「+890からの電話番号ってどこの国？」「NTTを名乗っていたけど本物？」「うっかり出てしまったけど大丈夫？」と不安に思った方も多いのではないでしょうか。
2025年現在、+890から始まる国際電話番号を使った NTTを名乗る自動音声の詐欺電話 が多数報告されています。
「未払い料金があります」「回線を停止します」といった自動ガイダンスが流れるケースがありますが、これは 詐欺グループによる架空請求や不正誘導 の可能性が高いです。
本記事では、+890番号の正体、NTTを名乗る自動音声詐欺の手口、出てしまったときの安全な対応方法 を解説します。
+890はどこの国番号？本物の国際電話なのか？
結論から言うと、+890は存在しない国番号 です。
- +8はアジア・通信衛星向けの国際番号帯
- しかし +89や+890は未使用帯域 で、ITU（国際電気通信連合）による正式な割り当てはありません。
Wikipedia｜国際電話番号の一覧
👉 つまり、日常生活で「+890から電話がかかってくる」こと自体が不自然であり、詐欺やスプーフィング（番号偽装）の可能性が高い といえます。
【実例あり】NTTを名乗る自動音声詐欺の内容
実際に報告されている自動音声の例は以下のとおりです：
- 「こちらNTTです。お客様の通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。オペレーターにお繋ぎする場合は1を押してください」
- 「料金の未払いがあります。このまま放置すると法的手続きに進みます」
⚠️ これらは 公式のNTTとは一切関係ありません。
NTTは公式に「未納料金や回線停止を自動音声やSMSで通知することはない」と発表しています。
NTT東日本｜NTTやNTT東日本などを名乗る特殊詐欺（自動音声電話やショートメッセージサービス）や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。
+890からの電話に出てしまったら危険？折り返すとどうなる？
出てしまった場合
- 出ただけで料金は発生しません
- 危険なのは「番号を押す」「会話を続ける」こと
折り返してしまった場合
- 国際プレミアムレート通話に誘導され、多額の国際電話料金を請求される恐れがあります
- 詐欺グループにつながり、個人情報やカード番号を聞き出される危険もあります
👉 「出ない・押さない・折り返さない」を徹底してください。
なぜ+890からの電話が危険なのか？
+890番号は、正式には存在しないため、詐欺グループが自由に悪用できます。
典型的な手口は以下のとおりです：
- 不安をあおる：「未払い」「利用停止」「法的手続き」など強い言葉で脅す
- ボタン操作を指示：「1を押してください」と選択を迫る
- オペレーターに接続し、個人情報・口座番号を聞き出す
- 架空料金を請求し、金銭を振り込ませる
- 折り返し通話で高額通話料を狙う
👉 つまり、+890からNTTを名乗る電話は詐欺の可能性が極めて高い ということです。
安全に対応するための対処法
- 電話に出ない（特に「+890」「+979」など不明な国番号は無視）
- 自動音声の指示に従わない（番号を押さない・入力しない）
- 折り返さない（高額な国際電話料金や詐欺リスク）
- 個人情報や口座番号を絶対に伝えない
- 不安な場合は警察や消費生活センターに相談
さらに安全を高めるには：
- 携帯電話 → 迷惑電話対策アプリ（例：電話帳ナビ、Whoscallなど）を導入
- 固定電話 → 「国際電話不取扱受付センター」に登録して不審な国際電話をブロック
詐欺が疑われる電話番号の例
- +890XXXXXXX
- +890-XXX-XXXX
- +890 (0XX) XXX-XXXX
⚠️ 発信者番号偽装（スプーフィング）により、実際の発信元と異なる番号が表示される場合があります。
不安なときの相談窓口
- 警察相談専用電話：#9110
- 消費者ホットライン：188（いやや！）
よくある質問（FAQ）
Q1. +890からの電話に出るだけで料金はかかりますか？
A1. 受信だけなら料金は発生しません。危険なのは折り返しや長時間通話です。
Q2. NTTが自動音声で未払いを案内することはありますか？
A2. ありません。公式に「そのような案内は行わない」と発表しています。
Q3. +890は本物の国際電話ですか？
A3. いいえ。正式な国番号として存在しません。受信すること自体が不自然です。
Q4. 間違って番号を押してしまったら？
A4. すぐに通話を終了し、必要に応じて通信事業者や警察に相談してください。
まとめ
- +890は存在しない番号で、日常生活で受信するのは不自然
- 「NTTを名乗る自動音声詐欺電話」は公式NTTとは無関係
- 「出ない・押さない・折り返さない」の3原則を徹底
- 携帯は迷惑電話対策アプリ、固定は国際電話拒否登録で事前対策
- 不安な場合は #9110（警察） や 188（消費者ホットライン） へ相談
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免責事項
本記事は、+890からの不審な電話に関する一般的な注意喚起です。
特定の個人・団体を断定するものではありません。
実際の通話内容や発信者の真偽は状況により異なるため、必ず公的機関や正規窓口でご確認ください。
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