2025年6月現在、「+80●●●●0110」(●には4桁の数字)という番号からの国際電話が増えています。
この番号は警察を装った詐欺電話である可能性が非常に高く、特に「0110(=日本の多くの警察署の代表番号)」という末尾によって、本物の警察からの電話だと勘違いする人が後を絶ちません。
【重要】この番号構成の意図に注意
- +80:未割当の国番号
2025年現在、「+80」は正式にはどの国にも割り当てられていない国番号です。つまり、本来この番号からの正規の電話は存在しないはずです。 - 0110:日本の警察の代表番号
日本では、110番への直通番号や代表電話に「0110」を使用している警察署が多くあります。犯人はこの末尾を使い、「あたかも警察からの電話」に見せかけているのです。
このような構成を使うことで、電話番号だけで信頼させる巧妙な手口です。
実際の詐欺電話の会話例
SNSなどで報告されている、警察を装った詐欺電話のやりとりをご紹介します。
📞 典型的な会話の例:
- 「〇〇さんでしょうか?」(※ 本名で呼びかけられる)
- 「警視庁の〇〇です。今お時間の方はよろしいでしょうか?」
- 「〇〇県警と合同で捜査をしていまして…」
- 「あなたのキャッシュカードが容疑者宅で見つかりました」
- 「共犯の疑いがあるため、〇〇県警まで出頭してください」
このように、本物の捜査のような雰囲気を演出して、恐怖心と不安を煽ってくるのが特徴です。
スプーフィング技術による「番号偽装」に注意
この手の電話には、「スプーフィング(Caller ID spoofing)」という技術が使われている可能性があります。
📌 スプーフィングとは?
- 発信者が実際に使っている番号とは異なる番号を受信側に表示させる技術。
- 例えば、犯人は海外からかけているにもかかわらず、日本国内の本物の警察署の番号(03-●●●●-0110)を表示させるなど。
つまり、スマホに表示された番号を信じてはいけないということです。
犯人はなぜ本名・電話番号・住所を知っているのか?
このような電話では、あなたのフルネーム・電話番号・住所などが、すでに相手に知られている場合があります。
これによって「本当に警察かも…」と信じ込んでしまう被害者が増えています。
🕵️♂️ 情報が漏れている主な理由:
- ウェブサイト・ポイントサイト等からの個人情報漏洩
- 過去の情報流出事件で流出した情報が、犯人の手に渡っている可能性があります。 - 名簿業者による違法売買
- 違法またはグレーな手段で入手された名簿が犯罪グループに渡っていることも。 - SNS等で公開された情報からの推測
- SNSに投稿されたプロフィール情報から個人を特定している場合もあります。
📌 重要なポイント:
名前や住所を知っているからといって、「本物の警察」とは限りません。
本物の警察であれば、正式な文書や訪問などで連絡が来ます。
対策:このような電話が来たらどうすればいい?
✅ まずやるべきこと:
- 少しでも不審だと思ったら、通話は即切り!
- 名前を呼ばれても絶対に信じない!
- 個人情報(住所・口座番号・暗証番号など)は一切話さない!
- 折り返しの電話は不要!絶対にかけ直さないようにしましょう。
- 最寄りの警察署に確認するのが一番確実です。
まとめ:+80で始まり0110で終わる番号には要注意!
- 「+80」は未割当の国番号であり、正規の電話ではない
- 「0110」は日本の警察を連想させる番号を使った騙しの手口
- スプーフィング技術で番号を偽装されている可能性も高い
- 犯人はすでにあなたの名前・電話番号を把握していることがある
- 本物の警察は、電話1本で出頭を要求したりしません!
🛡️ 身の回りの人にもこの情報を共有してください。特に高齢の家族がいる方は要注意です。
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*本記事は、SNS等で報告されている情報および各種セキュリティ関連資料をもとに一般的な注意喚起を目的として作成されたものであり、特定の団体・個人を非難する意図はありません。
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