最近、ヨドバシ・ドット・コム(yodobashi.com)を装い、「パスワードの再設定」を口実にして偽サイトへ誘導するフィッシングメールが、SNSや迷惑メール報告などで確認されています。
SNSでも「不審なメールが届いた」という投稿が複数確認されているほか、筆者のメールボックスにも同様の迷惑メールが届いたことがあります。
このメールの最大の特徴は、本文に記載されたURLが正規のものと全く同じに見えるという点です。2026年3月現在も報告が続いているこの手口について、具体例を挙げて詳しく解説します。
実際に確認された最新の不審メール(2026年3月事例)
現在、以下のような内容のメールが送信されているとの報告があります。
セキュリティ対策のため、メールアドレスやURLの一部を無効化処理しています。
メールの基本情報
送信元表示名:ヨドバシドットコム
送信元メールアドレス(例):
order-zhxcdn [@] vswencd[.]cn
※ヨドバシカメラの公式ドメイン(yodobashi.com)とは無関係とみられる海外ドメインが使用されています。
件名:
ヨドバシドットコム:「お客様情報」変更依頼受付のご連絡
メールの本文(全文イメージ)
パスワード再設定ページのご連絡
(このメールは、配信専用のアドレスで配信されています)
ヨドバシ・ドット・コムをご利用いただき、ありがとうございます。
お客様にご依頼いただきました、パスワード再設定ページを
ご連絡いたします。
なお、クレジットカード情報を登録されている場合には、
パスワードを再設定されますと、登録のクレジットカード情報は
削除させていただきます。
下記のページから、ページにあるパスワード再設定手順にそって、
手続きをお願いいたします。
【パスワード再設定】
●パスワード再設定をご依頼いただいた会員ID(メールアドレス)
XXXX @ yahoo.co.jp
▼お客様のパスワード再設定ページはこちら
hxxps://order.yodobashi[.]com/yc/passwordreset/request/index.html
※メール本文に記載されているURLは一見すると正規のヨドバシ・ドット・コムのものに見えますが、実際のリンク先(クリックした際の飛び先)は、全く別の偽サイトに設定されているケースがあると報告されています。
この詐欺メールの極めて巧妙な手口
今回のケースで特に注意すべき点は、
「見た目のURL」と「実際のリンク先」の不一致です。
リンク先URLの偽装
メール本文に書かれている文字としてのURLは、公式の
order.yodobashi.com/… のように見えます。
しかし、その文字をクリックした際にブラウザで開かれる先は、
全く無関係なフィッシングサイトである可能性があります。
クレジットカード情報を引き合いに出す
「パスワードを再設定するとカード情報が削除される」といった不安を煽る一文を添えることで、受信者に「再登録しなければ」と思わせ、カード情報を再入力させる狙いがあると考えられます。
心当たりのない再設定通知
自分でパスワード再設定の操作をしていないにもかかわらずこのメールが届いた場合は、フィッシングメールである可能性が高いと考えられます。
被害を防ぐための対策
フィッシング詐欺から身を守るために、以下の対応を推奨します。
リンク先を「長押し」や「マウスホバー」で確認する
スマートフォンの場合はリンクを長押し、パソコンの場合はマウスカーソルを乗せることで、画面端に「実際のジャンプ先URL」が表示されます。
記載されているURLと異なる場合は、クリックしないよう注意しましょう。
公式アプリまたはブックマークからアクセスする
情報の変更や確認が必要な場合は、メールのリンクは使用せず、アプリやブックマークした公式サイトからアクセスする方法が比較的安全とされています。
送信元メールアドレスを確認する
今回の事例のように、末尾が .cn など日本の大手通販サイトとしては不自然に見えるドメインから届いている場合は、不審なメールである可能性があります。
FAQ:よくある質問
Q. 自分で操作していないのに、なぜ「パスワード再設定」のメールが届くのですか?
A. 詐欺グループがランダムに生成したメールアドレスや、過去に流出した名簿などを利用し、不特定多数にメールを送信している可能性があります。そのため、実際に操作していなくても届く場合があります。
Q. リンクをクリックして偽サイトを開いてしまいました。何も入力していませんが大丈夫ですか?
A. サイトを開いただけでは、直ちにあなたの個人情報が取得される可能性は低いとされています。ただし、そのサイト上で会員IDやパスワード、クレジットカード番号などを入力してしまった場合は注意が必要です。
Q. 万が一、情報を入力してしまった場合はどうすればよいですか?
A. まずクレジットカード会社へ連絡して、カードを停止し利用状況を確認してください。
そのうえで、ヨドバシ・ドット・コムの正規サイトからパスワードを変更することが推奨されています。必要に応じて、警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)へ相談することも検討してください。
参照・出典
- ヨドバシカメラ公式サイト|【重要】ヨドバシカメラを装ったフィッシングサイトやメール(なりすましサイト・メール)にご注意ください
- ゴールドポイントカード|弊社(ゴールドポイントマーケティング)やヨドバシカメラを装ったフィッシングメール(なりすましメール)にご注意ください
- 警察庁|フィッシング対策
- フィッシング対策協議会
免責事項
本記事は、2026年3月時点で確認されている事例をもとに、フィッシング詐欺への注意喚起を目的として作成しています。詐欺の手口は日々変化しており、すべてのケースに当てはまるとは限りません。
本記事の内容によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。最終的な判断や確認は、必ずヨドバシカメラの公式サイト等で行ってください。
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