はじめに
2025年現在、「厚生労働省保健局(保険局)」を名乗る不審な自動音声電話が報告されています。
発信元は「+353」で始まる国際電話番号の場合があり、日本国内の官公庁とは無関係です。
自動音声で「ご本人確認のため0を押してください」と案内されても、個人情報や金銭を狙う詐欺の可能性が非常に高いため、注意が必要です。
+353とは?国番号の正体
- +3:ヨーロッパに割り振られた国番号帯
- +35Xの内訳(主要な番号)
- 350:ジブラルタル
- 351:ポルトガル
- 352:ルクセンブルク
- 353:アイルランド
- 354:アイスランド
- 355:アルバニア
- 356:マルタ
- 357:キプロス(アクロティリおよびデケリア含む)
- 358:フィンランド(358-18:オーランド諸島)
- 359:ブルガリア
👉 「+353」はアイルランドの国番号であり、日本の厚生労働省とは一切関係ありません。
つまり、+353から始まる番号で厚生労働省を名乗る電話は詐欺やスプーフィングによる偽装の可能性が高いです。
実際に報告されている音声ガイダンス例
①「こちらは厚生労働省保健局。ご本人確認のため、0を押してオペレーターにお繋ぎください」
②「こちらは厚生労働省です。本日お客様がお使いの健康保険証が使えなくなります。オペレーターと話したい方は9を押してください」
特徴的な手口
- 突然の電話で官公庁名を名乗り不安を煽る
- 番号入力を促してオペレーターに接続させる
- 個人情報や金融情報を要求
- 厚生労働省や自治体からの電話で、自動音声は使われない
出てしまった/折り返した場合の安全な対応
出てしまった場合
- 会話は続けず、すぐに切る
- 「0を押す」など操作をしない
- 個人情報・口座番号は絶対に伝えない
折り返してしまった場合
- すぐに電話を切る
- 着信拒否設定やスマホアプリでブロック
- 個人情報を伝えてしまった場合は金融機関や警察に相談
本物かどうか確認する方法
- 厚生労働省公式Webサイトの代表番号に、自分から連絡
- 官公庁は国際番号(+353など)から個人宛に電話をかけることはない
安全に対応するためのポイント
- 不審な国際電話には出ない/すぐ切る
- 個人情報や金融情報を絶対に伝えない
- スマホ:迷惑電話対策アプリ(電話帳ナビ・Whoscallなど)を活用
- 固定電話:国際電話不取扱受付センターでブロック
- 不安や被害があれば → 警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談
よくある質問(FAQ)
Q1. +353からの着信は本当に厚生労働省からですか?
A. 違います。厚生労働省が個人に国際電話をかけることはありません。
Q2. 電話に出てしまったらどうすればいい?
A. すぐに切り、番号入力や個人情報の提供はしないでください。
Q3. 折り返してしまいました。大丈夫ですか?
A. 折り返しただけでは被害は避けられることもあります。不安な場合は#9110へ相談してください。
Q4. 本物かどうか確認するには?
A. 公式サイトや代表番号に自分から連絡して確認してください。
Q5. 他の+35X番号からの電話も危険ですか?
A. 日本国内で官公庁が国際電話を使うことはありません。+350~+359からの着信は不審です。
まとめ
- 「+353」からの厚生労働省保健局を名乗る電話は詐欺の可能性大
- 出てしまった場合 → すぐ切る
- 折り返した場合 → 個人情報の漏洩に注意し、必要なら警察や消費者ホットラインに相談
- 本物かどうか確認 → 公式番号に自分から連絡
- 冷静に「出ない・押さない・信じない・公式確認」を徹底
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参照・出典
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