近年、国際電話番号や実在する警察署の電話番号を偽装し、警察官を名乗る特殊詐欺(ニセ警察官詐欺)が問題となっています。
特にスマートフォンに「+1800」「+1(800)」から始まり、末尾が「0110」で終わる不審な電話がかかってきた事例について、SNSや電話番号検索サイトなどで報告が見られます。このような着信は詐欺に悪用されている可能性があるため、注意が必要です。
📱 スマホでの表示例
画面には以下のような形式で表示される場合があります。末尾が警察署の代表番号に多い「0110」になっているのが特徴の一つです。
1800XXX0110+1800XXX0110+1 800 XXX 0110+1 800-XXX-0110+1 (800) XXX-0110
インターネット上で報告のあった電話番号の一例
- +18001840110/+1 (800) 184-0110
- +18003060110/+1 (800) 306-0110
- +18005360110/+1 (800) 536-0110
- +18005590110/+1 (800) 559-0110
- +18008410110/+1 (800) 841-0110
🔍 「+1800」の仕組みと番号偽装
「+1800」という国番号自体は存在しません。
+1:アメリカ・カナダなど北米地域の国番号800:北米におけるフリーダイヤル(トールフリー)のプレフィックス
このような国際電話の番号表示を利用し、末尾に日本の警察署の電話番号で多く見られる「0110」を含む番号を表示させ、警察からの着信だと誤認させようとする手口が疑われます。
※番号の表示だけで必ずしも詐欺だと断定することはできませんが、相手が警察を名乗り、SNSへの誘導や資金移動を求めてくる場合は詐欺を強く疑ってください。
🚨 警察官を騙る詐欺の典型的な手口と流れ
警察庁の注意喚起によると、ニセ警察官詐欺には以下のような典型的な流れがあります。
1. 氏名・住所を告げて信用させる
🗣️ 「〇〇県警捜査二課の〇〇です。△△さんのお電話でお間違いありませんか?」
犯人側が何らかの方法で入手した氏名や住所などの個人情報を利用し、「本物の警察かも…」と信じ込ませようとすることがあります。
💡 ポイント:氏名や住所を知っていることだけで、本物の警察官だと判断してはいけません。
2. 遠方の警察署への出頭を求める
🗣️ 「あなたに容疑が掛かっています。本日中に〇〇県警(遠方の警察署)まで出頭してください」
遠方の警察署への出頭を求め、実際に出頭できない状況を利用して、オンラインでの事情聴取などへ誘導することがあります。
3. オンライン取調べ(SNS)へ誘導する
🗣️ 「出頭できないのであれば、特別にLINE(WhatsApp)のビデオ通話で事情聴取を行います」
ビデオ通話へ誘導し、偽造された警察手帳や逮捕状の画像を見せつけることで恐怖心を煽ります。
4. 資産の移動や提出を要求する
🗣️ 「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性があります。資産を安全な口座へ移動して確認する必要があります」
「資産の確認」「口座の安全確認」「捜査協力金」(場合によっては「保釈金」)などの名目で、資金の移動や提出を求められることがあります。
金銭の要求手段としては、銀行振込だけでなく、インターネットバンキングでの口座操作、暗号資産の送金、さらには金地金(ゴールド)の提出などを求められるケースが確認されています。
🛡️ 不審な電話への対処法と応急処置
万が一、不審な電話に出てしまったり、情報を話してしまった場合は状況に応じて落ち着いて対処しましょう。
【状況別】すぐに行うべき対応
| 状況 | すぐに行うこと |
| 電話に出ただけ | すぐに電話を切り、折り返し電話はしない |
| 氏名・住所を伝えてしまった | 警察相談専用電話(#9110)へ相談 |
| 運転免許証など本人確認書類の画像を送った | 送信した画像や相手とのやり取りを保存し、警察に相談 |
| 口座情報や暗証番号を伝えた | 対象の金融機関へ至急連絡し口座停止などを依頼 |
| 振込・送金をしてしまった | 金融機関と警察へ至急連絡・相談 |
| 暗号資産を送金してしまった | 送金先サービス(取引所)と警察へ至急相談 |
| SNSでやり取りしてしまった | トーク履歴や画面のスクリーンショット等を証拠保存して警察へ相談 |
❓ FAQ(よくある質問)
- Q「+1800」から始まる電話番号はどこの国からですか?
- A
「+1800」という単独の国番号は存在しません。「+1」は北米(アメリカ・カナダ等)の国番号で、「800」はフリーダイヤルです。日本国内に着信した場合、国際電話番号の表示悪用やスプーフィング(番号偽装)が疑われます。
- Q日本の警察が国際電話番号で連絡してくることはありますか?
- A
通常、日本の警察機関が市民へ連絡する際に海外の国際電話番号を使用することはありません。
- Q警察官がSNSのビデオ通話で取り調べをすることはありますか?
- A
警察庁は、警察官を名乗る人物がSNSのビデオ通話などに誘導する手口について注意喚起しています。SNSでのやり取りを求められたり、画面越しに警察手帳や逮捕状を見せられたりしても、それだけで本物だと判断してはいけません。
- Qうっかり話をしてしまいました。どうすればいいですか?
- A
まずはすぐに電話を切ってください。金銭や暗証番号などを伝えていない場合でも、不安があれば警察相談専用電話(
#9110)に相談することをおすすめします。
- Q着信履歴が残っていた場合、折り返し電話をしても大丈夫ですか?
- A
折り返し電話は避けてください。予期しない通話料金が発生するリスクや、詐欺グループに着信可能な番号として認識されてしまう恐れがあります。
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参照・出典
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
- NTT Docomo|不審な国際電話の着信、着信への折り返し、発信にご注意ください!
📌 まとめ
「+1800」から始まり末尾が「0110」で終わる番号などからの国際電話は、ニセ警察官詐欺に悪用されている可能性があるため注意が必要です。
相手がこちらの氏名や住所を知っていたり、警察を名乗っていたりしてもすぐに信用してはいけません。特に「SNSでのビデオ通話への誘導」「資産の確認や保釈金名目の送金・提出要求」があった場合は、詐欺を強く疑ってください。
不審な電話を受けた場合は指示に従わず、電話を切ったうえで警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)へ相談しましょう。
免責事項
本記事は、国際電話や特殊詐欺に関する一般的な注意喚起および情報提供を目的として作成されています。記事の内容は情報の正確性や最新性の維持に努めておりますが、すべての事例や事象に対する絶対的な保証をするものではありません。万が一、不審な電話を受けたり詐欺被害の恐れがある場合は、直ちに最寄りの警察署、または警察相談専用窓口(#9110)へご相談ください。

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