三井住友カードを名乗り、「カードご利用代金のお知らせ」という件名で請求金額の確認を促す不審なメールが届きませんでしたか?
メールには、11月26日の支払金額として428,300円などと具体的な金額が記載されており、「ご請求内容を確認する」というリンクから内容を確認するよう誘導しています。
一見すると、三井住友カードから届いた正規の請求金額確定通知のように見えます。
しかし、送信元のメールアドレスやリンク先のURLを確認すると、三井住友カードの公式ドメインとは異なる不審な点が見つかりました。
このメールは、三井住友カードやVpassを装い、カード情報やログイン情報などを盗み取ろうとするフィッシングメールの可能性が高いため注意が必要です。
この記事では、実際に届いたメールの内容を紹介し、不審な点や見分け方、受信した場合の対処法を解説します。
届いた詐欺メールの内容
今回確認したメールの情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 差出人名 | 三井住友カード |
| 送信元メールアドレス | From-SMBC@props[.]kwpgb[.]com |
| 件名 | 【ご請求】カードご利用代金のお知らせ |
| 支払日 | 11月26日 |
| 請求金額 | 428,300円 |
| 誘導先URL | hxxps://kwpgb[.]com/pxiz/callback |
※メールアドレスとURLは、安全のため一部を無効化して掲載しています。
メール本文
メール本文では、冒頭に「ご請求金額確定のご連絡」と記載され、11月分の支払金額が確定したとして、次のように案内されています。
日頃より三井住友カードをご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
11月分のお支払い金額をお知らせいたします。内容をご確認ください。
続いて、支払日と請求金額が表示されています。
| 項目 | 表示内容 |
|---|---|
| 支払日 | 11月26日 |
| カード | 三井住友カード |
| 請求金額 | 428,300円 |
その下には、Vpassで支払総額やポイント残高をメールで受け取れることや、利用明細に心当たりのない取引がないか確認するよう案内する文章があります。
さらに、三井住友カードアプリを開けば金額確定のお知らせを確認できると説明し、次のリンクへ誘導しています。
「ご請求内容を確認する」
リンク先:
hxxps://kwpgb[.]com/pxiz/callback
メール末尾には、メールの表示設定や送信専用アドレスに関する案内があり、三井住友カード株式会社の会社名と住所も記載されています。
このように、正規の請求金額確定通知を思わせる構成になっています。
このメールが詐欺と考えられる理由
送信元メールアドレスが公式ドメインではない
今回のメールは、差出人名に「三井住友カード」と表示されています。
しかし、実際の送信元メールアドレスは次のとおりです。
From-SMBC@props[.]kwpgb[.]com
三井住友カードの公式サイトでは、同社が使用するメールアドレスのドメインとして、次のものが案内されています。
- contact.vpass.ne.jp
- vpass.ne.jp
- mail.vpass.ne.jp
- smbc-card.com
- prepaid.smbc-card.com
- payment.vpass.ne.jp
- secure.payment.vpass.ne.jp
- contact.smbc-card.com
今回の送信元に含まれる props[.]kwpgb[.]com は、これらの公式ドメインとは異なります。
差出人名は自由に設定できるため、「三井住友カード」と表示されていても、本当に同社から送信されたとは限りません。
送信元のメールアドレスを確認することが重要です。
リンク先が三井住友カードの公式サイトではない
今回のメールで特に注意したいのが、「ご請求内容を確認する」というリンクです。
リンク先は次のURLでした。
hxxps://kwpgb[.]com/pxiz/callback
ドメインは kwpgb[.]com であり、三井住友カードの公式ドメインである smbc-card.com や、Vpass関連のドメインとは異なります。
請求金額や利用明細を確認させるように見せかけ、偽のログインページなどへ誘導するフィッシングメールの可能性があります。
リンク先でVpassのIDやパスワード、カード番号などを入力すると、第三者に情報を盗み取られるおそれがあります。
メール内のリンクはクリックしないでください。
具体的な請求金額で不安をあおっている
今回のメールには、請求金額として428,300円と記載されています。
金額が具体的に表示されていると、実際に高額な請求が発生しているのではないかと不安になる人もいるでしょう。
特に、普段のカード利用額よりも高い金額が表示されていれば、すぐに確認したくなるかもしれません。
しかし、メールに記載された請求金額が実際の利用額と一致しているかどうかだけでは、正規のメールであるか判断できません。
詐欺メールでは、利用者の不安や確認したい気持ちを利用して、偽サイトへ誘導する手口が使われます。
請求金額を確認したい場合は、メール内のリンクではなく、Vpass公式アプリや公式サイトから確認してください。
公式メールを思わせる文章や会社情報が使われている
今回のメールには、三井住友カードへの感謝の言葉や、Vpassの案内、メールの配信設定に関する説明が記載されています。
さらに、メール末尾には三井住友カード株式会社の会社名と住所も記載されています。
こうした情報があると、本物のメールだと思ってしまうかもしれません。
しかし、会社名や住所、ロゴ、メール本文などは第三者でもコピーできます。
本文の文章が自然であることや、会社情報が記載されていることは、正規メールである証拠にはなりません。
送信元アドレスとリンク先を含めて確認することが大切です。
三井住友カードを装うフィッシングメールに注意
