2025年6月現在、「裁判所」や「警察庁」などの公的機関を装い、マネーロンダリングの疑いがあるとして保釈金を振り込ませようとする詐欺SMS(ショートメール)やEメールが急増しています。
今回は、実際に届いたメッセージをもとに、その手口と対策をご紹介します。
詐欺メッセージの例
こちらがSNS上に投稿されている詐欺メールの一部です。
【重要】裁判所
裁判所:あなたはマネーロンダリングの疑いがあります。保釈金として〇〇〇万を下記の口座にお振り込みください。捜査終了後、保釈金は返金されます。2025年06月〇〇日までに送金しない場合は逮捕されます。
金融機関:三〇〇〇〇銀行
支店名:神〇支店
支店番号:〇〇〇
口座番号:0918〇〇〇
名義(カナ):カ)〇〇〇〇
名義(漢字):株式会社〇〇〇〇
最高裁判所
〒102-8651 東京都千代田区隼町4番2号
電話:03-3264-8111
一見すると公的機関からの正式な通知のようにも見えますが、これは典型的な詐欺の手口です。
詐欺のポイントはここ!
1. 「マネーロンダリング」や「保釈金」で不安をあおる
あえて難しそうな言葉を使い、受け取った人の不安を刺激します。特に「逮捕されます」と脅す手口が特徴です。
2. 口座への振込を要求
「保釈金」や「返金される」といったもっともらしい理由をつけて、個人口座や企業口座への振込を指示してきます。公的機関が保釈金で個人や企業の銀行口座を指定することは絶対にありません。
3. 実在の情報を混ぜて信じ込ませる
「最高裁判所の住所」や「実際の代表電話番号」など本物の情報をメッセージ内に含めることで、信頼性を装います。
絶対にやってはいけないこと
- メッセージに記載された口座に振り込む
- メッセージに返信する
- 記載された番号に電話する(偽のサポートセンターにつながる可能性あり)
このようなメッセージが届いたら?
- 無視して削除しましょう。
- 家族や友人にも共有して注意喚起を。
- 不安な場合は、最寄りの警察や消費者センターに相談を。
まとめ
「裁判所」や「マネーロンダリング」「保釈金」などの言葉で不安を煽り、振込をさせようとするSMSは詐欺です。
公的機関がEメールやSMSで金銭を要求することは絶対にありません。
被害にあわないためにも、怪しいメッセージには反応せず、冷静に対応しましょう。
*この記事は啓発・注意喚起を目的としています。
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