※本記事は警察・消費生活センター等が公表している特殊詐欺の注意喚起情報および利用者から寄せられた事例をもとに作成しています。掲載内容は一般的な注意喚起を目的としたものであり/特定の電話番号や着信内容について違法行為を断定するものではありません。
■ 「こちらは日本郵便です。お客様のお荷物のことでお伺いしたいことがございます」という自動音声電話に注意
2026年現在、日本郵便(郵便局)を名乗る不審な自動音声電話に関する相談が相次いでいます。
今回、報告されている音声ガイダンスの一例は以下の通りです。
📞 自動音声の例 「こちらは日本郵便です。お客様のお荷物のことでお伺いしたいことがございます。ご確認は1を押してください。繰り返します。(リピート)」
一見すると日本郵便からの業務連絡のように聞こえますが、日本郵便がこのような自動音声を使ってボタン操作を求めたり、個人情報を確認したりすることは原則としてありません。
このような手口は、特殊詐欺や個人情報詐取(フィッシング)を目的とした不審電話として各公的機関から注意喚起されています。特に近年は、国内の番号ではなく「国際電話番号」を悪用した自動音声詐欺が全国的に確認されており、十分な注意が必要です。
■ 💡 要点まとめ
- 日本郵便を名乗る不審な自動音声電話の相談が増加している
- 「ご確認は1を押してください」などの案内で、オペレーターへ誘導しようとする
- 「+1」など海外からの国際電話番号で着信するケースが多発
- 国内での受信であれば、電話に出ただけ、留守電を聞いただけで料金が発生することはない
- 着信履歴に折り返し電話をすると、高額な国際通話料金が発生する恐れがある
- 不安な場合は直接折り返さず、郵便局や警察(#9110)などの公的機関へ相談する
■ 過去に報告された類似の手口(内部リンク)
今回の「お伺いしたいことがございます」という音声は、以前から多発している以下の自動音声ガイダンスと非常によく似ています。
- 類似する手口の文面: 「こちらは日本郵便でございます。お客様のお荷物に関しまして、ご確認させて頂きたい事項がございます……」
文言は多少異なりますが、「日本郵便を名乗る」「荷物トラブルを装う」「ボタン操作(1番)を求める」「オペレーターへ転送する」といった一連の流れには多くの共通点がみられ、同様の詐欺グループによる手口とみられます。
微細な文言の違いによる対処法や、さらに詳しい詐欺の特徴については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
👉 【注意】「こちらは日本郵便でございます。お客様のお荷物に関しまして…」は詐欺電話?国際電話や自動音声ガイダンスの対処法を解説はこちら
■ 電話に出てしまった・ボタンを押してしまった場合の対処法
① 電話に出てしまった場合
電話に出て自動音声を聞いてしまっただけであれば、通常は被害は発生しません。また、日本国内の電話サービスでは着信側に通話料金が発生することはありませんのでご安心ください。不審な内容だと感じた場合は、何も喋らず、操作もせず、そのまま電話を切りましょう。
② 「1」を押してしまった場合
「1を押してください」という案内に従ってボタンを押してしまった場合でも、それだけで即座に料金が請求されたり、契約が成立したりすることはありません。
ただし、ボタンを押すと不審なオペレーターにつながる可能性があります。相手がどれだけ言葉巧みに郵便局員を名乗ってきても、以下の情報は絶対に伝えないようにしてください。
- 氏名・生年月日
- 住所・郵便番号
- 銀行口座情報
- クレジットカード情報
③ 偽物の郵便局員と話してしまった場合
もし相手と会話をしてしまい、情報を伝えてしまった場合は内容に応じて以下の対応をとってください。
- 氏名や住所を伝えた場合: 今後、さらなる詐欺電話や架空請求、不審な郵便物が届くターゲットにされる可能性があります。見覚えのない連絡には一切応じないよう警戒を強めてください。
- 口座情報やカード情報を伝えた場合: 不正利用されるリスクが非常に高いため、速やかに金融機関やクレジットカード会社へ連絡し、利用停止や監視対応、カードの再発行を依頼してください。
④ 留守番電話が残っていた場合
留守番電話を聞いただけでは料金は発生しません。また、音声ファイルを再生しただけでスマートフォンがウイルス感染したり、個人情報が漏洩したりすることもありません。内容を確認した後は、そのまま削除してしまって問題ありません。
■ 折り返し電話はした方が良い?
