最近、日本全国で「あなたの電話は2時間後に止まります」という内容の詐欺電話が急増しています。
この電話は、NTTやNTTドコモ、NTT東日本を名乗る自動音声でかかってきますが、実際には詐欺グループによるものです。
実際にかかってくるメッセージの例
以下のような内容が報告されています:
- 「NTTです。この電話は2時間後に使用出来なくなります。オペレーターと話したい場合は9を押してください。」
- 「こちらはNTTドコモです。この電話は2時間後に利用できなくなります。ご不明な点がございましたら1を押してください。」
- 「NTT東日本です。2時間後にこの電話は使えなくなります。オペレーターとお話になりたい方は、1番を押してください。」
このような音声はすべて詐欺の手口です。
ボタンを押すとどうなるの?
この電話では、「1番を押してください」「9を押してください」といった番号の入力を誘導してきます。
しかし、その番号を押すと、詐欺グループの“オペレーター(掛け子)”に直接つながってしまいます。
オペレーターは、まるで本物のNTT社員のように話し、以下のような目的であなたをだまそうとしてきます:
- 個人情報(氏名・住所・電話番号)を聞き出す
- マイナンバーや銀行口座情報、暗証番号などを質問してくる
- 「確認のため」としてSMSやアプリでリンクを送ってくる
- 金銭をだまし取ろうとする
一度つながってしまうと、話術の巧みな詐欺師があの手この手で騙そうとしてくるので、絶対にボタンを押してはいけません!
電話番号は「+1」などの国際番号から
これらの電話は、主に**+1(アメリカやカナダの国番号)などの国際電話番号**からかかってきます。
他にもさまざまな国番号(+44、+87、+88、+295など)が表示されることがあり、番号の偽装(なりすまし)が行われているケースがほとんどです。
海外からの電話に見せかけたり、国内の携帯番号に似せたりして、一見すると普通の番号のように見えることもあります。
NTTがこのような電話をかけてくることはあるの?
いいえ、絶対にありません。
NTTやドコモ、東日本などの通信会社が、国際電話の自動音声で「2時間後に電話が止まります」などと一方的に通知してくることはありません。
本当にトラブルや未納があれば、書面や公式アプリ、正規のカスタマーサポートから連絡がきます。
高齢者や一人暮らしの方は特に注意
このような詐欺電話は、高齢者や一人暮らしの方、日本語に不慣れな外国人など、不安を感じやすい人が狙われやすい傾向にあります。
- 「電話が使えなくなる」
- 「すぐに対応しないといけない」
- 「オペレーターと話す必要がある」
といった言葉で、焦らせて冷静な判断を奪うのが特徴です。
対策とアドバイス
- 知らない電話番号には出ない
- 「ボタンを押してください」と言われても絶対に押さない
- 相手と話さず、すぐに電話を切る
- 家族や周囲の人と日頃から詐欺の手口について共有しておく
- 不安を感じたら、消費者ホットライン(☎188)や警察に相談を!
まとめ
現在、日本国内で多発している「2時間後に電話が止まる」という詐欺電話は、NTTを名乗る自動音声を使い、焦らせてボタンを押させ、詐欺オペレーターとつながせる巧妙な手口です。
多くの場合、+1(アメリカ・カナダ)などの国際番号を偽装して電話をかけてきます。
このような電話がかかってきても、絶対に番号を押さず、すぐに切ることが大切です。
コメント