最近増えている自動音声詐欺
2025年9月現在、日本国内で「落とし物の保有期限が本日までとなっています」と案内する不審な自動音声電話が相次いで報告されています。
一見すると公的機関からの通知のように聞こえますが、実際には詐欺グループが仕掛ける自動音声ガイダンス型の詐欺電話です。
実際に流れる音声ガイダンス例
「落とし物の保有期限が本日までとなっていますので、個人の方は3番を押して、担当部署までご連絡ください。法人、店舗様はこのままお電話を切ってお待ちください。個人の方は3番を押してすぐに手続きを進めて下さい。よろしくお願いいたします」
このように「番号を押すように誘導」するのが特徴です。
なぜ危険なのか?
- 「3番」を押すとオペレーター(詐欺グループ)に繋がる
→ 個人情報や口座番号を聞き出されたり、金銭を要求される可能性があります。 - 公的機関は自動音声で「番号を押せ」と指示しない
→ 警察署や遺失物センターからの通知は書面や公式電話番号からの連絡が基本です。 - 「落とし物」や「保有期限」で焦らせる手口
→ 「今日まで」と期限を切って不安を煽り、冷静な判断を奪います。
出てしまった・押してしまった場合の対処法
- 押してしまった場合はすぐに通話を終了する
- 個人情報や番号を伝えてしまったら、最寄りの警察署や警察相談専用ダイヤル(#9110)に連絡
- 不安がある場合は、消費者ホットライン(188)に相談
安全な対処法
- 出ない・折り返さない・番号を押さない
- 不審な電話はすぐ切る
- 電話番号を控えて着信拒否に設定する
- スマホなら「迷惑電話ブロックアプリ」を活用する
- 固定電話は「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」に登録するのも有効
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当に落とし物が届いている可能性は?
A1. その場合は警察署や遺失物センターから直接、書面や国内番号からの連絡が入ります。国際番号や不審な自動音声は詐欺の可能性が高いです。
Q2. 通話に出ただけで料金はかかりますか?
A2. 通常はかかりません。ただし、折り返しや番号を押す操作は危険なので避けてください。
Q3. 留守電に残っていました。聞いただけでも危険ですか?
A3. 再生するだけなら料金は発生しません。削除して、番号を着信拒否に設定してください。
まとめ
- 「落とし物の保有期限が本日まで」は詐欺電話の典型例
- 公的機関は自動音声で「番号を押せ」と案内しない
- 出ない・押さない・折り返さないが鉄則
- 不安があるときは#9110や188に相談
免責事項
本記事は2025年9月時点の情報をもとに作成した注意喚起です。実際に不審電話を受けた場合は、必ず警察や公的機関にご相談ください。記事を参考にしたことで発生した損害については責任を負いかねます。
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参照
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
- 大阪府警察|国際電話不取扱受付センターについて
- 政府広報オンライン|警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
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