着信履歴への折り返し電話は絶対に避けてください。
特に、着信画面に「+1」など「+」から始まる国際電話番号や、見覚えのない海外の番号が表示されている場合、こちらから掛け直すと高額な国際通話料金が発信者(あなた)側に発生するリスクがあります。
荷物に関して「本当に届かない配送トラブルでもあるのかな?」と確認が必要な場合は、着信番号へ掛け直すのではなく、日本郵便の公式サイトに掲載されている正規の問い合わせ窓口(お客様サービス相談センター等)や、最寄りの郵便局を自ら検索して連絡するようにしてください。
■ 不安な場合の相談先
- 最寄りの郵便局: お手元に追跡番号などがある場合、実際の荷物の有無や正確な配送状況を確認できます。
- 警察相談専用電話(#9110): 特殊詐欺や不審電話、トラブルの初期段階で警察に直接相談ができる専門窓口です。
- 消費者ホットライン(188): 地方の消費生活センター等につながり、詐欺被害や悪質商法についての具体的な対処法のアドバイスが受けられます。
■ よくある質問(FAQ)
Q1. 電話に出ただけで被害はありますか? A. いいえ、通常はありません。電話に出た(応答した)だけで料金請求が発生したり、スマホ内の個人情報が抜き取られたりすることはありません。
Q2. 留守番電話を聞いただけで危険ですか? A. 危険ではありません。留守電メッセージを再生しただけで料金が発生したり、スマートフォンがハッキングされたりすることはありませんのでご安心ください。
Q3. 「1」を押してしまいました。 A. ボタンを押しただけで直ちに実被害が発生するわけではありません。ただし、その後に不審なオペレーターにつながる可能性がありますので、会話の中で個人情報を一切伝えないことが重要です。不審に思ったらすぐに電話を切りましょう。
Q4. 折り返し電話をするとどうなりますか? A. 相手の番号が「+」から始まる国際電話番号だった場合、数十秒通話しただけでも高額な国際通話料金が発生する可能性があります。また、詐欺グループに「騙せる可能性のある生きた電話番号」として認知されるリスクもあります。
Q5. 本当に荷物のトラブルがあった場合は? A. 日本郵便側から海外の番号を使って自動音声で個人の携帯に連絡することはありません。荷物の状況が気になる場合は、日本郵便の公式Webサイトから追跡サービスを利用するか、正規の公式窓口へ直接確認することをおすすめします。
■ 🧭 まとめ
- 着信の特徴: 日本郵便を名乗り、「お客様のお荷物のことでお伺いしたいことがございます」「ご確認は1を押してください」などと案内する自動音声電話。
- 考えられる内容: 特殊詐欺や個人情報詐取を目的とした不審電話である可能性が高い。
- 対処法: 電話に出ただけ、留守電を聞いただけであれば慌てる必要はありません。ボタン操作や着信履歴への折り返し電話は避け、必要に応じて郵便局や警察(#9110)へ相談しましょう。
■ 📚 参照・出典
- 郵便局|日本郵便や郵便局を装った不審な電話にご注意ください。
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
■ 免責事項
本記事は警察・消費生活センター等が公表している注意喚起情報および利用者から寄せられた事例をもとに作成した一般的な情報提供です。特定の番号や発信者について違法行為を断定するものではありません。実際の対応や判断については、公的機関や公式窓口へご確認ください。
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