2025年6月21日現在、「+978022898305」という国際電話番号から、「総務省の総合通信局です。通信サービスを2時間以内に停止します」といった自動音声ガイダンスが流れる不審な電話が全国で報告されています。
この電話は、公的機関を装って不安を煽り、詐欺グループに誘導する手口である可能性が極めて高く、十分な警戒が必要です。
▶ 話題の電話番号「+978022898305」とは?
この番号は、国際電話の形式で表示されており、日本国内の通常の番号とは異なります。
項目 | 内容 |
---|---|
表示番号 | +978022898305(+97 8 0228 98305) などと表示される場合も) |
国番号(+97) | 実在しないか、偽装の可能性あり |
使用目的 | スプーフィング(番号偽装)による詐欺電話の疑いが強い |
「+97」で始まる番号は、正規の国番号には割り当てられておらず、詐欺グループが発信元を隠す目的で使用している可能性があります。
▶ スプーフィングとは?見せかけの番号で信頼させる手口
スプーフィングとは、実際の発信元とは異なる電話番号を表示する詐欺技術です。
- 表示される番号は信頼されやすい番号に偽装される
- 実際の発信元は全く別の国・地域・団体である可能性あり
- 例:+978~で始まる番号 → 総務省のように見せかけるが実際は無関係
このような巧妙な偽装表示によって、受信者の警戒心を下げるのが狙いです。
▶ 音声ガイダンスの内容(報告例)
実際にかかってきた電話では、以下のような自動音声が流れるケースが報告されています:
「こちらは総務省の総合通信局です。お客様の通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。オペレーターにおつなぎする場合は、1を押してください。」
このように“通信サービスが使えなくなる”という脅し文句で、番号(ボタン)操作を誘導してきます。
▶ 目的は?詐欺グループに転送され個人情報を盗まれる恐れ
「1を押す」など番号操作を行うと、次のような流れで詐欺被害に巻き込まれるリスクがあります:
- オペレーターと称する人物につながる
- 氏名・住所・マイナンバー・通信会社の情報などを聞かれる
- 「通信復旧費」や「登録料」などを理由に金銭を要求される可能性
- クレジットカード番号や銀行口座情報が盗まれる危険も
▶ 総務省も注意喚起中|実際のページ
本物の総務省や通信事業者が、このような手法で自動音声で通信停止を通知することはありません。
▶ こうした電話が来たときの対応
NGな対応 | 理由 |
---|---|
番号を押す | 詐欺グループに接続される |
会話を続ける | 話を聞くことで、だまされやすくなる |
折り返し電話をする | 高額な通話料を請求される可能性あり |
✅ 安全な対応策
- 着信には出ず、無視する
- 電話番号を記録しておく(通報の際に必要)
- 心配な場合は、自分で公式サイトの連絡先を調べて確認する
▶ 相談窓口一覧
機関 | 連絡先 |
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警察(サイバー犯罪含む) | 最寄りの警察署/#9110(警察相談専用ダイヤル) |
消費者ホットライン | 188(いやや) |
各自治体の消費生活センター | 地域名+消費生活センターで検索を |
✅ まとめ:+978022898305は詐欺の可能性が極めて高い
- この番号からの着信は、「総務省の通信局」をかたる詐欺電話の可能性があります
- 自動音声で「通信停止」などと不安を煽り、番号操作を促してきます
- 表示されている番号はスプーフィングによる偽装である可能性が高く、発信元は不明
不審な電話には絶対に応じず、警察や消費者センターに相談しましょう。
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