2025年6月現在、+1(800)XXX-0110(+1800XXX0110)という形式の国際電話番号からの着信が増えています。
これらの電話の多くは、「警察」や「〇〇県警」を名乗り、個人情報や金銭をだまし取ろうとする詐欺の可能性が極めて高いものです。
「見慣れない番号だったから」「末尾に110番が付いてたから」――
そんな心理のスキを突いてくる、非常に巧妙な詐欺です。
📌 +1の意味は「アメリカ・カナダ」などの国番号
電話番号の先頭「+1」は、北米地域(アメリカ、カナダなど)に割り当てられた国番号です。
つまり、この番号は海外からの国際電話。
ですが、実際は日本国内の詐欺グループが、発信元を偽装(スプーフィング)してかけている可能性があります。
📞 (800)はアメリカ・カナダの「フリーダイヤル」
「800」や「833」「844」などは、アメリカ・カナダで企業や官公庁が使用する通話無料の番号です。
この番号形式を使うことで、
「公式な機関からの電話かもしれない」
という安心感を与えることが目的とみられます。
🚨 末尾「0110」は日本の「警察番号」を連想させる罠
日本では、「110番」は警察への通報番号です。
これを電話番号の末尾に配置することで、警察関係の電話だと誤認させる手口です。
このような番号を見たときは、「警察を名乗る詐欺ではないか」とまず疑ってください。
🎙️ 詐欺電話の会話例(実際によくあるパターン)
以下は、実際にかかってきたという報告が多い会話内容の一例です:
犯人(詐欺グループ):
「〇〇さんでしょうか?」
あなた:
「はい…」
犯人:
「警視庁の〇〇と申します。今お時間の方は大丈夫でしょうか?」
「〇〇県警と合同で捜査を進めており、あなた名義の口座がマネーロンダリングに使われた疑いがあります」
「大変恐縮ですが、〇〇県警まで出頭していただく必要があります」
このように、「警視庁」「県警」「合同捜査」「マネーロンダリング」「出頭要請」など、いかにも本物っぽい言葉を使って不安を煽るのが特徴です。
⚠️ こんな電話は要注意!
次のような特徴があれば、ほぼ確実に詐欺です:
特徴 | 説明 |
---|---|
+1(800)などの番号から突然電話が来る | 北米からのフリーダイヤル風で安心させる手口 |
末尾が「0110」「110」 | 警察の番号のように見せかける |
警察官の名を名乗る | 名前を名乗ることで信ぴょう性を出します |
出頭要請や逮捕をほのめかす | 焦らせて冷静な判断を奪う |
マネーロンダリングに関与したと言われる | 非常に不安を煽る内容 |
LINEやビデオ通話での対応を求める | ここで金銭要求や個人情報の聞き出しが始まる |
✅ 詐欺電話への正しい対応方法
- 知らない国際電話には出ない・折り返さない
- 「警察を名乗られた」場合でも疑ってかかる
- 個人情報を一切話さない
- 録音・記録して家族に相談
- #9110や188に相談・通報する
📞 相談先まとめ
機関名 | 内容 | 連絡先 |
---|---|---|
警察相談専用ダイヤル | 緊急でない不審電話の相談 | 📞 #9110 |
消費者ホットライン | 詐欺・悪質商法などの通報 | 📞 188(いやや) |
サイバー犯罪相談窓口 | 詐欺メール・詐欺電話 | 各都道府県警察のWebサイト参照 |
📝 まとめ:安心させる番号ほど危険
- +1(800)~0110 という番号は、あたかも本物に見せかけた偽装番号
- 電話の内容が「警察」「捜査」「出頭」なら即詐欺を疑うべき
- あなたを焦らせる内容は、すべて冷静に疑って対応を
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