※本記事は警察庁・国民生活センターおよびヤマト運輸等が公表している注意喚起情報をもとに作成しています。掲載内容は一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の電話番号や着信内容について違法行為を断定するものではありません。
2026年8月現在、スマートフォンや固定電話の着信画面に東ヨーロッパのモルドバ共和国の国コード(国番号)である「+373」から始まる国際電話番号を表示し、「ヤマト運輸」を名乗る自動音声ガイダンスが流れる不審な電話について、注意が必要な事例が確認されています。
「荷物に関するお知らせ」などと不安をあおる手口が特徴ですが、ヤマト運輸も、このような国際番号による自動音声電話について「詐欺の可能性が高い」と注意喚起しています。
本記事では、「+373」という番号の正体、ヤマト運輸を名乗る自動音声の具体的な手口、そして電話がかかってきた場合の正しい対処法を詳しく解説します。
📌 【重要要点まとめ】
- 発信元の正体: 「+373」はモルドバ共和国の国番号。ただし、近年は番号偽装(スプーフィング)やインターネット回線を悪用した発信の可能性があるため、実際の発信地がモルドバとは限らない。
- 手口の核心: 「ヤマト運輸」を名乗り、「お客様のお荷物に関するお知らせがあります」などと伝えて利用者の関心や不安につけ込む。
- 誘導方法: 自動音声で「個人のお客様は1番を」などと案内し、プッシュ操作やその後のオペレーターへの接続を促す。
- 想定される被害: 個人情報の聞き出しや、不在通知・未払い料金などを口実にした金銭・カード情報の要求など、特殊詐欺につながるおそれがある。
- 基本の対策: 不審な自動音声や身に覚えのない国際電話には「出ない・押さない・折り返さない・個人情報を伝えない」を徹底する。
「+373」から始まる電話番号はどこの国?
「+373」は、東ヨーロッパに位置するモルドバ共和国の国コード(国番号)です。
モルドバに知人や仕事上の取引先などの心当たりが一切ない場合、この着信には慎重に対応する必要があります。また、国際電気通信連合(ITU)の番号制度を悪用し、実際の発信地とは異なる国番号を表示させる「スプーフィング(番号偽装)」やIP電話による発信の可能性も考慮しなければなりません。
ヤマト運輸を名乗る自動音声の具体的なガイダンス例
最近確認されている不審な電話では、応答すると以下のような自動音声ガイダンスが流れるケースが報告されています。
- 「こちらヤマト運輸です。お客様のお荷物に関するお知らせがあります。個人のお客様は1番を。法人団体の方はお届けのお葉書きをご確認ください。」(※繰り返し流れるケースもあり)
荷物の配送を心待ちにしている方や、日頃から宅配便をよく利用する方だと「何かトラブルがあるのか」と焦ってしまうかもしれませんが、ヤマト運輸は公式サイトで、国際番号を用いた自動音声で、お荷物や料金などに関する連絡をすることは一切ないと案内しています。
ガイダンスに従ってボタンを押すとどうなる?(詐欺の手口)
万が一、自動音声の指示に従って「1」などのボタンを押した場合、ヤマト運輸が注意喚起している以下のようなステップで特殊詐欺へと発展するリスクがあります。
- オペレーターを名乗る人物による情報の詐取
- ボタンを押すと、ヤマト運輸のスタッフを名乗る不審な人物につながり、「本人確認のため」などと称して氏名・住所・生年月日などの個人情報を聞き出そうとしてきます。
- 架空のトラブルや手数料を口実にした金銭要求
- 「荷物の発送にトラブルが生じた」「保管手数料や追加の送料が発生している」「違法な物が入っていた」などと言いがかりをつけ、最終的に指定口座への振込や電子マネー、クレジットカード情報などを要求されるおそれがあります。
🏛️ ヤマト運輸による公式の注意喚起
ヤマト運輸の公式ホームページでは、同社を装った不審な電話や自動音声ガイダンスについて強く注意喚起が行われています。
ヤマト運輸は、「弊社から国際番号(『+』で始まる番号)を用いた自動音声でお客さまにお荷物や料金などに関するご連絡をすることは一切ありません」と明記しています。不審な連絡を受けた場合は、相手の案内に従わず速やかに電話を切りましょう。
🛡️ 状況に応じた正しい対処法
- ① 電話に出てしまった場合
- 電話に出て自動音声を聞いただけで、直ちに金銭的被害が発生するとは限りません。ただし、不審な相手との会話は続けず、個人情報や口座情報などを伝えないようにしてください。
- ② ボタン(「1」など)を押してしまった場合
- ボタンを押してしまった場合も、それ以上相手と話を続けず、出来るだけ早く電話を切ってください。
- ③ 個人情報や金銭を渡してしまった場合
- 氏名や住所、クレジットカード情報などを伝えてしまった場合は、すぐに契約している金融機関やカード会社へ連絡し、利用停止や再発行の手続きをとりましょう。実際に金銭を支払ってしまった場合は、最寄りの警察署へご相談ください。
- ④ 折り返し電話は必要?
