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【詐欺メール】「【重要】申告期限の最終通知 — ご提出をお急ぎください」は偽物?国税庁e-Taxを装うAndroidアプリ誘導に注意

国税庁やe-Taxを名乗り、「申告期限の最終通知」「ご提出をお急ぎください」などの文言で確定申告を急がせるメールに注意してください。

今回確認したのは、「【重要】申告期限の最終通知 — ご提出をお急ぎください」という件名のメールです。

本文では、昨年度の確定申告で約72万人が期限後の申告となったと説明し、無申告加算税や延滞税が発生すると警告しています。さらに、e-Taxのメッセージボックスを確認するよう促し、「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」というリンクへ誘導しています。

しかし、このメールには不審な点があります。特に重要なのは、Android向けの「e-Taxアプリ」は、すでにサービスを終了しているという点です。

メールに記載された説明をそのまま信じて、リンク先からアプリをダウンロードしないでください。

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確認した詐欺メールの内容

今回のメールについて、確認できた情報を整理します。

項目内容
送信者名国税庁e-Tax
送信元メールアドレスno-reply [at] belt[.]xlhxy[.]com
件名【重要】申告期限の最終通知 — ご提出をお急ぎください
主な内容確定申告の期限、無申告加算税、延滞税に関する警告
誘導先Android版e-Taxアプリのダウンロードページ
リンク先URL(無害化済み)hxxps://xlhxy[.]com/download/file/usax
判定詐欺メールの可能性が極めて高い

※メールアドレスとURLは、誤クリックを防ぐために無害化して掲載しています。実際にアクセスすることは推奨しません。

メール本文の特徴

メールは「e-Tax」の名称を掲げ、国税庁からの正式な通知であるかのような体裁になっています。

本文では、次のような説明がされています。

  • 昨年度、約72万人が期限後の申告となり、無申告加算税の対象になった
  • 提出期限は「令和8年3月17日(月)」である
  • 期限後の申告では、本来の税額に加えて15~20%の加算税が発生する
  • 納付が遅れた日数に応じて延滞税も発生する
  • Android版e-Taxアプリを起動し、メッセージボックスから手続きするよう求める

こうした説明は、確定申告や税金に関する知識が十分でない人に不安を与え、メール内のリンクをクリックさせるための誘導と考えられます。

税金に関する説明が含まれていても、それだけで国税庁からの正規のメールだとは判断できません。

詐欺メールと判断できる理由

送信元のドメインが国税庁の公式ドメインと異なる

今回のメールの送信元は、次のとおりです。

no-reply [at] belt[.]xlhxy[.]com

送信者名には「国税庁e-Tax」と表示されていますが、実際のメールアドレスのドメインは belt.xlhxy.com です。

国税庁の公式サイトは nta.go.jp、e-Taxの公式サイトは e-tax.nta.go.jp です。

今回の送信元は、これらの公式ドメインとは異なります。

メールの送信者名は任意に設定できるため、「国税庁」「e-Tax」と表示されていても信用してはいけません。

Android版e-Taxアプリはサービスを終了している

今回のメールで特に注意したいのが、Android版e-Taxアプリのダウンロードを促している点です。

国税庁のe-Tax公式サイトでは、Android向けアプリ「e-Taxアプリ」は、令和3年(2021年)1月4日をもってサービスを終了したと案内されています。

サービス終了後は、アプリを起動しても終了した旨が表示され、アプリの機能は利用できないと説明されています。

参照:e-Tax公式サイト「Android向けアプリ『e-Taxアプリ』サービス終了のお知らせ」

Android向けアプリ「e-Taxアプリ」サービス終了のお知らせ | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。

つまり、2026年に届いたメールで、Android版e-Taxアプリをダウンロードするよう案内していること自体が、重大な不審点です。

メールに記載されたリンクからアプリをダウンロードすることは避けてください。

スマートフォンからe-Taxを利用する場合は、国税庁の公式サイトで案内されている方法を確認しましょう。マイナンバーカードの読み取りなどに使用するアプリについても、公式案内に従ってください。

