2025年6月現在、+1(800)002-0096 という国際電話番号から、「クレジットカードの不正利用を検知しました」という内容の自動音声ガイダンスがかかってくる事例がSNSなどに投稿されています。
このような電話は詐欺である可能性が極めて高く、0を押してはいけません。
▶ 実際の自動音声の例
SNSや掲示板などで報告されている内容は、次のようなものです:
「現在ご利用中のクレジットカードが不正利用検知システムに検知したため、クレジットカードのご利用を停止いたします。詳細のご確認については0を押してください。」
このように、不安を煽る内容で「操作を促す」点が特徴です。
▶ +1(800)002-0096とは?番号の構造を解説
着信履歴は、電話の機種により、+の表記がなかったり、下のように表示されることがあります。
+1 800-002-0096 / +1(800)002-0096 / +1 800-002-0096 / +1 800 002 0096
この番号は、以下のように分解できます:
要素 | 意味 |
---|---|
+1 | アメリカやカナダなど北米地域の国番号 |
800 | フリーダイヤル(Toll-Free Number) |
002-0096 | 任意の番号。 |
一見、正規のコールセンター番号に見えますが、日本のクレジットカード会社が海外の800番号で通知を行うことはありません。
▶ スプーフィングとは?
このような電話で使われている可能性があるのが「スプーフィング(番号偽装)」という手口です。
スプーフィングの特徴:
- 発信元の番号を任意に偽装できる技術
- 実際には全く別の国や地域から発信されている
- あたかも「信用できる企業」や「公的機関」からかかってきたかのように見せかける
つまり、+1(800)002-0096 という番号自体も偽装されている可能性あり、信頼できる電話番号とは限りません。
▶ クレジットカード詐欺の手口とは?
今回のような電話では以下のような詐欺の流れが想定されます:
- 自動音声で不正利用を警告
- 操作を促し、番号を押させる(「0」など)
- オペレーターが登場
- 本人確認と称して、カード番号や有効期限、セキュリティコードなどを聞き出す
- 情報が抜き取られ、不正利用につながる
- 様々な理由を付けて金銭を要求する
▶ クレジットカード会社が実際に行う対応との違い
項目 | 本物のカード会社 | 詐欺電話 |
---|---|---|
連絡手段 | メールやアプリ通知、国内電話 | 国際電話、自動音声 |
電話番号 | 公式サイト記載の国内番号 | 見慣れない国際番号や800番号 |
▶ 対策と対応方法
状況 | 対応策 |
---|---|
見知らぬ国際番号から着信 | 出ない、折り返さない |
自動音声で「操作を促す」 | 絶対に番号を押さない |
クレジットカードの警告 | 公式アプリや明細で確認、カード会社に直接連絡 |
カード情報を伝えてしまった | すぐにカード会社へ連絡、利用停止・再発行を依頼 |
▶ 相談先
- カード会社のコールセンター(裏面記載の電話番号)
- 消費者ホットライン:188(イヤヤ)
- 警察相談専用電話:#9110
▶ まとめ:+1(800)002-0096からの電話は出ない・信じない!
- 不安を煽る自動音声ガイダンスは詐欺の手口
- 800番号や国際番号は、スプーフィングの疑いあり
- カード会社を名乗っていても、電話で情報を聞くことはない
- 情報を伝えたらすぐに相談を!
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