「こちらは日本郵便株式会社です。お預かりしているお荷物の保管期限がまもなく切れます。オペレーターにお繋ぎする場合は、0を押してください。」
最近、このような自動音声の電話がかかってきたというケースに注意が必要です。
日本郵便や郵便局を名乗り、「荷物の保管期限が切れる」「手続きが必要」などと伝えたうえで、「0を押してください」などの番号入力を促し、オペレーターへ誘導する不審電話が確認されています。
このような電話を受けた場合、相手の案内に従って番号を押したり、個人情報やカード情報を伝えたりしないことが重要です。
この記事では、「荷物の保管期限がまもなく切れます」という自動音声電話の特徴、詐欺が疑われる理由、電話を受けたときの対処法について解説します。
「お荷物の保管期限がまもなく切れます」は詐欺?
結論からいうと、「日本郵便株式会社です」と名乗り、「お荷物の保管期限がまもなく切れます」「0を押してください」などと自動音声で案内する電話には十分注意してください。
日本郵便は、同社や郵便局などを装った不審な連絡について注意喚起しています。
特に、
- 自動音声が流れる
- 荷物や郵便物に問題があると伝える
- 「手続きが必要」と急がせる
- 「0を押してください」など、電話機のボタン操作を求める
- オペレーターにつなごうとする
- 氏名や住所などの個人情報を聞く
- クレジットカード情報や金銭を要求する
といった流れには注意が必要です。
電話だけで「本物の日本郵便からの連絡ではない」と断定することはできませんが、身に覚えのない荷物について、突然このような自動音声が流れた場合は、不審な電話を疑い、電話上で手続きを進めないことが重要です。
実際に流れる自動音声の例
今回のような不審電話では、次のような内容が使われることがあります。
「こちらは日本郵便株式会社です。お預かりしているお荷物の保管期限がまもなく切れます。オペレーターにお繋ぎする場合は、0を押してください。」
一見すると日本郵便からの正式な案内のように聞こえます。
しかし、重要なのは電話の内容だけで信用しないことです。
「荷物の保管期限が切れる」と伝えて不安をあおり、すぐに番号を押させることで、オペレーターとの会話へ誘導する手口が考えられます。
なぜ「0を押してください」と案内するの?
「0を押してください」という案内は、電話を受けた人をオペレーターとの通話へ誘導するために使われることがあります。
自動音声の段階では、
「荷物の保管期限が切れる」
「重要な手続きが必要」
などと伝えて不安をあおり、その後、
「詳しい内容を確認するには0を押してください」
などと案内する流れです。
番号を押すと担当者を名乗る人物につながり、そこで氏名や住所、電話番号などの個人情報を聞かれたり、さらに別の手続きへ誘導されたりする可能性があります。
そのため、身に覚えのない荷物について、自動音声から番号入力を求められた場合は、番号を押さずに電話を切るのが基本です。
「保管期限」という言葉で焦らせる手口に注意
「保管期限がまもなく切れます」という言葉には、受け手を急がせる効果があります。
「期限が切れたら荷物を受け取れなくなるのでは?」
「すぐに手続きをしないと返送されるのでは?」
と考えてしまい、冷静な判断ができなくなる可能性があります。
しかし、電話口で突然「今日中に手続きが必要」「番号を押してください」などと急かされた場合でも、その場で対応する必要はありません。
本当に荷物に関する問題があると不安になった場合は、電話の相手にではなく、日本郵便の公式サイトなどから正規の問い合わせ先を確認して、自分から問い合わせるようにしてください。
「郵便局からの電話かも」と思っても確認する
このような電話では「日本郵便株式会社」「郵便局」「郵便局の担当部署」など、実在する名称を名乗るケースがあります。
しかし、相手が日本郵便を名乗っていることだけで、本物の電話だと判断するのは危険です。
特に、
- 「荷物があります」と言われたが心当たりがない
- 自動音声だった
- 電話機のボタンを押すように指示された
- オペレーターへの接続を促された
- 個人情報を聞かれた
- 支払いを求められた
という場合は、慎重に対応してください。
「郵便局から電話が来た」と思った場合も、その電話の中で手続きを完了させようとせず、いったん切って公式窓口から確認するのが安全です。
「0を押してください」と言われたらどうする?
