JCBカードや会員専用サービス「MyJCB」を名乗り、会員情報の確認や不正ログイン、カードの利用制限などを理由に、偽サイトへ誘導するフィッシングメールが確認されています。
これらのメールには、JCBの公式案内に似せた文章やロゴが使用されていることがあり、一見すると本物のJCBから届いた通知のように見える場合があります。
しかし、メールに記載されたリンクをクリックすると、JCB公式サイトとは異なるドメインの偽サイトへ誘導され、MyJCBのログインIDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取られる危険があります。
実際に、次のような内容の不審なメールを確認しています。
- MyJCBの会員情報を確認するよう求めるメール
- 不審なアクセスや不正ログインを通知するメール
- カードの利用制限解除を促すメール
- MyJCBのシステム更新を理由に情報の再確認を求めるメール
- MyJCBのアカウントロックを装うメール
この記事では、これまでに確認したJCBを装う詐欺メールの事例をまとめて紹介します。
それぞれのメールの特徴や不審な点、フィッシング被害を防ぐための対処法も解説します。
JCBを名乗る不審なメールを受け取った場合は、メール内のリンクをクリックせず、公式サイトから確認してください。
JCBを装う詐欺メールの事例一覧
これまでに確認したJCBを名乗る不審なメールを紹介します。
メールの件名や誘導内容は異なりますが、いずれもJCBやMyJCBを装い、受信者を偽サイトへ誘導しようとする特徴があります。
MyJCBの不審なアクセス通知を装うフィッシングメール
件名:MyJCB 会員情報のご確認のお願い(期限:10月06日)
このメールは、MyJCB IDでアクセスがあり、「秘密の合い言葉」の確認画面が表示されたと通知する内容です。
心当たりがない場合は第三者による操作の可能性があるとして、MyJCB IDとパスワードの再設定を促しています。
特に注意したいのは、JCBが実際に送信している正規のアクセス通知メールに似た文章が使用されていることです。
Cookieの削除や家計簿アプリとの連携など、正規の案内にも登場する説明を利用して、メールを信用させようとしている可能性があります。
しかし、実際の送信元と誘導先はJCB公式のものではありません。
不審な点
- 送信元メールアドレスがJCB公式のドメインではない
- 誘導先が「fzmd.shop」という無関係のドメイン
- JCBの正規通知に似た文章が使用されている
- 不審なアクセスを理由にログイン情報の再設定を促している
- 件名の期限と本文のアクセス日時が一致していない
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
【詐欺メール】「MyJCB 会員情報のご確認のお願い(期限:10月06日)」は偽物?不審なアクセス通知を装うフィッシングに注意
MyJCBのカード利用制限解除を装うフィッシングメール
件名:MyJCB 会員情報のご確認のお願い(期限:11月05日)
このメールは、手続きが未完了であることを理由に、カード機能が制限されていると通知する内容です。
カード番号が「354」で始まるJCBカードを対象としていると説明し、2026年11月5日23時59分を手続き期限に設定しています。
さらに、「手続きを再開する」というリンクからカード利用制限解除の手続きをするよう促しています。
カードが使えなくなるという不安と、期限が迫っているという焦りを利用した手口です。
不審な点
- 送信元メールアドレスがJCB公式のドメインではない
- 誘導先が「getov.shop」という無関係のドメイン
- カードの利用制限解除を理由に手続きを急がせている
- カード番号の先頭部分を記載して個別通知のように見せている
- JCBの公式注意書きを利用して信用させようとしている
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
【詐欺メール】「MyJCB 会員情報のご確認のお願い(期限:11月05日)」は偽物?カード利用制限解除を装うフィッシングに注意
MyJCBのシステム更新を装うフィッシングメール
件名:MyJCBシステム更新に伴うお客様情報の再確認について
このメールは、MyJCBのシステム更新を理由に、会員情報の再確認を求める内容です。
システム更新やセキュリティ対策など、正規のサービスでも使用される表現を利用し、受信者に手続きを促します。
会員情報の確認を装って偽サイトへ誘導し、ログイン情報やカード情報を入力させようとする可能性があります。
不審な点
- MyJCBのシステム更新を理由に手続きを求めている
- 会員情報の再確認を促している
- JCB公式サイトとは異なるリンクへ誘導している
- 正規の案内に見せかけて個人情報を入力させようとしている
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
【JCBを装う詐欺メールに注意】「MyJCBシステム更新に伴うお客様情報の再確認について」は偽物?

JCBカードの利用制限解除を装うフィッシングメール
件名:JCBカード利用制限解除の最終手続きをお願いします
このメールは、JCBカードの利用制限を解除するために、最終手続きを完了するよう促す内容です。
カードが利用できなくなることへの不安を利用し、受信者を偽サイトへ誘導する手口です。
カードの利用制限や本人確認を理由に、手続きを急がせるメールには注意が必要です。
不審な点
- カードの利用制限解除を理由にしている
- 最終手続きなどの表現で緊急性を演出している
- JCB公式とは異なるサイトへ誘導している
- カード情報や会員情報を入力させる危険がある
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
【JCBを装う詐欺メールに注意】「JCBカード利用制限解除の最終手続きをお願いします」は偽物?