- 身に覚えのない国際番号へ折り返すと、思わぬ通話料金が発生する可能性もあるため、折り返しは避けましょう。 荷物の配送状況に不安がある場合は、着信履歴の番号ではなく、ヤマト運輸の公式ホームページや公式アプリ、お荷物問い合わせシステムからご自身で確認するようにしましょう。
📞 不安な場合の公的相談先
「+373」からの電話で個人情報を話してしまった、金銭を要求されて不安だという場合は、一人で悩んだりせず、速やかに以下の公的窓口へご相談ください。
- 警察相談専用電話:
#9110(事件・事故に至る前の段階での不審な電話や詐欺の疑いの相談) - 消費者ホットライン:
188(お近くの消費生活センターに繋がります) - 最寄りの警察署(110番): 実際に金銭を振り込んでしまった、具体的な脅迫を受けているといった実害がある場合
❓ よくある質問(FAQ)
- Q+373はヤマト運輸の電話番号ですか?
- A
いいえ。「+373」はモルドバの国番号です。ヤマト運輸は、国際番号(「+」で始まる番号)を用いた自動音声で、お荷物や料金などについて連絡することはないと案内しています。身に覚えのない着信の場合は、電話を切り、公式サイトなどから荷物の状況を確認してください。
- Q+373からのヤマト運輸を名乗る電話は本物ですか?
- A
モルドバ(+373)の国番号からヤマト運輸を名乗る自動音声や国際電話による連絡は、不審な電話(特殊詐欺の可能性)である可能性が非常に高いです。
- QQ. 電話に出てしまいました。大丈夫ですか?
- A
電話に出て自動音声を聞いただけで、直ちに金銭的被害が発生するとは限りません。ただし、不審な相手との会話は続けず、個人情報や認証コードなどを伝えないようにしてください。
- Q「1を押してください」と言われましたが押しても大丈夫ですか?
- A
押さないことをおすすめします。不審なオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求される可能性があります。
- Q本当に荷物に問題があったらどうすればいいですか?
- A
- 不安な場合は、着信した番号ではなく、ヤマト運輸の公式サイトや公式アプリ(クロネコメンバーズ等)からご自身で荷物の伝票番号を検索して確認してください。
- ※公式の連絡先や最新情報はヤマト運輸の公式サイトをご確認ください。
🔗 関連する情報へのリンク
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- 【注意喚起】+373から始まる電話番号はどこの国?自動音声詐欺や警察を名乗る電話に注意
- 知らない国際電話はどこの国?国番号一覧と詐欺電話の手口・安全な対処法
- 【注意喚起】「総合通信管理局からの最終通知」は詐欺?+373から始まる電話番号の自動音声に注意
🧭 まとめ
モルドバ(+373)の国際電話番号から「ヤマト運輸」を名乗り、荷物に関するお知らせを口実にボタン操作を促す不審な自動音声電話が報告されています。
「出ない・押さない・折り返さない・個人情報を伝えない」を徹底し、少しでも不審に感じたときは自らヤマト運輸の公式窓口やアプリから確認するようにしましょう。
⚖️ 免責事項
本記事は公開時点で確認できる情報や公的機関の注意喚起をもとに作成しています。電話番号の利用状況や詐欺の手口は流動的であり、掲載内容の正確性・完全性を個別に保証するものではありません。実際の着信への対応については、ご自身の判断のもとで行い、必要に応じて通信事業者や警察、公的機関へご相談ください。
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