最近、「+899」から始まる電話番号による着信で、クレジットカードの不正利用をかたる自動音声ガイダンスの電話が報告されています。こうした電話は、個人情報やクレジットカード情報を狙った特殊詐欺の可能性が高いため、注意が必要です。
+899はどこの国番号?
「+8」は東アジアや通信衛星を利用した国際移動通信に割り振られた番号帯です。しかし、+89や+899は未使用の国番号であり、正規の国や地域に割り当てられていません。
したがって「+899」からの着信は、正規の国際電話ではなく不審電話の可能性が非常に高いと考えられます。
+899からの自動音声詐欺の手口
① 自動音声ガイダンスで不安をあおる
電話に出ると、次のような音声が流れるケースがあります。
「現在ご利用中のクレジットカードが、不正利用検知システムに感知したため、クレジットカードのご利用を停止いたします。詳細の確認については、0を押してください」
このように「緊急性」を装い、受話者に番号を押させるのが典型的な手口です。
② 個人情報の聞き出し
案内に従って番号を押すと、オペレーターを装った詐欺師につながり、氏名・生年月日・クレジットカード番号・暗証番号などを聞き出される恐れがあります。
③ 金銭の詐取
取得された情報は不正利用され、実際の金銭被害につながる危険性があります。
注意すべきポイント
- 不審な番号には出ない:「+899」など未使用の国番号からの着信は危険です。
- 自動音声に従わない:番号を押したり、個人情報を入力したりしないでください。
- 緊急性を装う言葉に注意:「今すぐ対応しないと危険」「法的措置」などは典型的な詐欺ワードです。
- 公式情報を自分で確認:カード利用状況が気になる場合は、契約先の公式サイトや利用明細を確認しましょう。
不審な電話があったときの対応
- 電話はすぐ切る:会話を続ける必要はありません。
- 公的機関に相談:不安を感じた場合は警察や消費生活センターに相談してください。
- 証拠を記録:着信番号や通話内容を控えておくと相談時に役立ちます。
自動音声詐欺に関するFAQ
Q1. 自動音声でかかってくる電話はすべて詐欺ですか?
A. すべてではありませんが、身に覚えのない「未納料金」や「カード不正利用」を告げる電話は詐欺の可能性が極めて高いです。
Q2. 折り返すとどうなりますか?
A. 高額な国際通話料を請求されたり、詐欺師に直接つながってしてしまう危険性があります。折り返さず、必ずカード会社の公式窓口に直接確認してください。
Q3. 電話番号の安全性はどう確認できますか?
A. 電話番号検索サイトや迷惑電話対策アプリを利用し、公式窓口に掲載されている番号と一致するかを必ず照合してください。
まとめ
- 「+899」は未使用の国番号を悪用した詐欺電話の可能性が高い
- 個人情報やクレジットカード情報は絶対に伝えない
- 金銭を要求されたら、詐欺を疑う
=============== 📞 不安を感じたらすぐに相談! 警察相談専用電話:#9110 消費者ホットライン:188 ※いずれも全国共通の相談窓口です。 ===============
免責事項
本記事は、「+899」から始まる電話番号やクレジットカードに関する自動音声詐欺の手口について一般的な情報をまとめたものです。記載内容の正確性や最新性には十分注意を払っておりますが、完全性を保証するものではありません。
実際に不審な電話や被害に遭遇した場合は、必ず警察(#9110 または 110)や消費者ホットライン(188)、契約しているクレジットカード会社の公式窓口に直接ご相談ください。
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