「181から電話がかかってきたけど、これって本物?」「警察やNTTを名乗っていたけど大丈夫?」
そんな不安を感じた方に向けて、この記事では 「181」や「+181」ではじまる電話番号の正体 と、詐欺かどうかを見分ける方法、対処法を解説します。
結論:「181」や「+181」で始まる番号は公的機関とは無関係
結論から言えば、181や+181で始まる番号は、日本の警察や総務省などの公的機関、NTTなどの通信会社とは一切関係ありません。
特に「+181」で始まる電話番号は、海外からの発信に見せかけた偽装(スプーフィング)電話の可能性が高く、詐欺被害につながる恐れがあります。
「+181」で始まる電話番号とは?
この番号の構造を知ることで、詐欺電話の手口を見破る手助けになります。
「+1」は北米地域(アメリカ・カナダ)を示す国番号
たとえば:
+1-811-XXXXXXX
→ アメリカ版フリーダイヤル番号(トールフリー:Toll Free)+1-818-XXXXXXX
→ カリフォルニア州(ロサンゼルス付近)の市外局番
このような番号の先頭に「+81(日本)」を連想させるような並びを混ぜることで、詐欺グループは「日本の公的機関からの連絡」に見せかけようとします。
なぜ偽装できるの?「スプーフィング」の正体
スプーフィング(Spoofing)とは?
実際の発信元とは異なる電話番号を、着信者に表示させる技術です。
これにより詐欺グループは、以下のような番号に偽装して電話をかけてきます:
+1 818 xxx xxxx
→ 「+81(日本)」っぽく見えるが実際は北米+1 (811) xxx-0110
→ 「警察(0110)」を連想させる構成
表示が似ているからといって、本当に警察や行政からの電話だとは限りません。
「警察・NTT」などを名乗られたら要注意
実際に報告されているスプーフィング詐欺では、以下のような自動音声や会話が確認されています:
- 「こんにちは、こちらはNTTです。あなたの通信回線に異常があります。」
- 「2時間後に回線が停止されます。」
- 「オペレーターにおつなぎするには、1を押してください。」
- 「警察庁捜査二課の〇〇です。△△さんでしょうか?」
- 「あなたの名義の口座が犯罪に利用されています。□□警察に出頭してください。」
このように不安を煽る言葉を並べ、金銭や個人情報を要求する手口が使われています。
本物かどうかを見分けるには?
以下のようなポイントを確認してください。
チェック項目 | 本物の可能性がある場合 | 詐欺の特徴 |
---|---|---|
電話番号 | 官公庁の公式番号から発信 | +181 など不自然な国際番号 |
内容 | 目的・担当部署を明確に説明 | 内容が曖昧で不安や恐怖を煽る表現 |
連絡手段 | 書面や公式電話で連絡 | LINEなどのビデオ通話に誘導 |
もし電話に出てしまったら?
慌てず、以下のように対応しましょう:
- 通話をすぐに終了する
- 「お金」や「個人情報」は絶対に伝えない
- 不安な場合は、警察相談ダイヤル「#9110」へ相談
- スマートフォンの設定で番号をブロックする
よくある質問(FAQ)
Q. 「+181」は日本の番号ですか?
A. いいえ。+1はアメリカ・カナダの国番号です。+81は日本の国番号ですが、これを組み合わせた「+181」は日本の公的機関とは無関係です。
Q. 「+1-800」は本物のアメリカの番号?
A. はい、+1-800は米国のフリーダイヤル番号ですが、スプーフィングで悪用されるケースもあります。見た目だけで判断せず、内容に注意しましょう。
Q. 「+1-818」はどこ?
A. アメリカ・カリフォルニア州の市外局番です。日本の行政とは一切無関係です。
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まとめ
- 「181」「+181」ではじまる電話は、公的機関とは関係ない
- 見た目が「+81(日本)」に似ていても、それは偽装された番号かもしれない
- 不安な電話は切る・かけ直さない・相談するが鉄則
冷静に対応し、詐欺被害から身を守りましょう。
免責事項
本記事は、迷惑電話・スプーフィングに関する情報提供を目的としています。
実際の詐欺事例は日々変化しており、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
不審な電話を受けた場合は、#9110(警察相談専用ダイヤル)や188(消費者ホットライン)に相談することをおすすめします。
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