サポート詐欺の偽セキュリティ警告はどんなときに出るのか?」
- IPA「遠隔操作ソフト(アプリ)を悪用される手口に気をつけて!」
- IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」
※この記事は、確認されたメールの内容や公的機関の注意喚起をもとに、不審なメール・フィッシング・サポート詐欺への注意点を解説するものです。特定の個人・企業・団体・犯罪者・サイト運営者を断定するものではありません。メールの内容やリンク先は変更される可能性があります。
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