最近、「NTTドコモカスタマーセンター」を名乗る自動音声の国際電話詐欺が多発しています。
この記事では、
- この詐欺の手口の詳細
- 着信に表示される国際電話の番号(+1、+44、+87、+88など)
- 被害事例と対策方法
を初心者向けにわかりやすく解説します。
■ なぜ「+87」や「+1」などの国際電話がかかってくるのか?
最近の詐欺電話では、以下のような国際電話番号からの着信が報告されています。
- +1(アメリカ・カナダ)
- +44(イギリス)
- +87(国際衛星電話)
- +88(バングラデシュなど)
特に+87の衛星電話番号は、一般的に利用されることがほとんどなく、詐欺電話に悪用されやすい番号帯です。
また、「スプーフィング」と呼ばれる電話番号の偽装技術によって、実際には海外からの電話でも、国内の警察署や役所の番号が表示されることもあります。
✅【ポイント】電話番号が「本物っぽく」見えても、安心してはいけません!
■ 留守番電話に残る自動音声の内容とは?
実際に利用者のもとに届いた自動音声のメッセージには、以下のような内容がありました。
📞 詐欺音声の例①:
「こちらはNTTドコモカスタマーセンターです。現在ご利用の電話に異常が発生しており、2時間後に利用停止となります。ご不明な点がある方は1番を押してください。」
📞 詐欺音声の例②:
「携帯電話の使用状況で異常を感知したため、サービスを停止します。オペレーターにお繋ぎしますのでご希望の方は1を押してください。」
これは明らかに不安をあおってボタンを押させる典型的な詐欺手口です。
1番を押すと、詐欺オペレーターに転送され、個人情報の聞き出しやSNS誘導が始まります。
■ 被害の内容:SNSへの誘導・カード情報流出・金銭詐欺まで
オペレーターにつながると、以下のような被害が報告されています。
- LINEなどのSNSに誘導される
- クレジットカード番号や暗証番号を聞き出され、不正利用される
- 電子マネーや現金を騙し取られる
- 架空のサポート契約を持ちかけられ、不正な請求を受ける
これらはすべて、特殊詐欺の一種に分類されます。
最近では、自動音声AIを悪用した新手の詐欺も出てきており、年齢問わず被害が増加中です。
■ 【初心者向け】詐欺電話を見抜く3つのポイント
✅ 1. 不審な国番号(+87、+88など)は出ない・かけ直さない
国番号の見慣れない番号はすべて疑いましょう。特に+87(衛星電話)は要注意です。
✅ 2. 「〇番を押してください」と言われても絶対押さない
自動音声で「番号を押せ」と誘導される電話はほぼ詐欺です。正規の企業がそういった対応をすることはありません。
✅ 3. 携帯会社・公的機関の名前を名乗っても信用しない
ドコモや警察をかたるケースが多いですが、本物ならSMSや書面、公式アプリで連絡がきます。
■ 今すぐできる4つの詐欺対策
- 携帯会社会社の「国際電話ブロック」設定を活用する
- 迷惑電話ブロックアプリをインストール(iPhone/Android対応)
- 留守電に「番号を押せ」という指示があったら即削除
- 家族や高齢者にも情報共有する
特に高齢者は電話の情報を信じやすいため、周囲からのサポートも大切です。
■ まとめ:NTTドコモを名乗る国際電話は詐欺です!
- +1、+44、+87などからの国際電話には要注意
- 「NTTドコモ」を名乗る自動音声は、詐欺の可能性が高い
- 個人情報・SNS・カード情報を守るため、絶対に応じない
- 怪しいと思ったら、着信拒否・削除・無視が基本対応
少しでも不安な場合は、NTTドコモ公式サイトや警察の相談窓口(#9110)に相談しましょう。
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