「+823から始まる電話番号は実在するのか、それとも詐欺なのか?」
最近、SNS(X/Twitterなど)では「+823」から始まる不審な国際電話の着信報告が相次いでいます。
内容は、自動音声ガイダンスで「NTT」や「総務省」を名乗り、電話の利用停止をちらつかせて番号入力やオペレーター接続を促す手口です。
■ 詐欺電話の音声ガイダンス例
- 「こちらはNTTを名乗る自動音声です。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます。詳しくは〇を押してください」
- 「こちらは総務省の総合通信局です。お客様の通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。オペレーターにおつなぎする場合は、1を押して下さい」
👉 いずれも実在の団体ではなく、詐欺グループにつながる危険な案内です。
+823から始まる番号とは?
「+」から始まる番号は国際電話の国番号を意味します。
- +8:現在未使用。ゾーン8は、東アジアや通信衛星を利用した国際移動通信に割り振られている番号帯
- +82:韓国
- +823:未使用(どの国にも割り当てられていない)
つまり 「+823」という国番号は存在しない ため、正規の国際電話として利用されることはありません。
この番号からの着信は 詐欺電話やスプーフィングに悪用されている可能性が非常に高い と考えられます。
なぜ怪しいのか?
「スプーフィング(番号なりすまし)」という手口では、本来の発信元とは異なる番号を表示させることができます。
存在しない国番号「+823」が表示されるのは、その典型例です。
👉 日常生活でこの番号から着信があることは通常あり得ません。ほぼ確実に迷惑電話・詐欺電話です。
出てしまった場合の注意点
- すぐに通話を切る
- ガイダンスに従って番号を押さない
- 折り返し電話をしない
- 個人情報や資産情報を伝えない
詐欺対策のポイント
- スマホの着信拒否機能で「+823」から始まる番号をブロック
- キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク等)の迷惑電話対策サービスを活用
- 固定電話は「国際電話不取扱受付センター」に登録
- 迷惑電話対策アプリをスマホに導入
- 高齢者や家族にも注意を呼びかける
よくある質問(FAQ)
Q1. +823から始まる番号は必ず詐欺ですか?
A. +823という国番号は割り当てがなく、正規の国際電話ではありません。着信があれば詐欺やスプーフィングの可能性が極めて高いと考えられます。
Q2. 自動音声で「NTT」や「総務省」と名乗っていた場合、本物ですか?
A. いいえ。本物のNTTや官公庁が、自動音声で「未納料金」や「通信停止」を通知することはありません。
Q3. 間違って番号を押してしまった場合は?
A. すぐに通話を終了し、通信事業者や警察相談専用窓口(#9110)、消費者ホットライン(188)に相談してください。
Q4. 国際電話の着信料はかかりますか?
A. 着信を受けるだけでは料金は発生しません。ただし、折り返し発信すると高額請求のリスクがあります。
まとめ
- 「+823」で始まる電話番号は存在しない国番号
- 着信があった場合は 詐欺電話の可能性が非常に高い
- 「NTT」「総務省」などを名乗る自動音声は 完全に偽物
👉 心当たりのない国際電話には出ない・折り返さないことが最も有効な防御策です。
免責事項
本記事は詐欺被害防止を目的とした一般的な情報提供です。実際の被害状況や最新情報については、警察や公式機関の発表をご確認ください。本記事を参考にした行動によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
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