MyJCBのアカウントロックを装うフィッシングメール
件名:【JCBカードご】利用不可のお知らせ
このメールは、MyJCBのアカウントやカードが利用できなくなったように見せかける内容です。
カードが使えないという不安を与え、利用再開のために手続きをするよう誘導します。
MyJCBのアカウントロックやカードの利用停止を装うメールでは、偽のログイン画面にIDやパスワードを入力させようとする場合があります。
不審な点
- JCBカードが利用できないと通知している
- アカウントのロックを理由に手続きを促している
- MyJCBのログインを装った偽サイトへ誘導している
- 会員情報やカード情報を盗み取られる危険がある
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
「【JCBカードご】利用不可のお知らせ」は詐欺?MyJCBのロックを装うフィッシングメールに注意

JCBを装う詐欺メールに共通する特徴
これまで確認したメールには、いくつかの共通点があります。
JCBやMyJCBの名前を悪用している
差出人名に「JCB」「JCB Webmaster」「JCBカード」「MyJCB」などを使用し、公式からの連絡であるように見せかけています。
しかし、メールの差出人名は自由に設定できるため、表示名だけでは本物かどうか判断できません。
また、送信元メールアドレス自体が偽装される場合もあります。
JCBの公式メールアドレスや署名が表示されている場合でも、安心しないでください。
カードの利用制限や不正ログインを理由にしている
今回紹介した事例では、次のような理由で手続きを促しています。
- 不審なアクセスが確認された
- 第三者による不正ログインの可能性がある
- カードの利用が制限されている
- アカウントがロックされた
- システム更新に伴い会員情報の確認が必要
いずれも、受信者に不安を与え、メール内のリンクをクリックさせようとする内容です。
手続き期限を設定して焦らせている
メールによっては、具体的な手続き期限を設定しているものがあります。
期限を過ぎるとカードが利用できなくなる、手続きが完了しなくなるなどと思わせ、受信者が十分に確認しないまま手続きを進めるよう誘導します。
ただし、期限が記載されているからといって、メール内のリンクから手続きをする必要はありません。
JCB公式サイトとは異なるドメインへ誘導している
これまで確認したメールでは、JCB公式サイトとは異なるドメインが誘導先として使用されていました。
一例として、次のようなドメインがあります。
- getov[.]shop
- fzmd[.]shop
- その他のJCBとは無関係なドメイン
URLの途中に「jcb」「myjcb」「members」などの文字列が含まれていても、公式サイトとは限りません。
重要なのは、実際のドメインが正規のものかどうかです。
また、HTTPSで始まるURLや鍵マークが表示されていても、それだけで安全なサイトとは判断できません。
正規のJCB通知に似た文章を使っている
今回確認したMyJCBのアクセス通知メールでは、JCBが実際に案内している正規の通知に似た文章が使用されていました。
正規の案内文を悪用することで、受信者に本物だと思わせようとしている可能性があります。
文章が自然で、JCBの公式案内と似ているからといって、信用してはいけません。
JCBを名乗る不審なメールを受け取った場合の対処法
JCBを名乗る不審なメールを受け取った場合は、次の点に注意してください。
メール内のリンクをクリックしない
メールに記載されたログインリンクや本人確認リンクはクリックしないでください。
偽サイトに誘導され、MyJCBのログイン情報やカード情報を盗み取られる可能性があります。
MyJCB公式サイトや正規アプリから確認する
カードの利用状況やアカウントの状態が気になる場合は、メール内のリンクを使用せず、MyJCB公式サイトや正規のMyJCBアプリから確認してください。
公式サイトへは、ブラウザーのブックマークや公式サイトのアドレスを直接入力してアクセスする方法がおすすめです。
不審なメールは削除する
心当たりのない不審なメールは、リンクや添付ファイルを開かずに削除してください。
JCB公式サイトでも、不審なメールやSMSを受信した場合は、リンクを押したり個人情報を入力したりしないよう注意喚起しています。
個人情報を入力してしまった場合は速やかに連絡する
偽サイトにMyJCBのIDやパスワード、カード番号などを入力してしまった場合は、速やかにJCBの正規窓口へ連絡してください。
入力した情報に応じて、パスワード変更やカードの利用停止、再発行などの対応を確認しましょう。
すでに偽サイトにアクセスしてしまった場合は?
