最近、全国で「警察を名乗る不審な国際電話」が急増しています。 特に注意が必要なのが、「+857」から始まる電話番号です。
「警察から電話が来た…もしかして何かあったのか?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、安心してください。その電話、100%詐欺です。
この記事では、なぜ「+857」が危険なのか、その理由と詐欺師の手口、そして正しい対処法をわかりやすく解説します。
■ 「+857」は存在しない「架空の番号」です
結論から申し上げます。「+857」は、どこの国にも割り当てられていない未使用の番号帯です。
国際電話の国番号(+8から始まる番号帯)は、以下のように厳格に定められています。
- +8:東アジアおよび通信衛星を利用した国際移動通信の番号帯
- +85:未使用
- +850: 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
- +852: 香港
- +853: マカオ
- +855: カンボジア
- +856: ラオス
このように割り当てられている国がある一方で、「+857」はどこにも存在しません。 存在しない番号からかかってくるということは、システムを使って発信元を偽装した「番号なりすまし(スプーフィング)」である可能性が極めて高いのです。
■ 詐欺師の典型的な手口とは?
報告されている被害事例を見ると、典型的な「警察なりすまし詐欺」の流れが浮かび上がってきます。
- 日本の警察(捜査二課など)を名乗る
- 不安を煽る(「あなた名義の口座が犯罪に使われている」「逮捕状が出ている」など)
- 個人情報を聞き出す
- 閉鎖的な空間へ誘導(LINEへの登録を強要し、ビデオ通話を行う)
- 偽物の証拠を見せる(ニセの警察手帳や逮捕状の画像を見せて信用させる)
- 金銭を要求する(「口座の安全を確認するため」などと偽り、送金させる)
「日本の警察がなぜ国際電話を使ってくるのか?」という疑問を抱かせないよう、巧みに不安を煽って正常な判断力を奪うのが彼らの手口です。
■ ここだけは絶対に覚えてください!
以下の3つは、日本の警察では絶対にありえない対応です。
- 警察が「+」から始まる国際電話でかけてくることはない!
- 警察が捜査のためにLINEのビデオ通話を要求することはない!
- 警察が電話でお金を振り込ませることはない!
これらに当てはまる時点で、相手は100%詐欺グループです。
■ なぜ「未使用番号(+857)」を使うのか?
詐欺グループがあえて存在しない番号を使うのには、明確な理由があります。
- 追跡を困難にするため: 発信元が特定されにくいシステムを利用しています。
- 「緊急事態」という演出: 「見慣れない番号だから重要な連絡かも?」と誤解させ、被害者をパニックに陥れます。
つまり、この番号は「被害者を心理的にコントロールするための小道具」に過ぎません。
■ 被害に遭わないための対処法
もし不審な電話がかかってきたら、以下の対応を徹底してください。
- 知らない国際番号には出ない: 基本的に無視でOKです。
- 折り返し電話は絶対にしない: 高額な通話料を請求されるリスクがあります。
- LINE登録や個人情報の提供は拒否: 一度情報を渡すと、別の詐欺に悪用される恐れがあります。
- 家族や周囲に相談: 一人で抱え込まず、必ず誰かに相談しましょう。
- 迷ったら「#9110」へ: 不安を感じたら、警察相談専用電話(#9110)へすぐに連絡してください。
■ まとめ
- 「+857」は未使用の危険な番号帯。
- 警察を名乗る国際電話は、すべて詐欺と断定して良い。
- LINEへの誘導や送金要求は100%詐欺。
このような詐欺は、私たちの「警察なら従わなくては」という心理を悪用してきます。 まずは「国際電話で警察から来ることはない」と心に留めておくだけで、被害は大幅に減らすことができます。
ぜひこの記事を、ご家族やご友人、SNSなどで共有してください。「知らない」ことが一番のリスクです。大切な人を詐欺から守りましょう。
免責事項
本記事に掲載している情報は、執筆時点(2026年)の公開情報に基づき作成しております。犯罪の手口は日々巧妙化・変化しており、すべての詐欺被害を完全に防ぐことを保証するものではありません。万が一、不審な電話や勧誘を受け、実害が発生する恐れがある場合は、速やかに最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」へご相談ください。本記事の利用により生じたトラブルや損失について、筆者は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
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