郵便局を名乗る詐欺電話が急増中
最近、「日本郵政(郵便局)」を名乗る自動音声ガイダンスによる詐欺電話が全国で相次いで報告されています。
一見すると本物の郵便局からの案内に聞こえますが、詐欺グループが仕掛ける巧妙な罠 である可能性が高いです。
報告されている音声ガイダンスの例
利用者から寄せられた不審電話の内容は次のようなものです。
「こちらは日本郵政です。8月8日に受け付けましたお荷物について重要なお知らせがあります。お心当たりのある方は1を。オペレーターとお話をされたい方は0を押してください。」
番号を押すと自動的にオペレーターへ転送され、そこから詐欺が進行するケースが確認されています。
想定される詐欺の流れ
① 郵便局員を名乗る偽オペレーター
- 「本人確認のため名前や住所を教えてください」
- 「不審な荷物があなたの名義で送られています」
などと告げ、個人情報を引き出そうとします。
② 偽の警察官に転送
- 「〇〇警察署におつなぎします」などと言い、詐欺グループの仲間が警察官を装って登場。
- 「あなたに犯罪容疑がかかっている」と脅して不安を煽ります。
③ 金銭要求
- 「潔白を証明するため保証金を振り込んでください」
- 「保釈金が必要です」
といった理由で送金や振り込みを迫るのが典型的なパターンです。
この詐欺の特徴
- 自動音声で始まり公式案内のように見せかける
- 郵便局員 → 警察官という二段構えで信用させる
- 不安を煽って冷静な判断を奪う
- 最終的に 個人情報と金銭の搾取 が目的
安全な対処法
- 不審な自動音声は 即切断
- 「1」や「0」を押さない、個人情報を答えない
- 本当に心配な場合は 日本郵便公式サイトに記載の番号に自分からかけ直す
- 詐欺の疑いがある場合は 警察相談専用電話「#9110」 に相談
まとめ
郵便局や警察を名乗る電話の中には、
- 自動音声による誘導
- 個人情報の確認要求
- 金銭の振り込み指示
といった要素が含まれている場合があります。
これらが揃っていたら 詐欺の可能性が極めて高い ので、くれぐれもご注意ください。
👉 対策の基本は 「出ない・信じない・渡さない」 の3原則です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本郵便から自動音声で案内が来ることはありますか?
A1. 日本郵便が「自動音声ガイダンス」で直接電話をかけてくることはありません。不安を煽る内容は詐欺と考えてください。
Q2. 警察が電話で「逮捕状」や「振込依頼」をすることは本当にあるのですか?
A2. ありません。警察が電話やSNSで事情聴取や送金依頼をすることは一切ありません。
Q3. スプーフィング(発信者番号偽装)とは?
A3. 実際とは異なる番号を相手に表示させる手口です。国際電話や携帯番号でも発生しており、表示番号だけで判断するのは危険です。
Q4. 誤って番号を押してしまったら?
A4. 個人情報をまだ伝えていなければ被害を避けられる可能性があります。すぐに通話を終了し、必要なら「#9110」や消費生活センター(188)に相談してください。
Q5. 着信を防ぐ方法は?
A5. スマホの着信拒否機能や迷惑電話対策アプリを利用しましょう。繰り返し着信する場合は通信事業者へ相談を。
免責事項
本記事は、インターネット上の報告事例をもとにした一般的な注意喚起を目的としています。特定の人物・団体を断定的に非難するものではありません。最新情報や個別の対応は必ず警察・通信事業者・消費生活センターなど公的機関にご相談ください。
参照
- 日本郵便|郵便局を装った不審電話にご注意ください
- 相模原市|自動音声ガイダンスを利用した不審電話に注意
- 警察庁|ニセ警察詐欺への注意喚起
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