近年、指定信用情報機関である「CIC(シー・アイ・シー/シーアイシー)」を名乗る不審な自動音声(ガイダンス)の電話が相次いで報告されています。その中には、発信元を隠した「非通知」でかかってくるケースも確認されています。
「信用情報に関する重要なお知らせがある」などと不安を煽る内容が語られますが、詐欺を目的とした不審な電話である可能性が考えられます。「シーアイシー」という音声ガイダンスを聞き、画面に「非通知」などと表示されている場合は、十分な注意が必要です。
ここでは、その手口の傾向と具体的な対処法について解説します。
なぜ「非通知」でかかってくるのか?
「非通知」の電話は、相手が意図的に自らの電話番号を隠して発信している状態です。不審な電話において非通知が利用される背景には、以下のような理由が考えられます。
- 足がつくのを防ぐため:警察や通信事業者による番号の特定や利用停止措置を逃れる狙いがあるとされています。
- 拒否設定をすり抜けるため:アプリなどで特定の国番号(国際電話)をブロックしている人をターゲットにするため、あえて番号を隠して「非通知」でかけてくるケースがあるとされています。
画面に番号が表示されないため、一見するとどこからの連絡か判別できず、つい電話に出てしまう心理を悪用した手口への警戒が必要です。
どのような電話がかかってくる?(手口の例)
指定信用情報機関である株式会社シー・アイ・シー(CIC)が、このような非通知の電話から自動音声を使って一般消費者に連絡を入れるという情報は確認されていません。
表示される画面の例
- 非通知設定
- 非通知
- 通知不可(※お使いの端末や通信事業者によっては、このように表示される場合があります)
自動音声(ガイダンス)の例
電話に出ると、機械的な音声で以下のようなメッセージが流れるケースが報告されています。
「こちらは株式会社 CIC 指定信用情報機関です。お客様の信用情報について大変重要なお知らせがあります。詳しい内容をお聞きになりたい場合は、今すぐダイヤルの1を押してください」
ダイヤルの「1」などを押すと、社員を名乗るオペレーターへ転送されたり、別の案内へ進んだりするケースがあるとされています。その後、未払い金の請求や個人情報の聞き出しを行って金銭を騙し取ろうとする手口への発展が懸念されています。
状況に応じた対処法
万が一、このような不審な電話がかかってきた場合や、うっかり反応してしまった場合は、状況に応じて以下のような対応をとることが推奨されています。
非通知の電話には出ない
身に覚えのない非通知の着信には、最初から出ないことが対策の一つとされています。
電話に出てしまった場合
自動音声が流れた時点で、それ以上は相手にせず、すぐに電話を切るようにしましょう。
自動音声に従ってボタン(1など)を押してしまった場合
ボタンを押すと、詐欺グループのオペレーターに繋がったり、「応答のあった生きている電話番号」として登録されてしまう恐れがあります。繋がってしまった場合でも、何も話さずにすぐ電話を切ることが大切です。
個人情報を話してしまった場合
氏名や住所、クレジットカード番号、暗証番号などを相手に伝えてしまった場合は、速やかに最寄りの警察署や警察相談専用電話(#9110)、または消費生活センターへ相談してください。クレジットカード会社や金融機関への連絡も推奨されます。
留守電が残っていた場合
メッセージが残っていても無視し、削除することをおすすめします。内容に不安を感じても、メッセージ内の指示に従って折り返す必要はないとされています。
非通知電話をブロック・対策する方法
相次ぐ特殊詐欺への備えとして、あらかじめ非通知からの着信を遮断する設定を行っておくのが有効とされています。
スマートフォンの場合
iPhoneやAndroidの標準機能、またはキャリアのサービスを利用して対策できます。
- iPhoneの場合:「設定」>「電話」>「不明な発信者を消音」をオンにする(連絡先にない番号や非通知を消音できます)。
- Androidの場合:「電話」アプリの設定から「ブロックした番号」>「不明な発信者(非通知)」をブロックする。
- 対策アプリの検討:警察庁の特殊詐欺対策でも紹介されている「詐欺対策 byNTTタウンページ」や「詐欺バスター Lite」など、不審な番号を検知して警告・ブロックしてくれるアプリの導入を検討してみてください。
固定電話やひかり電話の場合
固定電話では、ナンバー・ディスプレイ(発信者番号表示)を契約した上で、以下のサービスを利用するのが有効とされています。
- 「番号通知お願いサービス」(ナンバー・リクエストなど):非通知でかかってきた電話に対して、番号を通知してかけ直すよう自動音声で応答し、着信自体をさせないサービスです(通信事業者ごとに手続きや料金が異なります)。
よくある質問(FAQ)
- Q本当のCIC(シーアイシー)から非通知や自動音声でこのような電話がかかってくることはありますか?
- A
本記事で紹介しているような非通知の自動音声電話について、CICによる正規の運用であることは確認されていません。CICの公式発表でも、同社や同社社員を名乗る不審な電話について注意喚起が行われています。
- Qなぜ私の電話番号を知っているのですか?
- A
詐欺グループがコンピューターで電話番号を自動生成して大量発信しているケースや、過去にどこかで流出した名簿などが悪用されている可能性が考えられます。
- Qボタンを押してしまったら、すぐに実害が出ますか?
- A
ボタンを押しただけで直ちに金銭的被害が発生するとは限りませんが、その後オペレーターにつながったり、個人情報を聞き出されたりする恐れがあります。電話は切り、その後の着信にも注意しましょう。
まとめ
「非通知」でかかってくるCIC(シー・アイ・シー)を騙った自動音声電話は、消費者の不安を煽り、ダイヤル操作を促す手口が確認されています。表示される画面は端末によって異なる場合もありますが、身に覚えのない非通知の着信には出ないことが推奨されます。スマホの着信拒否機能や、固定電話の番号通知お願いサービスなどを活用し、被害を未然に防ぎましょう。
免責事項
本記事に掲載されている情報は、信頼できるとされる公的機関、関係団体、通信事業者の発表(2026年時点)をもとに作成しておりますが、犯罪の手口は日々巧妙化・変化しています。情報の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、万一、本情報に基づいて被った損害等について、当方は一切の責任を負いかねます。不審な電話があった場合やトラブルの恐れがある場合は、速やかに警察(#9110)や消費生活センター等の専門機関へご相談ください。
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