基本的には、0を押さずに電話を切ってください。
すでに0を押してしまった場合でも、慌てずに対応しましょう。
オペレーターにつながったとしても、
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- メールアドレス
- クレジットカード番号
- 暗証番号
- 銀行口座情報
などを伝えないでください。
また、相手からSMSやメールを送られ、そのリンクを開くように指示された場合も注意が必要です。
日本郵便を名乗る自動音声電話の特徴
今回の「保管期限がまもなく切れます」というケースを含め、日本郵便や郵便局を装った不審電話では、次のような特徴に注意してください。
1.自動音声から始まる
電話に出ると、本人確認をする前に録音されたような音声が流れます。
2.荷物・郵便物を理由にする
「荷物を預かっている」「保管期限が切れる」「配達できない」など、郵便や配送に関係する内容を伝えます。
3.番号入力を求める
「0を押してください」「1番を押してください」など、電話機のボタン操作を促します。
4.オペレーターへ誘導する
番号を押した後、担当者を名乗る人物につながることがあります。
5.個人情報や金銭の話に進む
最初は荷物の話だったにもかかわらず、本人確認を理由に個人情報を聞かれたり、支払いなどを要求されたりする場合があります。
このような流れになった場合は、電話を切ってください。
国際電話の「+」から始まる番号にも注意
日本郵便を名乗る不審な自動音声電話の中には、「+」から始まる国際電話番号が発信元として表示されるケースもあります。
たとえば、
- +1から始まる番号
- +1800
- +1833
- +1855
- +1866
- +1877
- +1888
など、海外の番号に見える着信には注意が必要です。
ただし、電話番号の先頭だけを見て詐欺かどうかを判断することはできません。
重要なのは、
「日本郵便を名乗る」+「自動音声」+「荷物の問題」+「番号入力を要求する」
という複数の特徴が重なっているかどうかです。
国際電話を使った日本郵便なりすましの自動音声については、以下の記事でも詳しく解説しています。
→ 日本郵便から国際電話の自動音声がかかってきたら詐欺?電話番号・手口・対処法を解説
電話を受けただけならどうする?
電話に出ただけで、番号を押したり個人情報を伝えたりしていないのであれば、まずは落ち着いてください。
基本的には、
- 電話を切る
- 相手に折り返さない
- 指示された番号へ電話しない
- SMSやメールのリンクを開かない
- 不安なら日本郵便の公式窓口へ自分から確認する
という対応で問題ありません。
知らない番号からの着信だった場合は、着信履歴を確認して、必要に応じて迷惑電話として登録する方法もあります。
個人情報やカード情報を伝えてしまった場合
もし電話の相手に個人情報やクレジットカード情報などを伝えてしまった場合は、できるだけ早く関係するサービスへ連絡してください。
クレジットカード番号を伝えた場合は、カード会社へ連絡して利用状況を確認し、必要に応じて利用停止などの対応を相談しましょう。
銀行口座に関する情報を伝えた場合は、利用している金融機関へ相談してください。
また、金銭を支払ってしまった場合や、詐欺被害が疑われる場合は、最寄りの警察などへの相談も検討してください。
日本郵便の公式情報を確認する
日本郵便は、郵便局や日本郵便などを装った不審な電話について注意喚起しています。
不審な電話について確認したい場合は、電話の相手から教えられた連絡先ではなく、最寄りの郵便局や日本郵便の公式サイトに掲載されている問い合わせ先を利用することが重要です。
また、日本郵便では不審な連絡について、警察や警察相談窓口「#9110」への相談も案内しています。
「保管期限がまもなく切れます」という電話が来たときのまとめ
「こちらは日本郵便株式会社です」「お預かりしているお荷物の保管期限がまもなく切れます」などと自動音声で案内され、さらに「0を押してください」と番号入力を求められた場合は、慎重に対応してください。
特に、
自動音声が流れる
↓
日本郵便・郵便局を名乗る
↓
荷物の保管期限を理由にする
↓
「0を押してください」と案内する
↓
オペレーターにつなぐ
という流れには注意が必要です。
身に覚えのない荷物についてこのような電話がかかってきた場合は、番号を押さず、個人情報やカード情報を伝えず、電話を切ることをおすすめします。
本当に荷物に関する連絡なのか確認したい場合は、電話の相手が案内した番号ではなく、日本郵便の公式サイトから正規の問い合わせ先を確認してください。
この記事のポイント
- 「荷物の保管期限がまもなく切れます」という自動音声電話に注意
- 「0を押してください」などの番号入力を求められても押さない
- 日本郵便や郵便局を名乗っていても、電話だけで信用しない
- 個人情報・カード情報・口座情報を伝えない
- SMSやメールのリンクを案内されても安易に開かない
- 不安な場合は日本郵便の公式窓口から確認する
- 被害が疑われる場合はカード会社・金融機関・警察などへ相談する
※本記事は、日本郵便を名乗る不審な自動音声電話への注意喚起を目的とした情報です。個別の電話が詐欺であるかどうかを本記事だけで断定するものではありません。実際の対応については、日本郵便の公式情報や関係機関の案内を確認してください。
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参照・出典
- 郵便局|日本郵便や郵便局を装った不審な電話にご注意ください。
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
- 消費者ホットライン(188)
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