最近増えている詐欺電話の新手口とは?
最近、国際電話を使って「デジタル庁」や「通信管理局」などの公的機関を名乗る自動音声ガイダンス型の詐欺電話が急増しています。
一見すると本物の行政機関からの連絡のように聞こえますが、すべて偽物の詐欺電話です。
📞 詐欺電話のメッセージ例(テンプレート)
確認されている自動音声メッセージの一例をご紹介します。
- 例1:「こちらデジタル庁です。重要なお知らせがございます。お電話でお聞きになりたい方は [0] を押してください。」
- 例2:「あなた名義の電話が悪用されているので、〇〇警察署につなぎます。」
- 例3:「料金が未納のため、電話を停止します。」
- 例4:「スマホから多数の迷惑メールが送信されているので、電話を停止します。」
これらのメッセージはすべてユーザーの不安を煽ってボタンを押させ、詐欺師と接続させる目的があります。
🔁 名前の使い回しにも注意!
犯人は「デジタル庁」のほかにも、次のような実在しない組織名を使って、信頼感を装ってきます。
- デジタル庁管理局
- デジタル庁電波管理局
- デジタル庁通信管理局
→ いずれも正式な組織ではありません。こうした架空の名前に惑わされないよう注意が必要です。
🛑 ボタンを押すとどうなるの?
- 犯人に直接つながり、個人情報や口座番号、クレジットカード情報を聞き出される
- 犯人から別の「行政機関」「警察」「サポートセンター」などと称する第三者へ転送される
- フィッシングサイトや遠隔操作アプリのインストールを指示される可能性もあります
✅ 被害防止のためにできること
- 見知らぬ国際電話には出ない、折り返さない
- 自動音声で「〇を押してください」と言われても押さない
- 通話内容を録音・メモして、消費者センターや警察に通報する
- 海外からの電話を拒否する設定を活用する(固定電話、ひかり電話などで対応可能)
💡「スプーフィング(番号偽装)」にも注意!
最近は、発信元の番号を偽装して実在の日本国内の電話番号のように見せかける「スプーフィング」という手法も増えています。
「東京03」や「フリーダイヤル0120」など見慣れた番号でも油断せず、内容に不審点があればすぐに切りましょう。
📝 まとめ
- 「デジタル庁」「電波管理局」などを名乗る国際電話による自動音声詐欺が急増中
- 公的機関が電話で「0を押せ」と案内することは通常ありません
- 冷静に対応し、不審な場合はすぐに電話を切ることが被害防止につながります
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