+671から始まる電話に注意！「携帯電話の異常」を告げる自動音声は詐欺の可能性

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2025.08.25

最近、「+671」または「010 671」から始まる番号を表示した国際電話が相次いで確認されています。
内容は自動音声ガイダンスで、あたかも携帯電話の通信サービスに問題が発生しているかのように不安を煽るものです。

実際の音声ガイダンスの例

「お客様が現在ご利用中の携帯電話のサービスに異常が発生したため、強制的にご利用が停止になります。異常確認をしたい場合、オペレーターにお繋ぎいたしますので、1番を押してください。」

このような内容で、利用者を番号入力や通話継続に誘導する手口が報告されています。
しかし、実際に携帯キャリアや正規の機関が国際電話番号（特に不自然な+671など）から自動音声で連絡することはありません。

今回のケースを理解するために、国番号の仕組みを整理しておきましょう。

+6
　→ 東南アジア、南太平洋、オセアニア地域に割り当てられている番号帯。
　（例：インドネシア +62、シンガポール +65、オーストラリア +61）
+67
　→ 太平洋の島しょ国や地域に割り当てられています。
　（例：ミクロネシア +691、パラオ +680、マーシャル諸島 +692）
+671
　→ かつて グアム に割り当てられていた番号。
　現在は未使用であり、正規の通信に使われることはありません。
　このため、不審な着信は偽装や詐欺に悪用されている可能性が非常に高いと考えられます。

多くの場合、国際電話は「+」表記となりますが、機種や設定によっては「010」と表示されることがあります。しかし、どちらも国際電話という意味になります。

Q1. +671からの電話に出てしまいました。どうすればいいですか？
A. 出ただけで被害に直結することは少ないですが、指示に従って番号を押したり個人情報を伝えてしまった場合は危険です。必ず携帯キャリアや警察に相談してください。

Q2. 本当に国際電話番号+671は存在しないのですか？
A. はい。かつてグアムに割り当てられていましたが、現在は未使用です。正規の通信で利用されることはありません。

Q3. 日本の携帯キャリアが国際電話で通知してくることはありますか？
A. ありません。公式な案内は書面やSMS・日本国内番号から行われます。

本記事は、国際電話を装った不審な着信や特殊詐欺被害の防止を目的として一般的な情報をまとめたものです。内容の正確性・完全性については保証いたしません。実際の被害や対応については、必ず契約している通信事業者や警察、消費者ホットライン（188）などの公的機関にご相談ください。