「+879から電話がかかってきたけれど、どこの国?」
「警察を名乗る人物から電話があって不安…」
という相談が増えています。
「+879」は2026年現在、一般の国や地域には割り当てられていない番号帯であり、近年は警察や官公庁・NTTなどを騙る詐欺電話への悪用事例が多く報告されています。本記事では、+879の特徴、代表的な詐欺の手口、安全な対処法を分かりやすく解説します。
1.「+879」とは?正体不明の国際電話番号の意味
日本のスマートフォンや固定電話に「+879」で始まる番号から着信があった場合、それは国際電話の回線を経由してかかってきた電話であることを意味します。
国際電気通信連合(ITU)の基準において、「+879」は2026年時点では一般の国や地域には割り当てられていない番号帯です。将来的に運用が変更される可能性はありますが、現時点で一般の海外在住者や海外旅行中の知人、正規の国際ビジネス関係者からこの番号で電話がかかってくることは原則として考えにくいため、注意が必要です。
2.急増する「+879」悪用詐欺の巧妙な2つの手口
近年、総務省や警察庁、大手通信事業者(NTTなど)が国際電話を使った特殊詐欺への注意を強く呼びかけています。「+879」を悪用した電話では、主に以下のような手口が確認されています。
① 自動音声ガイダンスによる「利用停止」の脅し
AIのような自動音声(日本語や外国語)を流し、受取人の不安を煽る手口です。警察や消費者庁なども、大手通信関連会社の名称をかたった架空請求として注意喚起を行っています。
- 「こちらは総務省です。あなたの携帯電話は2時間後に通信停止されます」
- 「未払いの料金があります。法的措置へ移行します」
- 「詳しい説明を希望する場合は、1番を押してください」
ボタン操作を誘導し、最終的に詐欺グループの「掛け子」へと通話をつなぐケースが目立ちます。
② 警察官や官公庁職員を装う「生身の人間」による騙し
より深刻なのが、実在する警察署や行政機関の職員を名乗る人物が直接話しかけてくるパターンです。
- 「〇〇県警の捜査二課の者です」
- 「あなたの名義の口座が、資金洗浄(マネーロンダリング)の犯罪に使われています」
- 「あなたに逮捕状が出ています。身の潔白を証明するために指定の口座へ資金を移動してください」
このように言葉巧みに脅迫し、最終的にインターネットバンキングでの送金や電子マネーの購入を要求してきます。
3.なぜ自分の名前や住所を知っているのか?個人情報流出の背景
詐欺グループの中には、電話をかけた相手の「本名」「住所」「生年月日」などをあらかじめ把握した上で接触してくるケースがあります。
これらは、過去に発生した企業情報の漏えい、フィッシングサイトへの入力、出所不明の懸賞アプリ、あるいは名簿業者を介して流出した複数の個人情報が裏で組み合わされ、悪用されている可能性があります。 「自分の個人情報を正確に言われたから、本物の警察に違いない」と思い込まず、まずは冷静に疑いの目を持つことが大切です。
4.被害を防ぐために今すぐできる5つの対策
① 「+879」などの見慣れない国際電話には出ない・折り返さない
心当たりのない国際電話からの着信は、「出ない」「折り返さない」を徹底しましょう。折り返し通話を行うと、高額な国際通話料が発生するリスクもあります。
② 公的機関を名乗られても一度電話を切る
日本の警察や官公庁が、「+」から始まる国際電話番号で一般市民へ連絡してくることは通常ありません。 少しでも怪しいと感じたらその場で電話を切り、相手が名乗った機関の公式ホームページ等で確認した「正規の電話番号」へこちらからかけ直して事実を確認してください。
③ スマホに迷惑電話対策アプリを導入する
警察庁推奨アプリ「詐欺対策 byNTTタウンページ」や「詐欺バスター Lite」などの迷惑電話識別・ブロックアプリを活用すると、着信時に「詐欺の疑い」などの警告が表示されるため、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
④ 固定電話・ひかり電話には「国際電話ブロック」を設定する
固定電話を狙った詐欺も多発しています。国際電話不取扱受付センターに申し込むことで、固定電話での国際電話の発着信を無料で一括ブロックすることが可能です。
- お問い合わせ窓口(フリーダイヤル):
0120-210-364(平日9:00~17:00)
⑤ 家族や周囲への情報共有
警察庁の「みんなでとめよう!!国際電話詐欺」などのキャンペーンでも推奨されている通り、国際電話を使った詐欺の手口を家族間で共有しておくことは非常に有効です。特に高齢の親世代へ「+から始まる電話には注意して」と伝えておきましょう。
5.まとめ|怪しい国際電話は「無視」が基本
「+879」から始まる着信は、その多くが詐欺グループによるアプローチとみられています。自動音声であっても、警察を名乗る人物であっても、まずは冷静になって受話器を置くことが最大の防御です。
万が一、不審な電話に出てしまい不安を感じた場合や、金銭のやり取りをしてしまった場合は、速やかに下記の窓口へご相談ください。
- 警察相談専用ダイヤル:
#9110 - 消費者ホットライン:
188(局番なし) - 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
6.よくある質問(FAQ)
- Q「+879」からの電話にうっかり出てしまいました。実害はありますか?
- A
基本的に、電話に出ただけで自動的にスマートフォンからお金が引き落とされるようなことはありません。ただし、「この番号は繋がる」と詐欺グループ側に認識され、今後同様の迷惑電話が増える可能性があります。不審な内容であればすぐに通話を切断してください。
- Q留守電だけ残っていましたが、危険ですか?
- A
留守電を聞くだけであれば、料金の発生や個人情報の流出といった実害はありません。ただし、メッセージ内で「料金未納」「法的措置」などと不安を煽り、折り返し電話を誘導するケースが多く報告されています。メッセージ内容に心当たりがなければ、かけ直さずに削除してしまって大丈夫です。
- Q着信拒否(ブロック)してしまっても大丈夫?
- A
はい、問題ありません。2026年現在、「+879」は一般の国・地域に割り当てられていないため、海外の正規の友人やビジネス相手からこの番号でかかってくる可能性は極めて低いです。安心してブロック機能を活用してください。
参照・出典
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 国民生活センター|海外からの不審な電話にご注意(見守り情報)
- 国際電話不取扱受付センター
- 消費者庁|大手通信関連会社の名称をかたり、自動音声や国際電話番号等を用いて架空の利用料金請求を行う事業者に関する注意喚起
免責事項
本記事に掲載されている情報は、2026年時点の一般的な詐欺手口および対策を取りまとめたものです。詐欺の手口は日々巧妙化・変化しており、本記事の内容がすべてのケースにおける防犯や安全を保証するものではありません。万が一、実際の被害や金銭的トラブル、精神的動揺が生じた場合は、速やかに警察(#9110)や国民生活センター等の公的機関へ直接ご相談ください。本記事の利用によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
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