ダウンロード先が国税庁の公式サイトではない

メール内のリンクは、次のURLへ誘導しています。

hxxps://xlhxy[.]com/download/file/usax

無害化前のURLは https://xlhxy.com/download/file/usax です。

このドメインは国税庁の公式ドメインではありません。また、リンク先が公式のアプリ配布ページであることを確認できる根拠もありません。

メールの表示上は「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」となっていますが、リンクの文字列だけでは実際のリンク先の安全性は判断できません。

不審なメールでは、公式サービスの名称やロゴを利用して受信者を信用させ、偽サイトや不正なファイルへ誘導する手口が使われることがあります。

リンクの表示名ではなく、リンク先のドメインを確認することが重要です。

申告期限を強調して不安をあおっている

メール本文では、無申告加算税や延滞税について説明し、期限後の申告による不利益を強調しています。

さらに、「最終通知」「ご提出をお急ぎください」といった表現を件名に使い、緊急性を演出しています。

税金に関する通知を受け取ると、内容をすぐに確認しなければならないと感じるかもしれません。しかし、焦ってメール内のリンクを開くのは危険です。

税金に関する情報を確認したい場合は、メール内のリンクを使わず、国税庁の公式サイトを自分で開いて確認してください。

メールに記載された申告期限にも誤りがある

メールでは、確定申告の提出期限を「令和8年3月17日(月)」と記載しています。

しかし、令和7年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告期限は、**令和8年3月16日(月)**です。

メールに記載された3月17日は火曜日であり、曜日と日付も一致していません。

国税庁の公式サイトでも、令和7年分の確定申告期間は令和8年2月16日から3月16日までと案内されています。

参照:国税庁「令和7年分 確定申告特集」

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu

このように、公式情報と照らし合わせることで、メールの不自然な点を確認できます。

なお、申告期限や加算税の取り扱いは、対象となる税目や個別の事情によって異なる場合があります。メールに書かれた税金の説明だけで判断せず、公式情報を確認しましょう。

メールに含まれる不可視文字にも注意

今回のメール本文には、「重要」「申告期限の最終通知」などの文字列の途中に、通常の画面表示では気づきにくい不可視文字が含まれています。

例えば、見た目には同じように見える文字列でも、内部にはゼロ幅文字などが挿入されている場合があります。

こうした文字は、メールの文字列検索や迷惑メール対策などを回避する目的で使われることがあります。ただし、不可視文字が含まれているという事実だけで、送信者の意図や具体的な技術的手法を断定することはできません。

今回のメールでは、不可視文字の存在に加え、送信元ドメインの不一致、サービス終了済みアプリへの誘導、申告期限の誤りなど、複数の不審点が確認できます。

メールの内容を確認する際は、見た目の文章だけでなく、送信元やリンク先、公式情報との整合性も確認することが大切です。

不審なメールを受け取った場合の対処法

このようなメールを受信した場合は、次の点に注意してください。

  • メール内のリンクをクリックしない
  • リンク先からアプリやファイルをダウンロードしない
  • 氏名、住所、マイナンバー、口座情報、クレジットカード情報などを入力しない
  • メールへの返信や、記載された連絡先への問い合わせを避ける
  • 必要な情報は国税庁やe-Taxの公式サイトから確認する
  • 不審なメールは、メールサービスの迷惑メール報告機能などを利用して処理する

実際に税金の手続きが必要かどうかを確認したい場合も、メールに記載されたリンクからではなく、公式サイトを直接開く方法が安全です。

リンクをクリックしてしまった場合

リンクをクリックしただけで、必ず被害が発生するわけではありません。ただし、リンク先で何をしたかによって対応が異なります。

リンクを開いただけの場合

ページを閉じてください。ファイルのダウンロードや情報の入力をしていないか確認し、不審な通知やダウンロード履歴がないかも確認しましょう。

ファイルをダウンロードした場合

ファイルを開いたり、アプリをインストールしたりしないでください。端末のセキュリティ機能を使って確認し、必要に応じて専門窓口へ相談してください。

アプリをインストールした場合

不審なアプリの利用を停止し、端末のネットワーク接続を切断するなど、被害拡大を防ぐ対応を検討してください。端末の安全性を確認し、必要に応じて専門家や公的な相談窓口に相談しましょう。

パスワードや金融情報などを入力した場合

入力したサービスのパスワードを、安全な別の端末から変更してください。銀行口座やカード情報を入力した場合は、金融機関やカード会社へ速やかに連絡してください。

被害が疑われる場合は、警察や消費生活センターなどの相談窓口も利用できます。

よくある質問(FAQ)

このメールは国税庁からの本物のメールですか?