誤ってメール内のリンクをクリックした場合でも、必ずしも被害が発生したとは限りません。
ただし、入力した情報によって必要な対応が異なります。
リンクをクリックしただけの場合
個人情報やカード情報を入力していない場合は、偽サイトのページを閉じてください。
不審なファイルがダウンロードされていないか確認し、端末のセキュリティ状態も確認してください。
MyJCBのIDやパスワードを入力した場合
MyJCB公式サイトから速やかにパスワードを変更してください。
他のサービスでも同じパスワードを使用している場合は、それらのパスワードも変更しましょう。
また、登録情報や利用明細に不審な変更・利用がないか確認してください。
クレジットカード情報を入力した場合
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力してしまった場合は、JCB紛失盗難受付デスクなどの正規窓口へ速やかに連絡してください。
カードの利用停止や再発行など、必要な対応を相談しましょう。
電話による本人確認や認証をしてしまった場合
偽サイトの案内に従って電話をかけたり、認証コードを伝えたりした場合も、速やかにJCBへ連絡してください。
特に、カード情報を入力した後に電話認証を求められる手口には注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
- QJCBを名乗るメールはすべて詐欺ですか?
- A
いいえ。
JCBから正規の案内メールが送信されることもあります。
ただし、JCBを装ったフィッシングメールも確認されているため、差出人名だけで本物と判断しないでください。
送信元やリンク先、本文の内容を確認し、不審な場合はMyJCB公式サイトから確認しましょう。
- QJCBの公式メールアドレスが表示されていれば本物ですか?
- A
必ずしも本物とは限りません。
メールの差出人情報は偽装される場合があります。
JCBも、正規のメールアドレスや住所、電話番号が表示されたなりすましメールについて注意喚起しています。
送信元だけで判断せず、リンク先やメールの内容も確認してください。
- QJCBはメールでMyJCBのIDやパスワードの入力を求めますか?
- A
JCBは、メールやSMSでMyJCBのログインID・パスワード、カード番号、暗証番号などの個人情報の入力を求めることはないと案内しています。
不審なメールに記載されたリンクから個人情報を入力しないでください。
- QJCBカードを持っていなくても詐欺メールは届きますか?
- A
はい。
JCBカードを持っていない人にも、JCBを名乗る不審なメールやSMSが届く可能性があります。
メールが届いたからといって、JCBの会員情報が漏えいしたとは限りません。
- Qメールに記載された電話番号に連絡しても大丈夫ですか?
- A
不審なメールに記載された電話番号には連絡しないでください。
問い合わせが必要な場合は、JCB公式サイトやカード裏面に記載された正規の連絡先を利用してください。
- Q偽サイトにアクセスしただけでも危険ですか?
- A
ページを開いただけで必ず被害が発生するとは限りません。
ただし、偽サイトに個人情報やカード情報を入力すると、悪用される危険があります。
リンクを開いてしまった場合はページを閉じ、情報を入力していないか確認してください。
まとめ
JCBやMyJCBを名乗るフィッシングメールでは、会員情報の確認、不正ログイン、カード利用制限、アカウントロックなど、さまざまな理由を使って偽サイトへ誘導する手口が確認されています。
今回紹介した事例にも、次のような共通点があります。
- JCBやMyJCBの名称を悪用している
- カードの利用制限や不正ログインを理由に不安を与えている
- 手続き期限を設定して焦らせている
- JCB公式サイトとは異なるドメインへ誘導している
- MyJCBのログイン情報やカード情報を入力させようとしている
- 正規のJCB通知に似た文章を悪用している
特に注意したいのは、メールの文章や差出人名だけでは本物かどうか判断できないことです。
JCBの公式情報に似た説明が含まれていても、実際のリンク先が偽サイトである可能性があります。
JCBから会員情報の確認やカード利用制限、不審なアクセスに関するメールが届いても、メール内のリンクからログインや手続きをしないでください。
カードの利用状況やMyJCBのアカウントについて確認したい場合は、必ずJCB公式サイトや正規のMyJCBアプリから確認しましょう。
今後もJCBを装った不審なメールを確認した場合は、この記事に事例を追加していきます。
参照・出典
- JCB公式:JCBを名乗る怪しいメール・SMSが届きました
- JCB公式:フィッシング詐欺にご注意ください
- JCB公式:なりすましメール対策
- JCB公式:これって本当にJCB?怪しいメールが届いたらまずはここをチェック!
免責事項
本記事は、実際に確認されたJCBを装う不審メールの内容や誘導先URLなどをもとに、フィッシング詐欺への注意喚起を目的として作成しています。
掲載している個別事例は、確認時点での情報に基づくものです。詐欺メールの件名、送信元メールアドレス、誘導先URLなどは変更される可能性があります。
また、掲載したメールの誘導先サイトについて、内部の動作や実際に取得される情報の種類をすべて検証したものではありません。
JCBカードの利用状況やMyJCBのアカウントに関する情報は、必ずJCB公式サイトや正規の問い合わせ窓口でご確認ください。
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