最近、+62から始まる国際電話の着信が増えているという声がSNSなどで広がっています。+62はインドネシアの国番号ですが、日本に住む一般の人にとって、インドネシアからの電話がかかってくる機会はあまり多くないかもしれません。
この記事では、+62からの電話がどういったものか、不審な着信の特徴、対策方法などについて詳しく解説します。
+62はどこの国の番号？
「+62」はインドネシアの国番号です。海外から日本へ電話をかける際、電話番号の先頭に国番号が付くため、「+62」の着信が表示される場合、発信元はインドネシアと考えられます。
もちろん、すべての+62の電話が詐欺というわけではありません。しかし、最近ではこの番号を悪用するケースも報告されています。
+62からの不審電話の特徴とは？
次のようなケースは、詐欺や迷惑電話の可能性が高いため注意が必要です：
- 自動音声で「〇番を押してください」などと案内される
- 国際電話で日本の行政機関や通信会社と名乗る
- 個人情報の確認を求められる
- 電話を折り返させようとする（高額な通話料を狙っている可能性あり）
- LINEなどのビデオ通話に誘導される
これらは、日本国内でも多く確認されている国際電話詐欺の典型的な手口です。
国際電話詐欺の共通手口
インドネシアに限らず、以下のような国際番号からの電話も注意が必要です：
- [+86] 中国からの不審な自動音声電話
- [+852] 香港からのなりすまし電話
- [+853] マカオを装った詐欺電話
- [+65] シンガポール発のLINE誘導型詐欺
- [+60] マレーシアの番号を使った迷惑電話
よくある手口は、「オペレーターにつなぐ」「ビデオ通話で確認」「ATM操作を求める」などして、お金や情報をだまし取るのが目的です。
被害に遭わないための対策
以下のような対策を取ることで、被害を防ぐことができます。
✅ 見知らぬ国際番号は出ない・折り返さない
→ 着信があっても安易に折り返さないようにしましょう。
✅ スマホの設定で国際電話をブロックする
→ AndroidやiPhoneの「着信拒否設定」を活用。
✅ 迷惑電話の番号を報告・共有
→ Googleや迷惑電話ブロックアプリで番号の評価を確認。
✅ 詐欺の疑いがある場合は警察・総務省へ相談
→ 総務省 電気通信消費者相談センターなどに報告が可能です。
よくある質問（FAQ）
Q. +62からの電話に出てしまいました。どうすればいいですか？
→ 特に個人情報や操作を求められていなければ、大きな問題にはなりません。着信履歴を記録しておくと安心です。
Q. 通話中に「オペレーターに繋ぐには○を押してください」と案内されました。
→ 絶対に操作しないでください。詐欺グループのオペレーターに直接つながる可能性があります。
Q. 本当にインドネシアの友人かもしれません。どう見分ける？
→ 事前にメッセージやメールで連絡が来ているかどうかを確認するのが基本です。突然の着信には注意しましょう。
まとめ
+62からの着信がすべて詐欺というわけではありませんが、一部の悪質な業者がこの番号を利用して詐欺を行っているケースが確認されています。知らない国際電話には警戒し、冷静に対処しましょう。
不安な場合は一人で判断せず、警察や公的機関に相談することが大切です。
関連記事
外務省 海外安全ホームページ「【注意喚起】自動録音メッセージによる電話詐欺」
コメント