送信元のドメインが公式ドメインと異なり、サービス終了済みのAndroid版e-Taxアプリへのダウンロードリンクが含まれていることなどから、詐欺メールの可能性が極めて高いと判断できます。

メール内のリンクはクリックせず、国税庁の公式サイトで情報を確認してください。

Android版e-Taxアプリは現在も利用できますか?

いいえ。国税庁の公式案内によると、Android向け「e-Taxアプリ」は令和3年1月4日にサービスを終了しています。

現在のe-Taxの利用方法については、国税庁やe-Taxの公式サイトで確認してください。

メールに記載されたURLを開いても大丈夫ですか?

安全性を確認できないため、開かないでください。

今回のURLは国税庁の公式ドメインではありません。アプリやファイルのダウンロードを促されても、実行しないでください。

「約72万人が期限後の申告になった」という説明は本当ですか?

メールに記載された数字だけでは、その数字の正確性や出典を確認できません。仮に実際の統計に似た数字が含まれていたとしても、メール全体が本物であることの証明にはなりません。

統計や税制に関する情報は、国税庁の公式資料で確認しましょう。

申告期限を過ぎると、必ず15~20%の加算税が発生しますか?

必ず一律に15~20%が適用されるわけではありません。無申告加算税の適用や税率には、申告状況や個別の事情などによる違いがあります。

延滞税についても、納付状況などによって取り扱いが異なります。具体的な税務上の判断が必要な場合は、国税庁の公式情報や税務署などで確認してください。

メール内に不可視文字が含まれているのはなぜですか?

不可視文字は、文字列の検索やフィルタリングを回避するためなどに利用される場合があります。ただし、今回のメールで何を目的に挿入されたのかは、本文だけでは断定できません。

今回については、不可視文字だけでなく、送信元ドメインやアプリへの誘導、申告期限の誤りなどを総合的に判断することが重要です。

本当に確定申告の手続きが必要な場合は、どうすればよいですか?

国税庁の公式サイトから「確定申告書等作成コーナー」などの正規のサービスへアクセスしてください。メール内のリンクを利用する必要はありません。

実際の申告状況や還付金の処理状況を確認したい場合も、公式サイトからログインして確認する方法を利用しましょう。

まとめ

今回確認した「【重要】申告期限の最終通知 — ご提出をお急ぎください」というメールは、国税庁・e-Taxを装い、確定申告の期限や加算税への不安をあおって、Android版e-Taxアプリのダウンロードへ誘導する不審なメールです。

特に、次の点に注意してください。

  • 送信元メールアドレスのドメインが国税庁の公式ドメインと異なる
  • Android版e-Taxアプリは令和3年1月4日にサービスを終了している
  • ダウンロード先が国税庁の公式サイトではない
  • 申告期限の日付と曜日が一致しておらず、公式情報とも異なる
  • 不可視文字が本文に含まれている

これらの不審点が複数確認できるため、メール内のリンクからアプリやファイルをダウンロードすることは避けてください。

国税庁やe-Taxを名乗るメールであっても、送信者名だけで信用してはいけません。税金や還付金に関する案内を受け取った場合は、公式サイトを直接開いて確認することが大切です。

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参照・出典

※参照先は、記事公開前にも最新の掲載内容を確認してください。

免責事項

本記事は、掲載したメールの内容と公表されている公式情報に基づき、詐欺メールの可能性や注意点を解説することを目的としています。

掲載したメールが特定の犯罪者や組織によって送信されたこと、リンク先で具体的にどのような処理が行われるかについて、独自の技術的調査による確定的な判断を示すものではありません。

税制や申告期限、各種サービスの仕様は変更される場合があります。実際の税務手続きについては、国税庁の公式サイトや税務署などで最新情報をご確認ください。

本記事の情報を利用したことによって生じた損害について、筆者は責任を負いかねます。

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