2025年6月現在、「+4253250110」という不審な国際電話番号から、警察や公的機関を名乗る詐欺電話が報告されています。この記事では、この番号の特徴や詐欺の手口、実際の会話例、そして正しい対処法を解説します。
国番号「+42」はどこ?チェコ・スロバキア地域の可能性
「+42」という国番号は、かつてチェコスロバキアに割り当てられていたものですが、現在では使用されていません。正確には、現在使われているのは以下のような番号です:
- チェコ:+420
- スロバキア:+421
つまり、「+425」という番号は正式な国番号ではなく、発信者番号の偽装(スプーフィング)の可能性があります。
詐欺電話の典型的な会話例
SNSや掲示板などで共有されている詐欺電話の会話内容は以下のようなものです:
- 「○○さんでしょうか?」(←個人名が知られている)
- 「〇〇県警の××と申します」
- 「警視庁と連携した捜査を行っています」
- 「あなた名義のキャッシュカードが、犯罪に使われた疑いがあります」
- 「出頭が難しい場合、LINEを通じての取り調べが可能です」
- 「LINEで本人確認を行いますので、登録してください」
このようにして、LINEのビデオ通話を使って金銭や個人情報をだまし取ろうとする詐欺が増えています。
なぜ警察を名乗る?スプーフィングの手口
詐欺電話の多くは、実在する組織(警視庁、県警、NTT、総務省など)を名乗ります。その理由は次のとおりです:
- 相手を安心させるため(信頼性の偽装)
- 緊急性・重大性を演出し、不安を煽る
- 相手の冷静な判断力を奪う
さらに、スプーフィング(Caller ID Spoofing)という技術を用いて、発信者番号を本物のように見せかけることもあります。
LINEのビデオ通話で取り調べ?警察はそんなことしません
警察や行政機関が、LINE・SMS・ビデオ通話で正式な取り調べや本人確認を行うことはありません。これは明確に否定されています。
もしこのような誘導があれば、100%詐欺と考えて問題ありません。
このような電話が来た場合の対応方法
絶対にやってはいけないこと:
- 名前・住所・口座番号を伝える
- 「1を押す」など、番号操作をする
- LINE・SNSに誘導されるままに従う
安全な対応:
- すぐに電話を切る
- 番号を記録する(スクリーンショット推奨)
- 家族や知人に相談する
- 地元の警察署または消費者ホットライン(188)に通報する
- 総務省の迷惑電話対策相談窓口「でんわんセンター」を活用する
まとめ|「+4253250110」は出ない・話さない・信じない!
項目 | 内容 |
---|---|
電話番号 | +4253250110 |
国番号の疑い | +42(現在は使われていない番号/スプーフィングの可能性大) |
名乗る組織 | 県警、警視庁などの公的機関 |
詐欺の特徴 | 不安を煽りLINEなどに誘導する |
正規の対応 | 警察が電話やLINEで取り調べをすることはない |
対処法 | 応答せず切る・個人情報を伝えない・通報 |
この記事は、特殊詐欺の予防を目的としており、特定の団体や人物を誹謗中傷する意図は一切ありません。
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