国際番号から怪しい着信…. 留守電に自動音声が残されていたけど、「再生しただけでお金がかかるのでは?」と不安になったことはありませんか?
この記事では、「留守電の再生=料金請求されるのか?」という疑問にお答えしつつ、詐欺の仕組みと注意点も解説します。
結論:留守電を聞いただけで通話料金はかかりません
まず、結論からお伝えします。
- 留守番電話を再生しただけで、通話料を請求されることはありません。
- 再生される音声は「通話」ではなく、「録音されたデータ」だからです。
- ただし、一部のスマホではパケット通信料がわずかに発生するケースがあります。
つまり、基本的には心配無用。ただし、折り返し電話やメッセージの指示に従う行動こそが、詐欺の本当の入り口なのです。
留守電に料金が発生しない理由
■ 通話料は「発信・通話の成立」が条件
日本の電話料金の仕組みでは、
- 発信者が料金を負担する「発信通話課金制」が基本です。国際電話を受けた場合も同様です。
- 受信側は、原則料金が発生しません
つまり、電話を取っただけや、留守電を再生しただけでは料金はかからないのです。
例外:クラウド型留守電サービスはパケット通信が必要
■ 通信を伴う「クラウド型」の仕組み
- 通信キャリアのオプションや一部アプリでは、留守電の音声をサーバーに保存し、ネット経由で再生することがあります。
- 例:docomoの「留守番電話サービス」や、ソフトバンクの「留守番電話プラス」など
この場合、音声再生時に数百KB~数MB程度のパケット通信料がかかることも。ただし、数円程度の微小な負担です。
国際電話詐欺の「留守電メッセージ」はどう仕掛けてくる?
■ 不安をあおる自動音声メッセージ
詐欺グループは、国際電話(+1、+80、+295など)を使って、以下のような留守電を残すことがあります。
- 「こちらは入国管理局です。重要な手続きがあります。」
- 「至急、〇〇まで折り返してください。」
- 「あなたの口座が凍結されました。」
これらはすべて折り返し電話を誘導し、通話料や金銭を奪う詐欺の手口です。
注意点:留守電から始まる詐欺被害の典型パターン
ステップ | 詐欺の流れ |
---|---|
① | 国際番号(+80など)からの不在着信+自動音声の留守電 |
② | 被害者が「重要そう」と思って留守電を再生(料金は発生しない) |
③ | 内容が不安で、指示通りに折り返す |
④ | 高額な通話料 or 詐欺グループに繋がり、個人情報や金銭がだまし取られる |
⚠ 留守電の内容に動揺しても、絶対にそのまま折り返さないでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 留守電を聞くだけで通話料がかかることはありますか?
**A. ありません。**留守電の再生は録音データの再生であり、通話は発生していません。
Q. スマホで留守電を再生すると通信料は発生しますか?
**A. 一部のスマホでは発生する可能性がありますが、わずかなパケット代(数円程度)です。**Wi-Fi利用時はかかりません。
Q. 留守電に「すぐに折り返してください」とあったが、信じてよい?
**A. 要注意です。**公的機関や金融機関が、国際番号や自動音声で「折り返せ」と指示することはありません。
詐欺番号が残した留守電の対処法
- 不安でも折り返さない
- 番号をネットで検索(「電話番号+詐欺」で検索)
- 迷惑電話対策アプリでブロック
- 不安な場合は通信会社や消費生活センターに相談
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まとめ:留守電は“きっかけ”にすぎない、折り返しが本当の罠
- 留守電を聞いただけでは課金されないため、過度に不安になる必要はありません。
- ただし、詐欺グループは留守電をきっかけに「行動」させることで被害を拡大させます。
- 不明な番号・不審な内容の留守電には絶対に反応しないこと。
今後も不審な着信やメッセージが増える可能性があるため、家族や友人とも情報共有をして、安全意識を高めましょう。
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