2025年7月現在、「大阪府警捜査二課」を名乗る詐欺電話が全国的に多発しています。
最近の詐欺グループは本物の警察のようにふるまい、あなたの本名・住所・電話番号を知っている状態で接触してきます。被害を未然に防ぐためにも、この記事ではその手口の詳細と対策をわかりやすくまとめました。
■ 詐欺の手口:はじまりは“警察”を名乗る電話から
電話はこのように始まります。
「〇〇さんでしょうか? 大阪府警捜査二課の〇〇です」
「◯◯県(または東京など)で起きた事件に関してお話したいことがあります」
突然、「事件への関与」「参考人として出頭を求める」などと告げられ、不安にさせます。
■ わざと“遠方の警察”を指定し、ビデオ通話へ誘導
電話の相手は、わざと遠方(例えば東京や別の県)の警察署に来るよう指示してきます。しかし、「遠くて行けない」と断るとこう言われます。
「それではLINEのビデオ通話で対応しましょう」
この時点で詐欺の準備段階です。
■ ビデオ通話で「偽の警察手帳」を提示、口座情報を聞き出す
LINEのビデオ通話に切り替わると、今度は“別の警察官”が登場。警察手帳らしきものを画面越しに見せて信用させてきます。
その上で、
- 「あなたの口座が資金洗浄に使われている」
- 「不正送金の形跡がある」
- 「安全のため、他の口座に資金を移す必要がある」
などといったもっともらしい理由をつけて、銀行口座の番号や名義などを聞き出し、資金移動を促します。
■ 引っかかる人が多い理由
この詐欺が巧妙なのは、「犯罪」「容疑」「警察」「口座凍結」など、誰もが不安になるワードを立て続けに投げかけてくる点です。実際に、焦って冷静な判断ができず、そのまま口座情報を渡してしまうケースが増えています。
■ 対策:知らない番号・+から始まる国際電話には出ない
- 知らない電話には出ない
- +から始まる番号(国際電話)は特に要注意
- 「警察」など公的機関を名乗る相手にも即答せず、必ず以下の確認を
■ 詐欺が疑われる電話番号
+8817719851
+18334750110
■ 詐欺かも?と思ったら、まずこれをしてください
- 相手の所属・氏名を確認する
- 「確認のため、こちらから改めて電話します」と伝えて電話を一度切る
- 自分でその機関の公式番号にかけ直して確認する
■ 個人情報が漏れている可能性も
最近の詐欺グループは、流出した名簿や過去のウェブサイトの個人情報漏洩などから、氏名・住所・電話番号を知った上で接触してくる場合が多くなっています。
電話の相手があなたの本名を知っていたとしても、それだけで信用してはいけません。
■ まとめ:冷静さが最大の防御です
「警察を名乗るから信用した」
「自分の本名を知っていたから本物かと思った」
こうした理由で多くの人が被害に遭っています。
不審な電話を受けた場合は、必ず一度電話を切り、自分で正規の窓口に確認を取る。
これが被害を防ぐための第一歩です。
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