はじめに
2025年現在、「厚生労働省保険局(保健局)」を名乗る不審な自動音声ガイダンス電話が各地で報告されています。
その発信元として「+695」で始まる国際電話番号が使われるケースがあり、詐欺や個人情報詐取の可能性が高いため注意が必要です。
実際に確認されている音声ガイダンスの例:
「こちらは厚生労働省保健局。ご加入中の保険について重要なお知らせがあります。ご本人確認のため、0を押してオペレーターにお繋ぎください」
このように「厚生労働省」「保険局(保健局)」といった官庁名を使い、不安を煽って番号入力を促すのが典型的な手口です。
+695とは?国番号の情報を要約
+6 → 東南アジア、南太平洋、オセアニアに割り振られた国番号帯
+69X → 以下の国・地域
- +690:トケラウ諸島
- +691:ミクロネシア連邦
- +692:マーシャル諸島
- +693~+699:未使用
👉 +695は現在「未使用」の国番号であり、正規の電話番号ではありません。
つまり「+695」からの電話で厚生労働省を名乗る場合、詐欺に悪用されている可能性が極めて高いといえます。
不審電話の特徴
- 自動音声ガイダンスで始まる
- 「厚生労働省」「保険」「重要なお知らせ」など不安を煽るワード
- 「0を押してください」など番号入力を求める
- 入力後は詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求
👉 厚生労働省や自治体がこのような自動音声ガイダンスの電話をかけることは一切ありません。
出てしまった/折り返してしまった場合の対応
電話に出てしまったとき
- すぐに通話を終了する
- 指示に従って「番号を押す」操作は絶対にしない
- 個人情報や金融情報は一切伝えない
折り返してしまったとき
- すぐに電話を切る
- 以降は着信拒否設定をする
- 万が一情報を伝えてしまった場合は、金融機関や警察相談窓口に連絡
本物かどうか確認する方法
- 厚生労働省の代表番号や公式Webサイトで確認する
- 「国際番号(+695など)から官公庁がかけてくることはない」と覚えておく
- 不安な場合は、自分から公式窓口に電話して確認する
👉 表示番号だけで信じず、公式の連絡先に自分から確認するのが安全です。
安全に対応するための対策
- 不審な国際電話には出ない/すぐ切る
- 個人情報(氏名・住所・口座番号・マイナンバー等)を伝えない
- スマートフォン → 迷惑電話対策アプリを導入
- 固定電話 → 国際電話不取扱受付センターに登録して国際電話をブロック
- 不安や被害があれば → 警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談
よくある質問(FAQ)
Q1. +695からの着信は本当に厚生労働省からですか?
A1. 違います。厚生労働省が個人に国際電話をかけることはありません。
Q2. 電話に出てしまったらどうすればいい?
A2. すぐに切ってください。番号を押したり、個人情報を伝えるのは危険です。
Q3. 折り返してしまいました。大丈夫ですか?
A3. 折り返しただけなら被害は避けられます。不安な場合は#9110に相談してください。
Q4. 本物かどうか確認するには?
A4. 厚生労働省の公式サイトにある代表番号に、自分から連絡して確認してください。
Q5. 他の+69X番号からの電話も危険ですか?
A5. +693~+699は未使用帯域であり、そこからの着信は不審電話と考えるべきです。
まとめ
- 「+695」からの電話で厚生労働省保険局(保健局)を名乗る電話は詐欺の可能性大
- 出てしまったら → すぐ切る
- 折り返してしまったら → 情報を伝えたか確認し、必要なら警察や消費生活センターに相談
- 本物かどうかは → 必ず公式番号に自分から確認
- 冷静に「出ない・押さない・信じない・公式確認」を徹底することが重要
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