2025年6月現在、「北海道警察捜査二課」を名乗る詐欺電話が全国的に確認されています。
この詐欺電話は、国際電話番号(+80、+88、+295など)や携帯電話番号(080・090)からかかってくるケースが多く、巧妙な話術で個人情報や金銭をだまし取ろうとする手口が特徴です。
📞 実際の会話例と手口
詐欺電話は、以下のような会話から始まるケースが報告されています。
「〇〇さんでしょうか?」
「北海道警捜査二課の○○です」
「国際手配の確認です。あなたのパスポートが偽造されたのではないかと思われます。どこかで落としたことは?」
このように本物の警察を装いながら不安を煽り、警察署への出頭を求めてきます。断ると、「ビデオ通話での確認が必要」などと説明し、LINEなどのトークアプリへ誘導してきます。
❓ 詐欺グループはなぜ氏名・住所を知っているのか?
詐欺電話の恐ろしさの一つが、相手がフルネームや住所を把握している点です。
これは、おそらく次のような情報源によるものと考えられます:
- 過去の個人情報流出(通販・ポイントカードなど)
- 名簿業者や闇ルートで売買された情報
- SNSや公開情報の組み合わせ
情報を正確に言い当てられることで、被害者は「本物かもしれない」と錯覚してしまいます。これが**信頼させて金銭を騙し取る典型的な心理操作(ソーシャルエンジニアリング)**です。
📶 なぜ「0110」で終わる電話番号が多いのか?
警察関連の番号に見せかけるため、電話番号の末尾が「0110」になっているケースが多く確認されています。これは、日本の警察相談ダイヤル(#9110)や緊急番号(110)を連想させるためのトリックです。
📌 これは「スプーフィング(なりすまし)」です
犯人グループは、発信元の電話番号を偽装できる「スプーフィング技術」を使用しているとみられます。これにより、実際にはまったく関係のない番号や、存在しない番号を表示させることが可能です。
🕵️ 他にもある!類似詐欺に注意
この詐欺の手口には、各都道府県の警察を騙り・部署名を変えた類似のパターンが多数存在します。
- 「警視庁捜査一課」
- 「京都府警捜査二課」
- 「大阪府警生活安全課」など
いずれも、警察を名乗って信頼させることが目的です。言葉遣いも巧妙で、非常に信じやすい内容になっています。
🛡️ 対策:無料の国際電話不取扱受付センターを活用しよう
国際電話番号からの着信に不安がある方は、NTTや各キャリアが提供している「国際電話不取扱受付センター」の利用が有効です。もちろん無料です。
▶ 「国際電話不取扱受付センター」
- 電話:0120-210-364
- 平日 9:00~17:00(土日祝除く)
登録すると、国際電話の発着信を一括で停止することができます。
✅ まとめ|不審な電話はすぐに切る、警察に確認する
- 北海道警察捜査二課を名乗る詐欺電話が2025年6月現在も発生中
- 国際電話番号・携帯番号・末尾0110などの偽装に注意
- LINE・ビデオ通話への誘導は要警戒
- 氏名や住所を知っていても、それが「本物の警察の証拠」ではない
- 不安な場合は最寄りの警察署に自分で連絡を!
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