郵便局を名乗る詐欺電話が急増中
最近、「郵便局（日本郵便）」を名乗る国際電話の自動音声ガイダンスが相次いで報告されています。一見すると本物の郵便局からの案内に思えますが、詐欺グループの手口である可能性が指摘されています。
報告されている音声ガイダンスの例
利用者からの報告では、次のような自動音声が流れるケースがあります。
「日本郵便です。番号案内に沿ってお進みください。個人の方は１を、会社の方は２を押してください」
番号を押すとオペレーターに転送され、詐欺が進行する流れが確認されています。
想定される詐欺の流れ
① 郵便局員を名乗る偽オペレーター
- 「本人確認のために氏名や住所を教えてください」
- 「不審な荷物や現金が、あなたの名前で発送されている」
といった内容で不安を煽り、個人情報を聞き出そうとします。
② ニセ警察官につなぐ
- 「〇〇警察署に電話を転送します」と告げる
- 実際には詐欺グループの仲間が警察官を装って応答
- 「あなたに犯罪容疑がかかっている」などと告げて動揺させる
③ 金銭を要求
- 「潔白を証明するため現金を振り込んでほしい」
- 「保釈金を用意してください」
といった理由をつけ、振り込みや送金を迫るのが典型的な流れといえます。
この詐欺の特徴
- 自動音声で始まり、公式の案内のように見せかける
- 郵便局員→警察官という二段構えで信用させる
- 不安を煽ることで冷静な判断を奪う
- 最終的には個人情報と金銭の搾取が目的
安全な対処法
- 不審な自動音声ガイダンスはその場で切る
- 番号を押さない・個人情報を伝えない
- 心配な場合は日本郵便の公式サイト掲載の代表番号に自分からかけ直す
- 詐欺の可能性がある場合は警察相談専用電話「#9110」へ連絡する
まとめ
郵便局や警察を名乗る不審電話の中には、
- 自動音声での誘導
- 個人情報の確認要求
- 金銭の振り込み指示
といった要素が含まれる場合があります。
このような特徴が見られたら詐欺の可能性が極めて高いと考え、対応には十分注意してください。
👉 「出ない・信じない・渡さない」の3原則を徹底することが重要です。
よくある質問（FAQ）
Q1. 日本郵便から自動音声で案内が来ることはありますか？
A1. 自動音声で電話をかけてくることはありません。「不審な荷物」「犯罪容疑」などを告げることもありません。不安を煽る内容なら詐欺の可能性が高いです。
Q2. 警察が電話で「逮捕状が出ている」と告げることは本当にあるのですか？
A2. 警察が電話で逮捕状の通知をしたり、金銭を要求したりすることはありません。LINEやSNSを使った事情聴取も行われません。
Q3. スプーフィング（電話番号偽装）とは何ですか？
A3. 発信者番号を偽装し、実際とは異なる番号を相手に表示させる手口です。国際電話だけでなく携帯番号でも確認されています。番号表示だけを信じず、公式窓口での確認が大切です。
Q4. もし番号を押してしまった場合、どうすればよいですか？
A4. 個人情報を伝えていなければ被害を回避できる可能性があります。すぐに通話を終了し、必要に応じて警察相談専用電話「#9110」や消費生活センター「188」に相談してください。
Q5. 着信を防ぐ方法はありますか？
A5. スマホの着信拒否機能や迷惑電話対策アプリの利用が有効です。繰り返しかかってくる場合は通信事業者に相談してください。
免責事項
本記事は、インターネット上で報告されている事例をもとにした一般的な注意喚起を目的としています。特定の人物・団体を断定的に非難するものではありません。内容の正確性や最新性を保証するものではなく、実際の対応は必ず警察・通信事業者・消費生活センターなどの公的機関にご相談ください。
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