※本記事は公開時点の情報をもとにした一般的な注意喚起です。最新情報は警察庁・国民生活センターなどの公的機関の発表をご確認ください。
概要
最近、「+1855や+1 (855)」から始まる電話番号による着信が相次いで報告されています。
内容は「クレジットカードの不正利用を感知(検知)しました」などと案内する自動音声による詐欺電話で、個人情報を聞き出そうとするものです。
「+1」はアメリカやカナダなどの地域を示す国番号で、「855」は北米のトールフリー番号(日本のフリーダイヤルに相当)です。
本来は正規企業のサポート窓口などが使用する番号ですが、詐欺グループが番号を偽装(スプーフィング)して発信するケースも確認されています。
詐欺電話の主な手口
1. 自動音声で不安をあおる
報告されているガイダンスの例:
「現在ご利用中のクレジットカードが不正利用検知システムに感知したため、クレジットカードのご利用を停止いたします。詳細のご確認については、0を押してください。」
このように「カードの不正利用」「利用停止」「確認」などの言葉で緊急性を強調し、相手を動揺させるのが特徴です。
2. 個人情報を巧みに聞き出す
ガイダンスに従って操作すると、詐欺グループのオペレーターにつながり、次のような情報を求められることがあります。
- 氏名や住所
- 生年月日
- クレジットカード番号・有効期限
- 暗証番号
一度伝えてしまうと、不正請求・カードの悪用・フィッシング詐欺などにつながる危険があります。
3. スプーフィング(番号偽装)による混乱
最近では、「番号スプーフィング(Caller ID Spoofing)」という手口も確認されています。
これは、発信者が実際の電話番号を隠し、別の番号(たとえば+1855)を偽装して表示させる行為です。
国際電話形式の+1855や+1 (855)など見慣れない番号のため、不安になり電話利用者が応答してしまうケースが増えています。
このため、「+1855からの着信=必ず詐欺」とは限りませんが、本物に見せかけた偽装発信の可能性も十分あります。
対処法:+1855から電話が来たときの対応
- 知らない番号には出ない・折り返さない
→ 不明な海外・トールフリー番号からの着信には反応しないことが安全です。 - 「カード不正利用」「口座凍結」などの自動音声は詐欺を疑う
→ 本物のカード会社が自動音声で電話を掛けてきて、暗証番号や個人情報を要求することはありません。 - 個人情報・暗証番号は絶対に伝えない
→ どんな理由をつけられても、口頭やプッシュ操作で入力してはいけません。 - 不安な場合はカード会社に直接連絡する
→ カードの裏面に記載されている公式窓口へ自分で電話をかけて確認しましょう。 - 着信拒否や迷惑電話ブロック機能を活用する
→ 国際電話不取扱受付センターや迷惑電話対策アプリの活用を検討しましょう。
詐欺が疑われる電話番号の例
- +1 (855) XXX-XXXX +1855XXXXXXX
- +1 (855) 145-9156 +18551459156
※上記は過去に報告のあった例であり、すべてが詐欺電話とは限りません。
まとめ
「+1855」は、もともと北米地域の正規トールフリー番号ですが、
現在はこの番号帯を悪用した自動音声詐欺やスプーフィング(番号偽装)発信が相次いでいます。
「クレジットカードの不正利用」「セキュリティ確認」などの自動音声が流れた場合は、慌てず一度通話を切り、カード会社の公式窓口に確認することが最も安全です。
不審な着信には応じず、冷静な対応を心がけましょう。
あわせて読みたい
- 【注意喚起】総務省を名乗る自動音声ガイダンスに注意!+1855から始まる番号は詐欺・迷惑電話の可能性【2025年最新版】
- 【注意喚起】「0800-300-9401」からの電話に注意!自動音声による世論調査?発信元不明のアンケートに慎重対応を【2025年最新版】
- 【注意喚起】「この電話を聞いた方限定で1等豪華商品が当たる」?03-6161-0030からの自動音声ガイダンスに注意【2025年最新版】
参照・出典
- TBS NEWS DIG|自動音声で「1を押してください」番号押すと特殊詐欺グループに 巧妙化する手口で“3億円”の被害も【Nスタ解説】
- 東洋経済オンライン|「自動音声ガイダンス」電話の巧妙すぎる詐欺手口
- 大阪府堺市|自動音声案内による詐欺が増加
免責事項
本記事は「+1855」からの電話に関する一般的な注意喚起を目的としたものです。
記載内容は執筆時点の調査結果に基づいており、すべての事例を網羅するものではありません。
実際の被害やトラブルが発生した場合は、警察・消費生活センター・カード会社などの公的機関へ速やかにご相談ください。
当サイトは、本記事の内容に基づく行動によって発生した損害について、一切の責任を負いかねます。

コメント