最近、「+80」から始まり「0110」で終わる国際電話番号から、警察を名乗る不審な着信が報告されています。実在の警察署とは無関係で、特殊詐欺の手口とみられます。
この記事では、+80から始まる電話番号の正体や、なぜ警察を名乗るのか、詐欺の可能性について解説します。
+80から始まる電話番号はどこから？
国際電話の国番号はITU（国際電気通信連合）によって割り当てられています。
現在の状況は以下のとおりです。
- +8、+80 → 未使用
- +800 → 国際フリーフォン（国境を越えるフリーダイヤル）
- +801～+807 → 未使用
- +808 → 国際分担課金（シェアド・コスト番号）
- +809 → 未使用
つまり、「+80」で始まる番号は正規の国番号ではありません。
そのため、表示される「+80 から始まる電話番号」は、発信者番号を偽装したスプーフィングの可能性が非常に高いです。
末尾「0110」と警察を装う理由
「0110」は、日本の警察署の代表電話に多い番号です。また警察相談専用電話番号（#9110）や110番通報を連想させる数字でもあります。
- 「〇〇警察です。」「捜査二課の△△です。」と名乗る
- 個人情報や銀行口座の確認を求める
- LINEやアプリでの連絡を促す
といった手口が確認されています。
しかし、日本の警察が国際電話経由で連絡してくることは絶対にありません。
よって、このような電話は特殊詐欺の一環と考えられます。
詐欺が疑われる電話番号
+80101230110
+80808510110
+80812640110
+80813410110
+80819510110
よくある質問（FAQ）
Q1. 「+80」はどこからの電話ですか？
A. 正規の国番号ではなく、発信者番号を偽装した不審電話の可能性があります。
Q2. プラス（+）のついた電話番号は怪しいですか？
A. 「+」は国際電話を意味しますが、心当たりのない場合は詐欺を疑ってください。
Q3. +80からの電話に出てしまいました。料金は発生しますか？
A. 出ただけで料金は発生しません。ただし折り返し発信すると高額請求や詐欺被害のリスクがあります。
Q4. 警察から+80の番号で電話が来ることはありますか？
A. ありません。国内の警察署からの連絡は、必ず国内番号（市外局番付き）です。
まとめ
- +80から始まる電話番号は未使用の国番号 → 発信者番号偽装の可能性大
- 末尾0110は「警察」を連想させるための偽装（スプーフィング）
- 実際の警察は国際番号で電話してこない
- 不審な電話には出ず、折り返さないことが最善の対策
免責事項
本記事は、2025年8月時点での情報をもとに一般的な注意喚起を目的として作成しています。内容の正確性を保証するものではありません。実際に被害が疑われる場合は、速やかに最寄りの警察署または消費生活センターへご相談ください。
参照
- 警察庁｜ニセ警察詐欺に注意！
- 警視庁｜警察官等をかたる詐欺
- 大阪府警察｜特殊詐欺にご注意
- NTT東日本｜海外からの迷惑電話への具体的対策を企業向けに解説！なぜ増加するのか背景も
- SOFTBANK｜国際電話を悪用した特殊詐欺に関するご注意
- NTTドコモ｜海外から電話がかかってくるのはなぜ？不審な電話を見極める方法とは
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