三井住友カードの公式サイトでは、同社を装った不審なメールやSMSについて注意喚起を行っています。
また、公式サイトには「ご請求金額確定のご案内」など、支払日や請求金額の通知を装うフィッシングメールの事例も掲載されています。
今回のメールも、請求金額の確定を知らせることで利用者にリンクをクリックさせようとする点で、こうした手口と共通しています。
三井住友カードは、メールでクレジットカード番号などの個人情報を聞くことはないと案内しています。
不審なメールを受け取った場合は、本文のリンクを開かず、公式サイトで確認するようにしましょう。
不審なメールを受信した場合の対処法
今回のようなメールを受信しても、慌ててリンクをクリックする必要はありません。
次の点に注意してください。
- メール内のリンクをクリックしない
- リンク先でVpassのIDやパスワードを入力しない
- クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードを入力しない
- メールに返信しない
- 不審なメールは削除する
実際の請求金額を確認したい場合は、Vpass公式アプリを起動するか、ブラウザから三井住友カードの公式サイトにアクセスしてください。
メールに記載されたリンクを経由する必要はありません。
偽サイトにアクセスしたり情報を入力したりした場合
すでにリンクをクリックしてしまった場合でも、情報を入力していなければ、まずはページを閉じてください。
ただし、カード情報やVpassのログイン情報を入力してしまった場合は、速やかに対応する必要があります。
クレジットカード情報を入力した場合
カード番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力してしまった場合は、カードの不正利用につながるおそれがあります。
三井住友カードへ速やかに連絡し、カードの利用停止など必要な手続きを行ってください。
VpassのIDやパスワードを入力した場合
VpassのIDやパスワードを入力してしまった場合は、正規の公式サイトやアプリからパスワードを変更してください。
ほかのサービスでも同じパスワードを使い回している場合は、そちらも変更することをおすすめします。
不審な請求がないか確認する
カード情報を入力してしまった場合は、利用明細を確認し、身に覚えのない請求が発生していないか確認してください。
不審な利用があれば、三井住友カードへ相談してください。
三井住友カード公式サイトにも、不審なサイトにカード番号などを入力してしまった場合の対応方法が掲載されています。
よくある質問
三井住友カードから届いた本物の請求金額確定メールですか?
今回のメールは、送信元アドレスとリンク先が三井住友カードの公式ドメインと異なるため、フィッシングメールの可能性が高いと考えられます。
メール内のリンクはクリックせず、Vpass公式アプリや公式サイトから請求内容を確認してください。
428,300円という請求金額は本当ですか?
メールに記載された金額だけでは、本当に請求されているか判断できません。
実際の請求金額は、Vpass公式アプリや公式サイトにログインして確認してください。
差出人名が「三井住友カード」なら本物ですか?
いいえ。
メールの差出人名は偽装できるため、表示名だけで本物かどうかを判断することはできません。
送信元のメールアドレスやリンク先のドメインなども確認してください。
メール内のリンクをクリックしてしまいました。どうすればよいですか?
リンクをクリックしただけで、個人情報などを入力していない場合は、ページを閉じてください。
不審なファイルをダウンロードしたり、アプリをインストールしたりした場合は、端末のセキュリティ確認も行ってください。
カード情報やVpassのID・パスワードを入力してしまった場合は、速やかに三井住友カードへ連絡し、カードの利用停止やパスワード変更などの対応を行ってください。
本物の請求金額確定通知はどこで確認できますか?
Vpass公式アプリや三井住友カード公式サイトから確認できます。
メール内のリンクを使わず、自分で公式アプリを起動するか、公式サイトのURLを入力してアクセスしてください。
まとめ
今回確認したメールは、三井住友カードを名乗り、「カードご利用代金のお知らせ」という件名で428,300円の請求金額を通知する内容でした。
しかし、送信元メールアドレスは三井住友カードの公式ドメインとは異なり、請求内容の確認先として案内されているリンクも公式サイトではありません。
請求金額や支払日を具体的に表示し、本物らしい文章や会社情報を掲載している点にも注意が必要です。
三井住友カードを装ったフィッシングメールでは、偽サイトへ誘導してVpassのID・パスワードやクレジットカード情報などを盗み取ろうとする手口が確認されています。
「請求金額が確定しました」「利用明細を確認してください」といったメールが届いても、本文中のリンクを安易にクリックしないでください。
請求内容を確認する場合は、Vpass公式アプリや公式サイトを」利用しましょう。
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参照・出典
- 三井住友カード|弊社を装った不審なメールやSMSにご注意ください
- 三井住友カード|不審なメール・SMSのチェックページ
- 三井住友カード|弊社を装ったフィッシングメールの事例
- 三井住友カード|不審なサイトにカード番号を入力してしまった場合の対応
免責事項
本記事は、実際に確認した不審なメールの内容をもとに、フィッシング詐欺への注意喚起を目的として作成しています。
掲載しているメールの情報やリンク先は、確認時点のものです。送信元や誘導先の情報は変更される可能性があります。
また、本記事は三井住友カード株式会社とは関係ありません。カードの利用状況や不正利用に関する確認・相談については、必ず三井住友カードの公式窓口をご利用ください。
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