「【ご確認ください】お荷物のお届けについて」という件名で、Amazon.co.jpの配送通知を装った不審なメールが届くことがあります。
今回確認したメールには、「商品を1つ本日お届け予定です」と記載され、置き配の設定や配送状況を確認するよう案内されています。さらに、再配達の申し込みにはアプリが必要として、メール内のリンクをクリックするよう誘導しています。
しかし、今回のメールには、差出人のメールアドレスがAmazonと無関係のドメインであることや、配送状況のリンク先がAmazonの公式ドメインではないことなど、不審な点があります。
Amazonからの配送通知に見えても、メール内のリンクを安易にクリックしないでください。
今回確認したAmazonを装うメールの内容
今回のメール情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 差出人の表示 | 【Amazon.co.jp】を思わせる表記 |
| 件名 | 【ご確認ください】お荷物のお届けについて |
| メールの内容 | 商品を本日お届け予定と案内 |
| 配送業者 | Amazon |
| お問い合わせ伝票番号 | 510466328662 |
| リンクの表示 | 配送状況 |
| リンク先 | sprayfoamsolutionsinc.com |
メール本文では、置き配の設定変更や配送状況の確認ができると説明し、再配達の申し込みにはアプリが必要だとして、リンクからの操作を促しています。
一見すると、Amazonから届いた通常の配送案内のように見えます。しかし、差出人やリンク先を確認すると、注意すべき点があります。
※上記は今回確認されたメールの内容を整理したものです。伝票番号が実在する配送に対応しているかどうかは、メール本文だけでは確認できません。
不審な点①:差出人のメールアドレスがAmazonと無関係
今回のメールでは、差出人のメールアドレスがAmazonと無関係のドメインになっています。
Amazonの配送通知を名乗っているにもかかわらず、送信元がAmazonの公式ドメインと関係のないアドレスである点は、不審な材料です。
メールの表示名に「Amazon」や「Amazon.co.jp」と書かれていても、それだけで正規のメールとは判断できません。
情報処理推進機構(IPA)も、メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないよう注意喚起しています。送信元の表示名やメールアドレスが、正規の企業からの連絡のように見える場合でも、慎重に確認する必要があります。
参考:IPA|メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで
不審な点②:「配送状況」のリンク先がAmazon公式サイトではない
今回のメールでは、「配送状況」という文字列にリンクが設定されています。
リンク先として確認できたURLは、次のとおりです。
hxxps://sprayfoamsolutionsinc[.]com/c/tmyt
(安全のため、URLの一部は修正しています)
このドメインは、Amazonの公式ドメインである amazon.co.jp とは異なります。
Amazonの配送状況を確認するためのリンクであると説明しているにもかかわらず、リンク先がAmazonの公式ドメインではないことは、警戒すべき点です。
ただし、URLのドメインがAmazonと異なるという事実だけで、リンク先の具体的な動作や情報窃取の有無まで断定することはできません。今回のメールでは、差出人のドメインもAmazonと無関係であるため、リンクを開かずに公式ルートから配送状況を確認することをおすすめします。
IPAも、メール内のURLから偽サイトへ誘導する手口について注意を呼びかけています。
不審な点③:配送確認を理由にリンクやアプリの利用を促している
メールには、次のような案内があります。
- 商品を本日お届け予定
- 置き配の設定内容を配送状況の確認画面から変更できる
- 再配達の申し込みにはアプリが必要
- 「配送状況」というリンクから確認するよう誘導
配送や再配達に関する案内は、利用者が確認したくなる情報です。そのため、実際の配送通知に似せた文面を使い、リンクをクリックさせようとするメールには注意が必要です。
今回のメールについても、案内されたリンクから操作するのではなく、自分でAmazonの公式アプリを開くか、公式サイトにアクセスして注文履歴を確認してください。
Amazonからの本物の配送通知か確認する方法
メールの真偽が分からない場合は、メール内のリンクを使わずに確認しましょう。
方法①:Amazon公式アプリで注文履歴を確認する
Amazon公式アプリを自分で起動し、「注文履歴」から該当する商品があるか確認します。
配送予定日や配送状況が表示されている場合は、公式アプリ上の情報を確認してください。
方法②:ブラウザからAmazon公式サイトにアクセスする
メールのリンクをクリックせず、普段利用しているブックマークや自分で入力したURLからAmazon公式サイトにアクセスします。
ログインや注文情報の確認が必要な場合も、メール内のリンク先ではなく公式サイトから操作しましょう。
方法③:Amazonのメッセージセンターを確認する
Amazonでは、対象となるメールについて、公式サイトのメッセージセンターで確認できる場合があります。
ただし、すべての配送通知やメールがメッセージセンターに表示されるとは限らないため、表示されないことだけを理由に詐欺と断定しないでください。
このメールを受信した場合の対処法
今回のような不審なメールを受信した場合は、次のように対応してください。
- メール内の「配送状況」リンクをクリックしない
- リンク先でアプリをダウンロードしない
- Amazonのログイン情報、クレジットカード情報、個人情報を入力しない
- Amazon公式アプリや公式サイトで注文履歴を確認する
- 必要に応じて、Amazonの公式窓口から問い合わせる
リンクをクリックしてしまった場合
リンクを開いただけで、必ずしも情報が盗まれたとは限りません。ページ上で何をしたかによって、必要な対応が異なります。
ログイン情報やカード情報を入力していない場合は、ページを閉じ、ファイルをダウンロードしていないか、不審なアプリをインストールしていないか確認してください。
Amazonのパスワードを入力してしまった場合は、公式サイトや公式アプリからパスワードを変更し、同じパスワードを使っているほかのサービスも変更してください。必要に応じて、アカウントのセキュリティ設定や注文履歴も確認しましょう。
クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード発行会社に連絡し、利用停止や不正利用の確認について相談してください。
不審なアプリをインストールした場合は、アプリの削除だけで済むとは限らないため、端末のセキュリティ確認も行いましょう。
まとめ:「お荷物のお届けについて」というメールのリンクには注意
今回確認した「【ご確認ください】お荷物のお届けについて」というメールには、次の不審な点があります。
- 差出人のメールアドレスがAmazonと無関係のドメイン
- 「配送状況」のリンク先がAmazon公式ドメインではない
- 配送や再配達の案内を使い、リンクからの操作を促している
これらの点から、Amazonを装ったフィッシングメールの可能性が高いと考えられます。
ただし、今回のメールそのものについて、Amazonや公的機関が詐欺と認定したことを示す情報を確認したわけではありません。確認できた不審点に基づいて慎重に判断する必要があります。
メール内のリンクから配送状況を確認するのではなく、Amazon公式アプリや公式サイトから注文履歴を確認してください。
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参考・出典
- Amazon公式|フィッシング詐欺メールによる被害を防ぐ3つのポイント
- IPA(情報処理推進機構)|メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで
- IPA(情報処理推進機構)|URLリンクへのアクセスに注意
※本記事は、確認されたメールの文面、差出人情報、リンク先URLをもとに不審な点を整理したものです。リンク先の実際の動作や情報収集の有無について、未確認の事項を断定するものではありません。
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