はじめに
2026年現在、「保険局」や「保健局」を名乗る不審な電話が全国的に多発しています。
特に多いのが、国際電話からの自動音声ガイダンスによる着信です。
「保険証の使用に関して重要なお話」「これが最終のお知らせ」などといった言葉で不安をあおり、特定の操作を促すのが典型的な手口です。このような電話は公的機関を装った特殊詐欺(スフィッシング)の可能性が極めて高いため、十分にご注意ください。
📞 よくある自動音声の内容
SNSや口コミで報告されている音声ガイダンスの例です。
「こちらは保健局です。保険証の使用に関して重要なお話があります。何度もご連絡を差し上げましたがご返答がなかったので、こちらが最終のお知らせとなります。オペレーターにお繋ぎするほうは、1を押してください」
ここがポイント!
- 「最終通告」という言葉でパニックに陥らせる。
- 「1を押せ」という簡単な操作で詐欺グループへ直接つなごうとする。
- 自動音声を用いることで、大量の電話を効率よくかけようとしている。
⚠️ なぜ危険なのか
この手口には共通する危険な特徴があります。
- 実在しない・曖昧な名称: 「保険局」という日本の行政機関は存在しません(厚生労働省内には「保険局」がありますが、個人に直接自動音声で電話することはありません)。
- 冷静な判断を奪う演出: 「重要なお話」「最終のお知らせ」など、生活に直結するワードを多用します。
- スプーフィング(番号偽装): 海外発信であるにもかかわらず、発信元を偽装して国内の番号に見せかける技術が使われることもあります。
✅ 状況別の正しい対処法
「もし電話が来たら?」「操作してしまったら?」という不安に対し、状況別のガイドをまとめました。
📱 電話がかかってきた場合
- 知らない番号(特に「+」から始まる番号)には出ない。
- もし出ても、相手が自動音声だと分かった瞬間に無言で切断してください。
- 「聞き続ける」ことは、詐欺グループに「この番号は生きている(反応がある)」と認識させるリスクになります。
📨 留守電が残っていた場合
- 内容を聞いて不安になっても、絶対にメッセージ内の指示に従ったり、折り返し電話をしたりしないでください。
- 公的機関が留守電で「最終通告」を残すことはありません。そのまま削除して問題ありません。
☎ 電話に出てしまった場合
- 相手と会話をする必要はありません。すぐに通話を終了してください。
- 質問に答えたり、反論したりすることも避けましょう。反応を見せることが、次の攻撃リストに載る原因となります。
🔢 番号(1など)を押してしまった場合
- その場で通話を切れば、まだ間に合います。
- 番号を押しただけで即座に銀行口座からお金が引き抜かれるようなことはありませんが、詐欺師(オペレーター)に繋がるのを防ぐため、即座に切断してください。
⚠️ 番号を押して情報を話してしまった場合
もし、名前や生年月日、個人番号(マイナンバー)、口座情報などを話してしまった場合は、以下の「初動」が極めて重要です。
| 伝えてしまった内容 | 最優先ですべきこと |
| 銀行・カード情報 | 直ちに金融機関やカード会社に連絡し、利用停止を依頼する。 |
| マイナンバー・暗証番号 | お住まいの市区町村窓口へ連絡し、個人番号の変更検討や再発行を相談する。 |
| 住所・氏名などの個人情報 | 警察相談専用電話(#9110)や、消費者ホットライン(188)へ状況を報告する。 |
❓ よくある質問(FAQ)
Q. 「保険局・保健局」は本当に実在しないの?
A. 行政機関としては「保健所」や「市区町村の保険課」が一般的です。不審な電話で語られる「保険局」は、信憑性を持たせるためのデタラメな名称である可能性が高いです。
Q. 公的機関から本当に連絡がある場合はどうなる?
A. 原則として、郵送(書面)やマイナポータルなどの公式通知サービスを通じて行われます。自動音声で突然「最終通告」を行うことは100%ありません。
Q. 国際電話の着信拒否はどうすればいい?
A. お使いのキャリア(NTT、KDDI、ソフトバンク等)によっては、国際電話の発着信を制限する設定が可能です。不安な方は設定を推奨します。
まとめ
- 「保険局・保健局」を名乗る自動音声は100%詐欺と疑う。
- 「1を押す」「折り返す」は絶対厳禁。
- 不安なときは、ネットの番号を信じず、役所の公式サイト等で調べた番号へ自分からかけ直す。
[注意] 詐欺の手口は日々進化しています。「自分は大丈夫」と思わず、常に最新の情報に注意を払い、家族や周囲の方とも情報を共有してください。
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